■2003年11月の日記
11月26日 Wed 魂を奪われるとはこういうコトなのね
見てまいりました。蜷川「ハムレット」@シアターコクーン。いや。もうすごいね。何がって。そりゃ藤原竜也が。登場して5分ですべての客席を味方につけるものすごい主役っぷり。輝くようなオーラはそれは舞台写真なんかでも充分伝わってくるけど、あんなにセリフが上手くて、あんなにカラダがキレイに動いて、あんなに演技が上手だなんて思わなかった。世界のどこに出しても恥ずかしくないハムレットだよ。ホント。ビックリ。スピード感のあるシンプルな演出もなんだかんだと勉強になったわ。音楽の使い方は相変わらずアレだけど。フォーティンブラスの最後の登場シーンはついつい堪えきれずギャグ!?ってコトになってしまっていたけど。それでもね。もうどうでもいいわ。藤原竜也。最高よ。前売りはとうぜんのように売り切れだけど、当日並んででも。ぜひ。
11月25日 Tue グリングについて気をつけるべき事柄
今日はグリングに折り込みにいった。ダメキングことスギーがいたので、金曜日来るね、と言ったら、聞いてもいないのに、
「ま、ま、ま、まつおかさんと、て、て、てらださんとま。ま。まる。アレ?」
「円谷さん?」
「そう。円谷さんも金曜日なんだよ。金曜日なんだよ。席が、席が、席が・・・」
「いいよ。別に、別々の席でも」
「いや。でも席が。席が。席が。」 とほとんど涙目である。どうもチケットの売れ行きが好調すぎてどうしたらいいかわからないようだ。目出度いことだ。素晴らしいことだ。でもスギーはもう少し落ち着いたほうがいいとは思う。
そして、そんなスギーのヘアスタイルはとんでもないことになっていた。
スギー曰く「よかった。今日見てもらっておいて。良かったよ。今回はね、今回はね、でウケするようなシーンじゃないから。最初でるときね。結構、マジメなシーンだから。だから、詩森さんに今日、見ておいてもらって良かった」だと。
なのでみなさまデウケにはくれぐれも気をつけて。
11月18日 Tue 死のロード
そういえば前に日記が止まったのも風琴工房工房公演終了→フラジャイル公演という「死のロード」ともいうべきときであった。あのときは引越しも重なったんだよな。しかし、今回は、フラジャイルの
特別サイト
で「制作日誌」を密かに書いている。季節限定、読んでくださいまし。
11月13日 Thu かなしみについて
日記を更新しない10日あまりのあいだ、戦い続けてきた。芝居は本番入っても毎日稽古。安定しない。ものすごくいい日もあれば、どうにもならない日もある。プロとして演劇をやっていきたいわたしとしてはその公演のありさま全体が悔しい。お金をいただいているお客さまが読む日記だから、こんなこと書くべきじゃないのかもしれない。でもわたしはほんとうに悔しいのだ。命がけでやっているのに、演出家はただその舞台を冷えた気持ちで見ているしかないのだから。あと6ステージそのすべてをいいものにしたい。なんとしても舞台を守り抜きたい。
そしてとてもとても大切なひとが死んだ。そのひとがだれかは書かない。そのことを書くのがイヤで日記が滞っていた、のかもしれない。でも、更新するのにそのことを書かずに更新するのは違う気がした。公演に関わる皆に助けられ、最後のお別れができたことをほんとうにありがたいとおもう。