俳優からの質問に到着順に作・演詩森がどんどん答えてました。恋の思い出から 太平洋戦争まで、勝手キママすぎる俳優たちの質問もおたのしみください。




Q.独断と偏見でお答えください。今回の座組の中で、最も研究者に向いていると思われる人、逆に、最も向いていないと思われる人は誰ですか?(宮嶋美子)

A.いきなり、そんなありきたりな答えしか浮かばないような質問困りますね。向いてるひとは増田理さんで、向いてない人は笹野鈴々音さんです。


Q.作風が毎回違うと言われる風琴工房ですが、主な作品をカテゴリー分類してみてください。(宮嶋美子)

A.そしていきなりこの質問は高度ですね。

1.ストレート・プレイ ファミリータイプ 「記憶、或いは辺境」
2.ストレート・プレイ シングルタイプ 「機械と音楽」「ゼロの柩」
3.パフォーマンス系(P系) 「ユビュ王」
4.アングラ系(A系) 「白痴」「セルロイド」

でもだいたいはファミリーとシングルのあいだのDINKS向けくらいに入ってくるんではないでしょうか?ちなみに「砂漠の音階」はバリバリ、ファミリータイプです。でも科学者の話なんで、「記憶、或いは辺境」よりはマニア心もくすぐります。そしてP系、A系が好きな方にはハッキリとお勧めしません。風琴工房と言えば耽美!な方も難しいですね。ちなみに耽美系とかたまーに言われますけど、わたし自身は耽美なものははっきりと「嫌い」です。耽美じゃないっ、というネット批評とかたまに見ますけど、嫌いなんで仕方ないですね。ハデ好きなんでP系は割と好きですが(必要とあらばいつでもやりたいが砂漠では超自粛中)、Aに関しては、体質みたいなもので、たまたま題材的にそうなることがあるだけで目指したことはないですね。


Q.詩森さんも夢中な旭山動物園に新たな仲間を加えるとしたら、どんな動物をどのように住まわせてあげたいですか?(宮嶋美子)

A.ワタシが稽古場と劇場付きの飼育棟を作ってもらって住みます。「ろば」だし。割と面白い生態だし。絶対資格はあるはず。ぜひ仲間入りしたい!


Q.私、真冬に近所の川に落ちたことがあるのですが、詩森さんの冬・雪にまつわる「辛い思い出」をお聞かせください。(増田理)

A.小学生のとき、体育がスキーだったのだけれど、授業のたび岩手大学のグラウンドまで1キロほど歩いていかねばなりませんでした。当時ヤセギスでチビだったわたしには、スキー道具が重くて重くて、ほんとうにユーツで、拷問のようでした。ちなみに今と違ってスキー靴は皮靴、それをキツネの罠みたいな金具にガゴッと嵌めるようなシロモノでした。


Q.時間旅行をして、2時間だけ過去の人物と対話できることになりました。さて、誰のもとにいきますか(日本人でなくてもいいです)。(増田理)

A.なにはともあれ、恐竜を見に行きます。あまり人間には興味がないんです。


Q.番外。あ〜、なんかもっとおちゃらけた質問にしようと思ったんですが、ひよってしまいました。考えていたおちゃらけ質問
↓ ex. 深夜のバーで飲めない酒をあおっていると「お一人ですか?」と声をかけてきた男性がいます。それは次のうち誰?
  1 坂手洋二
  2 横内謙介
  3 安田雅弘
(増田理)

A.せっかくのオチャラケですが、質問があまり面白くないのでノーコメントでおねがいします。


Q.北海道、一番お気にいりの食べ物は何ですか?(松岡洋子)

A.だいたいがとてもとてもおいしい。でも大雑把というかダイナミックなかんじ。


Q.雪にまつわる恋の思い出をひとつ(松岡洋子)

A.高校時代のデートはほとんどが雪のなかなんだよなあ。ひとつと言われると難しいなあ。割とくっつくのが好きなので、雪が降るとくっつきやすくていい。・・・ってちょっと答えとしてなまなましいですか?


Q.どういうときに「身悶え」しますか?(岩崎裕司)

A.感動したときです。映画とか演劇とか感動すると、いてもたってもいられなくて、気づいたら遠出したり、叫んだり、「おもしろかったよう」と言って同行者を叩いたり、「ああもうっ」とかひとりごとを言ったりします。わたしの感動はそうとうにウルサく、こういってはなんですがカッコ悪いです。


Q.怒りがおさまらないとき、何をしますか?(岩崎裕司)

A.割と直接行動で衝動を抑えないタイプです。居酒屋でとなりの席のヤンキーがあまりに失礼なのでグラスを投げて警察沙汰になりかけたこともあります。あ。風琴工房のトップシークレットのひとつなのに言っちゃった。もんだいは神経系統の発達が悪く、怒り出すまでにタイムラグがあり、怒り出したときには、とうのわたしにさえもともとの原因がよくわからなくなっていることがままあることです。このヴィヴィットさに欠ける性格は、演出としてもときに根幹を成す問題となります。あと、怒ったあとは根にもたないほうなので、お相手はしっかり怒られたことを根にもっていたりして、ときどき忘れたころに攻撃されてビックリします。


Q.もし、男に生まれなおしたら何がしたいですか?(杉山文雄)

A.いやだ。そんな質問。ありきたりの答えしか思いつきません。というか、それ以外のこと、やってみたいひといるのかしら。


Q.演劇を知る前に夢中だったものはありますか?(杉山文雄)

A.お恥ずかしい話なのですが、演劇を始めたのは9歳です。なのでいままで夢中になったものということでお答えします。てゆーか、たいていの場合、なにかに夢中になっているのですけどねえ・・・。読書・考古学・マンガ書き・切手収集・マージャン・文化祭の行事・スキー・競馬・バンド・映画(見たり・作ったり)・料理(食べたり・作ったり)・恐竜のフィギュア集め・自転車・ウェブ作成・・・キリがないですね。最近はちょっと着物がキテマス。特技熱中、ということでお願いいたします。割とでも飽きっぽいです。


Q.物語の舞台となる1936年3月の日本。約1ヶ月前に2・26事件、翌年には盧溝橋事件が起こり、この頃ら太平洋戦争の泥沼へと足を踏み入れて行きますが、この戦争についてどのようにお考えになりますか?(浅倉洋介)

A.現象レベルでいえば、誤り多く、愚かしい戦争であるとは思います。あきらかな侵略戦争ですし、反省しなければいけない点がたくさんあります。そして原子力爆弾が投下されました。世界でただひとつの核爆弾被爆国となった戦争という意味でももちろんあってはならないできごとだったことでしょう。しかし太平洋戦争のみならず、世界がそれを含む第二次大戦を共有した、ということは、大きく長い目で見れば、非常に意義あるたいせつなことであったと思います。いまだ戦争は止みませんが、それでも、この戦争で払った大きすぎる犠牲と、残した教訓が、わたしたちを次の大きな戦争へと身を投じることへの警鐘であり抑止でありつづけています。そんななか戦勝国アメリカがいまだパワーによる解決をヒロイックに捉えているのは象徴的で、つまり体験を共有しそこねたということです。それでもわたしたちには「戦争はいけないものだ」という身体レベルでの認識があると感じていますが、それはおそらく第二次世界大戦以降の身体感覚であり、長い人類の歴史のなかで比較的あたらしい価値観だという気がします。そんな戦争はいまだかつてなく、そういった意味でも、未曾有であり、こういう言い方はおかしなものかもしれませんが、宝物のようなたいせつな戦争とも言えます。またそうあらねば意味がない。時代というものはそこに生きるひとにとって常に迷妄のなかにあり、わたしたちの現在ももちろん例外ではありません。霧のなかを往くものとして、この戦争があったことを知識としては深めていきたいですし、わたしのなかに色濃くある、戦争はいやだ、という身体性を失わないようにしたいと思っています。


Q.また今回の戯曲・演出においてそういったマスレベルでの時代の空気や匂いはどのように反映すべきと思われますか?(浅倉洋介)

A.今回の戯曲でこの時代を選んだのは、むしろ、まだ太平洋戦争が起こっていない、ということがたいせつでした。戦争に向かっていく空気は庶民レベルではいまだ希薄であり、敗戦という体験をまだ知らない日本。経済も文化も「のびシロ」ばかりが見え、たくさんの希望が許されていた時代です。2.26事件に関しては、戯曲のどこかに反映させようかな、と思いましたが、敢えてしませんでした。なので、まだどこへでも行ける、行けると信じてることができた時代を生きているひとたちのパワーを見せていくことがたいせつだと思います。それもまた、霧のなかにあるわたしたちが、「よく生きる」ということを考えていくうえでのひとつの指針となるのではないでしょうか。つまりは戦争・敗戦という体験をきちんと抱えたまま、しかし、この時代の持つ、あかるい創造のパワーみたいなものを取り戻すことができれば、という願いをこめてこの芝居を作っていければな、と思っています。以上浅倉くんからのふたつの質問は、どうにもオチャラケようもないのでかなり真剣に答えてみました。


Q.詩森さんが自然に纏わる科学者だとしたら、何の研究をしたいですか…?(笹野鈴々音)

A.ごめんね。恐竜しか思いつかないよ。あ。でも恐竜は科学者じゃなくて考古学者か。でも、科学者より考古学者になりたいです。実際、考古学者はもし演劇をやってなかったら、なっていたかもしれない職業です。土器の復元に熱中し、ナウマン象の発掘ツアーに行きたいと泣いて親を困らせ、恐竜展に行くといつまでも帰ってこない、変わり者の小学生でしたよ。わたしは。


Q.今回の登場人物の中で、詩森さんが一番お友達になれそうな人は誰でしょうか…?(笹野鈴々音)

A.えーとね。佐田だと思います。


Q.今回の登場人物の中で、詩森さんが役者として演じるとしたら誰を演じたいですか…?(笹野鈴々音)

A.佐田かありきたりだけど静子さん。でも今回の俳優さんはみんなステキなので、自分がやりたいとは実はぜんぜん思わないなあ。全面的にお任せいたします。

Q.雪国岩手で育った詩森さんが、「雪があって幸せだなぁ」と感じたことはありますか?また、それはどんな時でしょうか?(山ノ井史)

A.雪国で育ったということ。そのすべて。「雪国で育ったのよ」というときの幸福。わたしの人生のなかでよかったことの数少ないひとつです。


Q.今度生まれ変わるとしたら何になりたいですか?人間以外で。(山ノ井史)

A.輪廻転生は信じてないです。なのでとくに希望はありません。