■2003年1月の日記

1月31日 Fri KAKUTA

 駅前劇場で。それにつけても一週間が早すぎることだよ。気がつけば1月も終わりぢゃないか。今週は2つのホームページを作った。フラジャイルの4月公演と風琴の3月公演の公式ウェブ。でもまだ仕上がらない。そしていつ作業すればいいのか見当もつかない2月がやってくるのだった。

1月30日 Thu 

 今日の夜ゴハンはポトフ。そのあと、23時からフラジャイル冬公演「bridge」の映画版を撮るという井上幸太郎くんのロケハンにつきあい、詩森自慢の歩道橋を紹介する。この歩道橋は立地といい、構造といい、ほかにちょっとないスゴイものだ。夜はまた一段と凄みのあることになっていた。ほんとは今の季節に撮りたいよね。冬の空気。

1月29日 Wed 

 DM用の文章を印刷する。KAKUTAに仮チラシの折り込みに行く。できたらからだがふたつほしい。

1月28日 Tue なにをしていたものか

 トラムに遊園地再生事業団のお手伝いに行く。家に帰ってパスタを食べる。覚えているのはそれだけだ。

1月27日 Mon 顔合せ

 今日は顔合せ。少人数の芝居なのでこじんまりと。チケットなどの実際的な説明より、稽古の進め方や演出に対するわたしの考え方、俳優にのぞむことなど淡々としかし迷惑なほど長々と話す。いい稽古場を作りたい。あまりそのことが上手なほうではないけれど、稽古場だけがすべてなんだという思いだけは日々深まっていくばかりだ。その後、読合せ。脚本で読むより俳優が読んだほうがずっと物語に厚みがあった。読合せなど落胆するためとこれからの道程の長さを確認するためにあるようなものだと長年思いこんでいたが、今日の読合せはあきらかにいつもと違っていた。そしてそれは、俳優の力量、テキストを捕らえる能力が今回、実はものすごく高水準だからなのではないか、ということに思い至る。なかでも物語の核を担う笹野鈴々音ちゃんの天才ぶりには居並ぶ俳優すべてが驚いたようである。おかげでテキストの問題点も冷静に洗い出すことができた。あとはそこを徹底的に潰していけばいい。物語が幸福なスタートを切った瞬間をわたしは今日、目撃した。このことに応えなければ。作家として演出家として。ぜったいに妥協しない。ぜったいに。

1月26日 Sun ダイナソーミュージアム

 前々から気になっていた有明にあるパナソニックセンター。実はここにはダイナソーミュージアムがあるのだ。有明といえば詩森の家からりんかい線で2駅。いつか行かなければな、と思っていたところ、実は金曜日、ここに勤めるIさんという方から突然ご招待券が郵送されてきた。なんでもホームページをご覧になって詩森の恐竜好きを知り、それはぜひということで送って下さったらしい。金曜日に送ってもらって日曜日に行くというのも待ってましたと言わんばかりで恥ずかしかったが、この先、どう考えても土日は空いていないので、喜びいさんで今日、出かけてしまったのであった。そしてそのダイナソーミュージアムは思っていたのよりずっとコアでマニアックな場所であった。イアホンガイドをつけてまずは地層のでき方から勉強していく。スゴイ。そーゆーことをはじめるとぜんぶ聞かないと気がすまない性格なのだが、夕方近くに出かけたせいで時間切れとなってしまい、残念なことであった。無事対面を果たしたIさんによると「ファミリー向けです」とのことではあるが、せっかくの休日、こんなマニアックな場所で過ごすファミリーとはいったい。しかし、恐竜、特にその発掘の過程について調べる必要ができた場合、かなりオススメではある。というわけで堪能しました。Iさん、ほんとうにありがとうございました。

1月25日 Sat ク・ナウカ

 「サロメ」を見に東京デザインセンターへ。家から15分。今回の「サロメ」が正直言って物足りなくかんじられたのは、やはり美加理さんが「サロメ」ではないからなんだろうか。いや、それは間違いなくそうなんだけど、それだけの差をそこに歴然と生じさせてしまう美加理さんの肉体と精神について、現在目の前にある作品以上に考えてしまう。演劇が誰のものか、なんて議論は今後も一切したくないけど、俳優という要素がどれほどに大きいものかと改めて思い、俳優の力で見せる演劇を作りたいと祈るように思ったりする。

1月24日 Fri 「キラリ☆ふじみ」とは

 ユニークポイントの稽古に「キラリ☆ふじみ」まで。今日は通し稽古。もちろんまだまだ詰められるかんじはするけど、確実によい方向へと動いているのがわかる。愛ちゃんがとてもステキだったので風琴のお客様にもぜひ見ていただきたいものだ。それにしても「キラリ☆ふじみ」は遠い。くわしくは ここを読んでいただくとわかると思うのだけれど、試みとしてはものすごく画期的なものなのだ。しかし遠い。行き帰りの時間を稽古に使いたいと思ってしまうほど遠い。環境はスバラシイんだけど。この遠さをどうメリットに変えていくかが重要かも。

1月23日 Thu 百鬼夜行抄

 花組芝居@博品館。詩森は原作マンガが実は好きなので、けっこうというかかなり楽しむ。ベタです。ベタなエンタメ。これをやって堂々正面突破で成功してしまうのがスゴイ。いっしょに行った松岡と「はぁーぁぁ、なんかスゴイねえ」と素人のような感想を漏らしつつ、居酒屋へ。いや、なんかね。エンタメって興味ないだけに、そんなワタシをこれだけ楽しませてくれると、ほんとビックリしてしまう。まあチケット代も5800円と、かなりお高めなんですが。でも楽しかったわ。満足。

1月22日 Wed 遊園地再生事業団

 お手伝いしてから初日を見せていただく。膨大な、極めて膨大な作品である。実際長い。2時間20分。その物量も膨大だし、やろうとしていることも膨大だし、やれていないことも膨大だし、受け取るべきことも膨大だ。タイトルはトーキョーボディ。わたしは客席でじぶんのからだをもてあましつつそれを見る。

1月21日 Tue エアポケット

 ありもしないような希望にすがりついたり、必要以上に悲観したり、思考して冷静になったり、誰かを言葉で説得したりするのはすべてやめにして、今日はただエアポケットのようないちにちでいいと思う。

1月20日 Mon 折込始動

 本日より仮チラシの折込始動。遊園地再生事業団。3000枚。ひさしぶりの折込ですごく疲れた。でもなんだかピリッとした気持ちにもなる。折込をするとピリッとした気持ちになる主宰者。それはいったい。フラジャイル組も一緒に折込を行っていたのだが、小里くんに「詩森さん、折込早いね。不遇な人生が忍ばれるよ」と言われる。まったく口の減らない人である。でも一緒に来ていた助演出の西村くんがとても可愛い若者だったのでよしとする。そういえば今日は折込の前に愛ちゃん、美華ちゃんとユニークポイントの衣裳探しにも行ったのであった。下北のお気に入りのお店に行ったらセールだったので、安く手に入れることができ、ラッキーだった。だってここの店、ホントはものすごく高いんだもの。ユニークポイントにお出かけの際はゴシックでラブリーな愛ちゃんの衣裳にどうぞご注目を。美華ちゃんにも予算内でシックでオシャレな衣裳をゲット。イメージ通りのものが揃いとても気分が良い。それにしてもここのところ衣裳づいてる気がする。こんなに人のところの衣裳のために働いているのに、3月の風琴工房は衣裳はまるで凝ったものにはならない予定なのであった。

1月19日 Sun 活動日

 仮チラシの印刷をしてからユニークポイントの稽古場へ。今日は衣裳の打ち合わせ。俳優たちが持ち寄ってくれていたのだが、どれもこれも使い物にならず、かなり笑う。安木くんに至ってはズボンは一枚しか持ってませんだそうだ。ダメだ。そんなことでは。それにつけても愛ちゃんは、どんな役のときでも同じ服を持ってきている気がするがそれは気のせいなのか。稽古中にイメージ画を書き、帰りの飲み屋で山田さんに渡したらとても嬉しそうであった。あ、結局飲んでるね。そんな週末。

1月18日 Sat ヒミズ

 図書館に行ってから、マンガ喫茶などというところに行く。果たして目当てのマンガ「ヒミズ」があったので一気読み。おもしろかったー。稲中卓球部の人が書いているらしいんだけど、ぜんぜんギャグじゃなくてドシリアス。絵も好みだし、切ないし、良かったわ。のち、今回助演出で入ってくれる鈴木典子ちゃんと打ち合わせ。脚本を渡し、ちょっとおしゃべり。典子ちゃん、ハタチとかですからねー。何を話していいものやら。そしてまた大きいジャスコに行ったらついついいろいろ食材を買ってしまい、なんだかやたらと豪華なメニューの夕ゴハン。水菜とハーブのサラダ、鯖の塩焼き、南山寺の豆腐による湯豆腐、油揚げのネギ挟み。精進料理風ですな。そんな土曜日。

1月17日 Fri なにをしていたのか

 記憶にありません。それにしてもヤフーBBの無料キャンペーンはいいかげんウザいですね。

1月16日 Thu ボロ市

 世田谷の有名すぎるほど有名なボロ市へ。フラジャイルの衣裳を探しに行ったんだけど、凄いのねー。ボロ市って。出店もたくさん、人出もたくさん。骨董市という名のお祭りね。そんなところに行った日には血が逆流するほど楽しくなってしまう詩森。混雑もお祭りも嫌いと渋い顔の小里氏にはお構いなく、あっちにふらふら、こっちにふらふら、ひとときもじっとしていない。あげくの果てには「あなたを見失わないようにするのがいちばん疲れる」と怒られる。そんな小里くん、芝居で使う昔の書生さんが着るようなマントを発見したので試着して貰うと、「このヒト、これを着て生まれてきたのでは・・・」という似合い方で思わず笑う。そのマントも含め和装関係が殆ど揃って一安心。安くしてもらったし。役にたったよ。ボロ市。今日の戦果を受けてこれからの衣裳の行く末を軽く打ち合わせして後の帰り道、今度はユニークポイントさんの衣裳でも見るかと立ち寄った中目黒の古着屋で、「あの、ワンピースはないんですか?」と聞いたら、「ワンピース、ぼくが嫌いだから」とオシャレな店主にニベもなく言われる。とってもかわいいものばかり売ってる古着屋さんなんだけど、残念なことだよ。

1月15日 Wed いろどりのない日々

 ここのところ毎日ほぼ同じことをして過ごしている。つまりは劇団関係の事務仕事と脚本書き。お仕事のチェックリストを作ってそれをつぶしていくのが詩森の趣味なのだが、こんなに仕事したんだからいっぱい減っているだろうと思ってチェックすると減るどころか増えているというテイタラク。毎日、毎日、せめて事務仕事にひとくぎりつけようと思ってがんばっているのに。グチると哀しくなるからやめるわ。というワケで夕ゴハンのメニューはドライカレーと生春巻。生春巻ってさ、店で食べるとやたらと高いシロモノなので、作るのがものすごくメンドウなんだろうと思っていたら、すごくカンタンなのね。ライスペーパーにしゅーっと霧吹きして好きな具を挟み、好みのタレ(詩森は柚子ポンにニョクマム、豆板醤少々という超いいかげんなタレで対応)をつけて食べるだけ。具だってハムでもエビでもなんでもいい。詩森はまたもやバンバンジーを作って巻きましたね。貝割れ大根といっしょに。ぜひお試しあれ。

1月14日 Tue 忙しいときにかぎって

 ホントにホントに劇団関係の仕事が溜まり、会社で根を詰めて仕事をしていたら、前々から調子の悪かったディスプレイが「バチッ・・・バチチ」と不穏な音を立てはじめ、画面が暗くなったり明るくなったり、オカルトチックな現象を繰り返したあげく、「こりゃヤバイ。クラッシュする前に急ぎの作業分だけ家にメールで転送しておこう」とメーラーを立ちあげたところで、煙でもあがってるんじゃないか、という激しさでお亡くなりになってしまった。PC本体はぜんぜん大丈夫だけど、ディスプレイがないととうぜんなんにもできない。しかもウチの会社は劇団の作業やら脚本書きやらやりたい放題という環境は最高なのだが、こういった設備系への投資はいっさいしてもらえない。だいたいPC使うような仕事、ないし。このPCはもともとは会社のだけど、詩森の個人ユースみたいなものなのだ。そういえばプリンタも買ってもらえなくて、ワープロ仕事の内職先(会社とは別のところ)から「貸す」という名目で貰ったんだよなあ。なので仕方なく会社の近所のPCショップに行く。ああ、今ってとうぜん液晶なんだなあ、安くても2万5千円というのは痛すぎるよ、などとウロウロしてたら、中古コーナーに6800円のジャンク品があった。菅原さん(詩森夫)に電話で相談すると「ジャンクは止めたほうが」と言われたが、起動チェックをやらせてくれるというので、PCにも繋いでちゃんと使えることを確認し、結局それを購入。秋葉原なんかだとジャンク品はそんな起動チェックなんてさせて貰えないので、東京駅八重洲口はさすが上品なものである。カートでガラガラと引いて会社に戻り配線するとちゃんと使えたし、なんの問題もなかった。あとはこのまま動き続けてくれることを願うばかり。とは言え、同じ種類の富士通のモニタがジャンクとしてズラッと並んでいたのは、なんかアヤシイ。それを指摘したら、「富士通はまあ、あの、ジャンクになりがちっていうか」と店員のお兄さんが慌ててたんだよな。「富士通は性能的に問題あるんですか?」と更に問い詰めると「いやそれはたまたまで」と目もうつろ。そう言えば保障付の中古はぜんぶIBMの同じ型だったし、危険な入手ルートでもあるのかしら。それにつけてもPCなくしては一日も暮らせないカラダになっておりますわね。

1月13日 Mon 海よりも長い夜

 今日は青年団「海よりも長い夜」。悪意に満ちたズシンと暗い作品なのだが、終演後、制作の松尾さんが初演よりずっとみやすくあかるくなったと言っていた。これよりすっと暗くイヤなかんじの芝居とはいったい。でも現代を生きるわたしたちには必見の作品ではないかと。19日まで。ぜひ。そんな松尾さんとfringeの荻野さんと今日はプチ新年会。荻野さんのプライベートに関するとある事実を知り、ビックリ。そうなんだあ。へー。ふーん。オドロキ。まあそんなこんなでいろいろお話。楽しかったわ。

1月12日 Sun 劇団ミーティング

 そう言えば昨日はタイヘンなことがあったのであった。ユニークポイントさんで俳優がひとり降板し、急遽代役を立てることとなり、ウチの吉川に白羽の矢が立ったのであった。金曜日に稽古場に伺ったときに、多少の予感はあったのだが、実際、そのようなことになったので、山田さん、詩森、吉川で深夜、電話やらメールやら飛び交うちょっとした騒ぎに。昨日書いた暗い精神状況と矛盾するが、詩森はちょっとどうかと思うほどのオプティミストでもあって、俳優がひとり降板するということは、芝居がよくなるためにはそうなったほうが良かったってことなんだ、と割と単純に思うタチだ。だからはきっとこれはプロダクツにとっていいことに違いない。というワケで風琴の箱入り娘の吉川愛が客演することになりました。しかも「痴人の愛」に多大な影響を受けて書かれたというアノ作品のアノ役でございます。見逃せませんわよ。みなさま。
 そして今日は劇団ミーティング。3月に向けての話し合いいろいろ。ウチの新人さんふたりは若い子にありがちなのか、ひとの話を聞いてないことが多いのだが、今日もまたその件で多大な聞き逃しが発覚。ああ。なんてことだ。
 そんなこんなでグッタリして帰ってきたのだが、「紅き深爪」出演者の増田さんからさすが劇作家という的確な示唆のメールをいただき、書き直しの方向性がグッと見えた気がして、今日も書く。朝方まで。合間に企画書やら、そのほかの仕事やら電話打ち合わせやら。とにかくずーっとPCの前。神様がひとつだけお願いをかなえてくれるなら、それは専属マッサージ師という今日この頃の詩森であった。

1月11日 Sat 徹夜してすることといえばひとつしかありません

 ユニークポイントとの飲み会の後、詩森はアルコール摂取しないので、それを幸いと朝まで書き続け「紅き深爪」脱稿。第一稿ね。仮眠を取って、見直し、書き直しし、もうこの段階ではここまで、というところで、出演者に「書き直すので意見下さい」とお手紙をつけて、テキストで送りつける。ああ。もう今回ばかりは書きあがらないかと思ったわ。叩き台でしかないような脚本だけど、あるとないとじゃ大違いだもの。とは言え、茫漠たる不安は去らないけど。でも負けない。いいものにするわ。なんだかやたらに暗いかんじの作品だけど、自分の精神状況には嘘つかないコトに決めたんで、もう思い切りズトーンと。2002年は暗かったなあ。きっと今年も暗いんだろうなあ。はあああ。でもまあ脚本がまがりなりにもあがったのはやはり嬉しく、その開放感で近所にできたやたらと大きなジャスコに行ってみる。ジャスコちゅうのがセコクて、オバサンぽいけど、まあそれはそれ。で、行ったのが、品川シーサイドっていう再開発地域にジャーンとできた謎めくほどに大きいジャスコなのである。ジャスコってはじめて行ったけど、イトーヨーカドーよりは使えるかんじだわ。食品も揃ってていいと思うわ。しかも食品売り場24時までやってるし。普通の売り場も23時までだし。その巨大な食品売り場で食材を買い付け、夕ゴハンはメカジキのマスタードソテーと水菜とイカのサラダ。そんなアーティストなのか生活者なのか、よくわからないある土曜のいちにち。

1月10日 Fri また打ち合わせ

 デキの悪い業界人のように打ち合わせばかりの続く毎日。今日はユニークポイントの山田氏と小里氏でちょっとした密談会議。後があるという小里くんは帰り、詩森はユニークポイントの稽古場へ。チケット管理の説明など。なんかさ、演出しているときよりチケット管理の説明しているときのほうが堂に入っているようなかんじがするが、それは気のせいなのか。頼れる票券管理者。それはいいことなのか?いや、よくないことに違いない。その上、ワークショップ公演のときに炊き出しすることとか、衣裳をお手伝いすることとか、いっぱい安請け合いしてしまう、オバカな私。そして飲みに行く。とうぜん飲みに行く。そんな毎日。

1月9日 Thu BENT!

 本日は、菅原さん(詩森夫)と新春観劇デート。演目はTPTの話題の無料公演「BENT」。ナチの強制収容所、ゲイの弾圧を題材に取った作品。いやあ、よかったよ。しかもものスゴク。観劇後、うしろの席の女の人とかは「ビミョー」とか言ってたけど、菅原さん(詩森夫)も「収容所なのに元気良すぎるのが気になる」などと言ってたけど、詩森はひとり大感動。確かに声量とか演技の質とか気になるんだけどさ、退屈させないためかやたらと動くのも都合が良くてイヤなんだけどさ、もうね、ツボにはいってしまったものは仕方ない。詩森的な問題はむしろ加藤健一さんもこの芝居のあの役をやっているという事実だな。あのシーンもこのシーンもカトケンが、と想像するとちょっとコワイ。好評につき、23日まで延長が決定したとか。ぜひ!

1月8日 Wed 

 今日は一日脚本を書いて、いったん家に帰って夕ゴハンを作ってから、阿佐ヶ谷でフラジャイルの美術打ち合わせ。10時からなんてはじめて電車で帰れるのかよ、と思っていたら、当然のように終電までには終わらなかった。しかし舞台監督の松下さんが車で来ていて、更にはウチのご近所さんだったので、なんとか事なきを得る。これからはフラジャイル関係の打ち合わせは自転車だな。例えそれが阿佐ヶ谷であってもな。なんかこういっつも終電逃すんだよね。遊んでるワケでも飲んでいるワケでもないのに。そして打ち合わせが続いている以上、「終電なので帰ります」とは口が裂けてもいいたくない、それがワタクシ。責任感だけで生きている女。でも、そーゆーのは女性としては実はあんまり得ということもないので、世の若き女性はぜひともちゃっかり生きていくことをオススメいたしますわ。

1月7日 Tue 会議は踊らない

 新年が明けたら、なんだか打ち合わせが続くのであった。今日は9月に法政大学でやるフェスの打ち合わせ。あとから呼んでいただいたのに、でしゃばりの性格が災いし、いつのまにか実行委員のようになってしまっている詩森。この性格を直さないといつか死ぬな、と思いながら、下北沢に自転車を取りに行くついでに小里くんとちょっとだけ打ち合わせ。そして脚本はついにというか、早くもというかラストのラストが見えてきたわ。原稿用紙であと30枚くらい。今回はなんだかんだとタイヘンだったなあ。それもこれも「一幕一場」、なんていうものにしたせいである。人がここで入ってきて、出て行って、という段取りは書く前の段階で、丁寧かつ綿密にやったつもりなんだけど、いざ書くと、なかなか出て行ってもらえなかったり、出てくるのが不自然だったり。少人数だからひとりの比重はやたらに大きいし。そのたび苦しみ、書き直し。ようやくとある登場人物が連れ立ってハケてくれたところで今日はオシマイ。たくさん人がてできたり、シーン割りが多い芝居は構成がタイヘンだよといつも思っていたけど、実はラクをしていたんだなあ、としみじみ反省したりして。そんな毎日。

1月6日 Mon 紅き深爪

 書いております。執筆中。今回は比較的短いものなので、原稿用紙で120枚〜140枚くらいで完成の予定。これで1時間20分くらいかしら。ようやく中盤を書ききって、あとは一気加勢のラストまで、というところまでやってきたけどまだまだ難産が予想され、暗澹たる気分。「病の記憶」をやってみて、評判のよかった後半2作(「精露路」「遠い球体」)も、もともとの詩森の好みに近い前半2作(「セルロイド」「寄生植物園」)も今のわたしとはやはりすこしづつずれているんだと再確認。ならばあたらしいものを書かなくてはならないのだが、が!、そんなねえ、あたらしいもの、なんてそうは簡単にはいきませんやねえ。とは言え、「紅き深爪」はどちらかと言えば古めかしい作品なんだな。古めかしい作品を書こう、と思って書いているので、まあ、それは狙い通りといえば狙い通りなんだけど、不安といえば不安。そして、俳優の力を信じていないと一行だって書けませんという、難易度の高い演技が要求されそうな戯曲でもあるのであった。そんな「紅き深爪」、俳優のラインナップも決定致しました。客演に元東京オレンジの泉陽二さんと「精露路」が大好評だったバズノーツの増田さん、そしてこのたび湘南の劇団P.E.C.T.に入団、しかも今春から短大生という笹野鈴々音ちゃん。ええ。もう。自信のキャスティングでございます。作家がもう俳優の力、過信しまくりで書いておりますので、稽古場では共にくるしみいい舞台を作りましょう。などと無責任に書いて今日の日記はこれでおしまい。

1月5日 Sun なにがわからないって

 じぶんのことがいちばんよくわからない。わからないが、ひとやものごとをじぶんのおもい通りにしないと気がすまない性格だ、というのは確かだ。そんなのヤだけど事実だから仕方ない。でもなかなかわたしのおもいとおりにひともものごともすすんではくれない、ので、まあ実害は少ないんだけど。なにが問題って、自分の思惑通りに進めることに躍起になっているうちに自分の気持ちさえ無視されてしまうことですな。あんなこともこんなこともやったり言ったりする気はなかったのになー、なんて後からしみじみ思ったりして。だからと言って後悔なんかは断じてしませんが、さいきん、とある件で、「そんなつもりじゃなかったんです」と言い訳したい気分な詩森。ああ、言い訳したいなー。心当たりのある方いたら、詩森に言い訳させてください。どうか。どうか。

1月4日 Sat 新年会

 こじんまりした風琴工房の新年会。料理もしたけど、なんだか一瞬でできた気がする。野菜を切っても、炒めていても、すべて一瞬。ああ、やっばり忘年会はタイヘンだったんだ。料理というのはこのくらいの規模で行うべきものなんだなあ、といまさらながら実感。ちなみにメニューは、チャプチェ、温野菜のバターソースサラダ、ピータン豆腐、生春巻き。しみじみオトナな献立。バンバンジーを巻いた生春巻きが美味であったことだよ。

1月3日 Fri 今年も荷物を運ぶケモノとして

 深夜、忘年会の道具を取りに門前仲町の稽古場へ。大きなテレビを運び出すのがタイヘンで泣きそうになる。家について荷物を運び込み、一緒に運んだ小里くんとシロウくんを見送ると、あとは一瞬で寝てしまう。みじかい間にいろいろあった年末、そしてお正月だったなあ。

1月2日 Thu 帰京

 朝から盛岡の初売りに行く。3時間かけて行って駅ビルでゴハン食べてカワトクという盛岡随一のデパートに行って姑が孫の洋服を買うのにつきあい、デパート内のカフェでお茶をし、菅原さん(詩森夫)とその両親は3時間かけてまた帰る。詩森は鳥のエサをやるため一足早く帰京する。そんなご苦労さまな一日。

1月1日 Wed ダメ嫁の正月

 いちにち、ゴロゴロして過ごす。寝てばかりいる。旦那さんの実家だって言うのに。東京駅で購入した綾辻行人の「霧越邸事件」を一気読み。つまんなかったよ。長いのに。犯人は途中で解っちゃうし、まさかそれでは、と思ったそのまさかの犯行動機。美しさをそのままに留めておきたいからこその殺人なんて迷惑以外のなにものでもないってば。こんなダメな私ですが、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。