■2004年1月の日記

1月31日 

■朝起きたらまだ熱があった。今日までは寝ていないと、来週の、そして明日に控えている様々な大切な用事に穴を開けてしまう、と覚悟を決め、東京シューレの発表会は見送ることに。
■まあでも読書ができれば病気療養もそれなりに楽しい。
■そうこうしているうちに1月も終わりだ。脚本、仕上げないと。トホホ。

1月30日 

■今日はようやく本くらいは読めるようになる。でも熱はたいして下がらない。這うようにして病院へ。貰った薬を飲んであとはずっとベットで本を読む。とある問題についての本を今は集中して読んでいるのだが、なんでこんなに本によって書いてあることが違うんだろう。恐竜の絶滅の理由がわからないのはそれは何万年も前の話だから仕方ないと思うけど、まだ100年たっていない、体験者が多く存命していることで、この有様はいったいどうしたことだ。芥川龍之介の「藪の中」は好きな小説のひとつだけど、あそこまで事実が齟齬するなんて現実にはありえないと思っていた。でもそんなことはどうもないようだ。人間の記憶は語ることによって再インストールされていく。たぶん最初は都合の悪いところをちょっと割愛する程度のささやかな形で。そして少しづつバージョンが書き換えられ、いつのまにか事実から遠く離れていく。しかし語る側の記憶はもうそのようにインプリントされ、自分でも事実だと信じているのだから、どうにもならない。書く側(聞く側)の強固な主観の問題も大きかろう。聞きもしないで捏造するジャーナリストとは到底呼べない人たちももちろんいる。そのほうが多数なのかもしれないとさえ思う。もちろんわたしもこうして読んでいる「事実」だか「真実」だか「捏造されたナニカ」だかわからないモノをエンゲキにするためには堂々と嘘をつく。だってドラマだもん。事実を書くだけならノンフィクションライターになればいいワケだから。でもどこでどう嘘をつくか、それを決めるためにはやっぱり「事実」が必要なんだよな。この膨大な集積の中から自分なりの結論を出していくための論理的な思考が苦手で、悲しくなる。有効な仮定を導き出せない。クルクル同じ場所を回っているハムスタみたいだ。途方に暮れる。

1月29日 

■熱は上がりつづけ、なんと40度を超えた。ビックリ。せめて本でも読もうと思ったが、枕元にある本を開いても文字が意味としての像を為さない。無理だ。すべてが無理。そんななか、昨日とった戸籍謄本を田舎に送るという大事業があり、それだけは命がけで行い、あとは熱に浮かされ続ける。
■ほんとは霞ヶ関の家庭裁判所まで行かなければならないかもしれなかった。しかし調べてみるとなんと今はFAXサービスでいろんな書類を取り出せるらしい。助かった。東京に住んでいてよかった。今日は電車に乗るなんてぜったいに不可能だった。
■そう言えば今日は岸田戯曲賞の発表だった。小里くんは惜しくも受賞を逃したらしい。ダブル受賞の可能性もあったのだとか。すごいなあ。小里くん。

1月28日 

■朝から「子育て支援」のワークショップへ。今日は担当講師なので誰より早く到着するつもりがビデオカメラを忘れ、しかしビデオカメラが今日ないのは非常にまずいので引き返したら結局外苑前で吉野さんと待ち合わせしている達平くんとかと一緒になってしまった。このワークショップ「ロミオとジュリエット」をテキストに、10回に渡り行われている。詩森の担当は「シーンを作る」。同じテキストの同じシーンをテキストになるべく忠実に作っても演出家と方法論の違いで多種多様のシーンが出来上がることを体感してもらいたかった。小劇場の勇たる演出家が多数参加していて、しかも自分の回以外もとうぜんのように見学に来ているという真面目な人が揃っているワークショップ研だからこそできる贅沢な試みだ。そして今日の日のためにワークショップ研の中から2名、外部から3人の計5名のロミオを募ってきたのである。佐藤誓さん、reset-Nの久保田さん、ポかリン記憶舎の日下部さん、山の手事情社の野々下さん、越中島朝吉商店の柏木さん。どうですゴージャスでしょう。小劇場ファンなら入場料を払ってでも見たい人がたくさんいるハズ。この5人がバルコニーの長セリフを読むシーンはカッコよすぎて午前中からカラダに悪いほどテンションが上がりましたよ。そして演出家が詩森を入れて4名。桃唄の長谷さんとポかリン記憶舎の明神さん、山の手事情社の倉品さん。詩森からの「ニュートラルにしなくていいです。ホンイキで作ってください。」との事前の指示を受け、ほんとうに多様なシーン作りが展開されていた。来週の小発表がものすごく楽しみ。
■なんかフラフラするなー、でもワークショップの興奮のせいかも、と思いながら長谷さんが調べてくれたトルコ料理屋へ。おいしく食べつつ反省会。
■そしてフラフラしながら大田区役所へとある件で必要となった戸籍謄本を取りに行き、劇団ワークショップへ。この頃にはさすがのわたしも「これは熱が上がっているかも」と思う。しかし劇団でやった「欲望という名の電車」もなかなかエキサイティングでおもしろかったのだった。このメンツも今日のロミジュリに負けず豪華俳優陣なんだけど。あー。早く発表したい。
■というワケで飲みにも行かず家へ。熱を計ると9度5分。明日行く予定だった「タイタスアンドロニカス」に無理かも、とメールをし、倒れるようにベットに。

1月27日 

■朝起きたらフラフラした。寝不足かも、と思って二度寝したが、どうも熱があるみたいだ。困る。困るよ。これから週末にかけていろいろ仕事があるのに。
■だいいち今日でさえ打合せが2本ある。そのうち1本は日曜日に急用でキャンセルしたものだから行かないというワケにもいかない。朦朧として行ったら時間を1時間も間違えた。熱があるときにどうかと思うような本を読んで時間を潰す。頭に入らないことこのうえないが、おもしろいので、時間はアッという間に過ぎた。
■そのまま新宿に移動して達平くんと先日の情報宣伝写真を見ながら用途別にピックアップ。「熱があるんだよ。」と言ったら、「だからそんなグタグダな物言いなんですか!」と怒られた。たまに病気のときくらい優しくしてもらいたいものだ。そう言えば誕生日にくれると言っていた「優しくする日」の回数券はどうなったのだろう。
■いまや達平くんの恐怖政治に怯える詩森を筆頭に劇団員たちは本気で「優しくする日」のチケットを欲しがっている。今からでも遅くないからぜひプレゼントしてもらいたい。
■それでも達平くんには「病気だ」ということを打ち明けられるだけマシかもしれない。実は今日の一本目の打合せは天敵「小里清」だったのだが、弱みを見せてはなるまいといつもより元気にふるまってしまった。それでも体力が落ちているときには彼の一言一言が相当のダメージとなる。「優しくする日」などという贅沢は言わないから「いじめない日」のプレゼントが欲しい。
■明日は朝からワークショップ。あたたかい食べ物を食べ、風呂にも入り、ビタミンを取って早く寝ることにする。

1月26日 

■目黒一中のワークショップをやってから、2月にやるワークショップのデモ。
■すべての話し合いを終えたら深夜12時。バタバタだよ。
■そんななか、脚本も粛々と。
■がんばりますよー。

1月25日 

■なんとハルウララ号に武豊が騎乗するそうだ。
■ハルウララは102連敗中。負け続けることで人気を呼ぶという高知競馬場所属の牝馬である。なにごとも徹底するということが大切ということか。
■そのハルウララ号に世界の武が騎乗する。なんだかココロに春が来るような嬉しいニュースだな。そんな競馬ファン、詩森。ひさしぶりに府中に行きたい。
■今日は劇団の情宣写真撮影。ダサいかんじの写真にしたくて意図を説明したら、日頃写真写りの悪さを気にかけている愛ちゃんが「ああ、だからわたしだったんだあ」とヘンに納得。そんなワケないじゃん。主役だからに決まってんじゃん。まったくもう愛ちゃんてば。そんな愛ちゃんと客演K氏のツーショットは高倉健と田中裕子かと見間違うかのような時代錯誤感に満ちていて、なかなか素晴らしゅうございました。

1月24日 

■図書館に行き、資料の延長をしたり、新たに借りたり、脚本には関係のない本をついつい借りたり。家人の貸し出し枠も使いきり、ヒーヒー言いながら本を持ち帰る。資料くらいガンガン本屋で買える身分になりたいものだ。
■それにしても江東区にはいい図書館がない。品川中央図書館が懐かしい。家から5分の距離にあの図書館があったことで、わたしは幸福だった。
■できたら図書館に住みたいくらい図書館が好きだが、いざ図書館に住んだら、きっと本なんてほったらかしにして読まないんだろうな。あの膨大な集積のなかから選ばなくてはいけない、というのが読書欲の源な気がする。まあ、図書館に閉じ込められたとかで、他に娯楽がなかったらそれは読むだろうけど。

1月23日 

■今日もバタバタ。さあ明日から集中して脚本だ。

1月22日 

■今日も比較的忙しく、都内を右往左往。劇団内機密に関わる予定多く、社外秘。

1月21日 

■朝から子育て支援ワークショップ。
■その反省会、次回以降についてのミーティング、とギチギチに打合せたのち、風琴工房ワークショップ。
■終了後、今度は達平くんと打合せ。情報宣伝写真のことやら。
■というワケでエンゲキギョーカイ人風な一日。

1月20日 

■どんどろ岡本さんと新宿で密会。
■かねてより念願の風琴工房のためだけのワークショップをどんどろの里で行うための打合せ。詩森的にはあの空間と空気に触れるだけでも充分な気がするが、岡本さんはせっかくやるならといろいろ考えてくれている。なんて贅沢。たのしみだな。

1月19日 

■目黒一中、ワークショップ。
■怒涛のような2時間。反省会も終えたら7時30分だった。アツイなあ。
■春の味覚、ふきのとうとタラの芽の天ぷらを食べねばとここのところ毎日スーパーで期をうかがっていたが、398円からどうしても値段が下がらなかった。ひとつだけならエイヤッと買ってしまうが、ふたつ買うとそれだけで800円だ。なのでじっと値下がりを待っていた。するとまさに今日、250円に値下がりしていた。まだ高い気もするが、思い切ってお買い上げ。鼻腔いっぱいに拡がる春の香を満喫。この日記でしつこいくらいに書いているけど、家庭で美味しい天ぷらを揚げるコツは、粉を溶くときに水とビール半々で溶くことです。最近はさらに「コツのいらない天ぷら粉」というのを使っているので年に数回しか天ぷらを揚げないわたしでもプロの味。
■天ツユを多少面倒でも手作りするのも大切。まあ塩で食べても美味しいけどね。

1月18日 

■燐光群のアトリエで「動物園物語」。やっぱり「動物園物語」はおもしろいね。俳優さんふたりもとてもよかった。お知り合いの瀧口修央くんがついこのあいだ新人で入ったと思ったら、大役のジュリーを堂々とやっていてなんか感動した。
■そのあと、「辺境」に出てほしいとある俳優さんと池袋で面談。決定。これで決まっていないキャストはあとふたり。いい返事がもらえますように。

1月17日 

■昼はオールツーステップスクールという若い人たちの芝居を見に行く。お知り合いの佐伯新くんが出るので行ったら、ユニークポイントの安元美華ちゃんが来ていた。これから3月の公演のための稽古だそうだ。お芝居は「キャンプ前」という秀逸なタイトルが与える期待には届かなかった気がするが、丁寧に作ってあって俳優さんがみんな上手だった。いせゆみこちゃんという若い女優さんにはちょっと驚いた。演技もいいし、ルックスもほかにないかんじで素晴らしい。
■夜は「記憶、或いは辺境」に出てくれる俳優さんたちを招いてのワークショップ。これから3月の稽古開始まで週1回集まって稽古をすることにしたのだ。「いい稽古場を作る」と一口に言うが、そのためにどうしたらいいのかよくわからないので、いいかもしれないと思ったことはぜんぶやってみることにした。とりあえず長期ワークショップ。客演の方もみんな参加してくれる。この「記憶、或いは辺境」、我ながら素晴らしいメンバーなのだが、まだ公表できないのが残念だ。1月末にはじゃじゃんと発表するのでたのしみにしていてほしい。
■今日はゲーム中心のワークショップだったけど、次回からはテキストをやる。このメンバーでやる「欲望という名の電車」。たのしみだわ。

1月16日 

■なんとか回復。アゴラにノルウェーの新進作家ヨン・フォッセの作品を見に行く。解体してしまっている家族というのは世界共通のテーマなのだろうか。エキセントリックな人々を造形するのにあのクセの強い演出は合っているような、いないような。でも前に見た「地点」よりずっとおもしろかったけれど。
■夜はワークショップ研究会で一緒の佐藤誓さんが出ている「BENT」。それはマックスに惚れこんだ去年のTPT版のように入れ込んでは見られなかったけど、やっぱりいい脚本なんだよね。冷静な分、脚本の優れたところがとてもよくわかって勉強になった。誓さんはわたしが言うのもなんだが、ものすごく上手だった。プロなんだなあ。

1月14日 

■朝から「子育て支援」のワークショップ。今日の講師は桃唄309の長谷さん。
■「戯曲を読む」という視点から見る「ロミオとジュリエット」。
■とてもおもしろかった。というか、勉強になりました。
■お昼を食べつつ反省会。そして夜は、風琴工房のワークショップの時間を使い目黒一中のためのネタ出し会議。ふむふむ。これはなんとかなるかも。でも単純なモノほど芝居心が必要となるのもまた確か。うまくいきますように。
■そして、朝9時から夜10時まで、山の手事情社の倉品淳子さんと1176エグリントンの荒木さんといっしょ。淳子さんとはさらに飲みに行く。そんな目黒一中の発表会は2/23(月)こまばアゴラ劇場にて。見にいらしてね。300円だし。

1月13日 

■前々からたのしみにしていたことが、2月に実現するかもしれない。
■こんなことがこんなにたのしみだなんて。小学生じゃあるまいし。

1月12日 秋公演

■秋公演なのだが、自由が丘の「大塚文庫」というところで行うことになった。
■12/23に書いてある秘密任務というのがその下見のことだったのだ。
■地下一階から三階まである一軒家のギャラリーをまるまる借りうけ、同時多発的にいろんなパフォーマンスが楽しめる企画となる予定。
■タイトルは「風琴文庫」。工夫がなくってスミマセン。
■旧作から一編、それからこのギャラリーのための書き下ろしを一編。久しぶりの「風の標本箱」シリーズとなる予定。
■どうぞおたのしみに。

1月11日 シティ・オブ・ゴッド

■達平くんと打合せがてら「八時半」を見る。
■なにごとも勉強と思い行ってみたのですが、こっそり打ち明けると、わたくし、あまり、好きではありませんでした。ああ。ちっともこっそりじゃないですね。「生きるのが下手なヒトたちのココロのイタミ」の物語、とわたしは思ったのですが、登場人物たちがサラサラサラサラと流れるように本音を吐露しているのを聞いていると、「あなたたちちっとも生きるの下手じゃないよ。じゅうぶんすぎるほど逞しいよ。」と思ってしまうワタクシ。
■夜はここのところあちこちでその名を目にする「シティ・オブ・ゴッド」をビデオ屋さんで借りてきた。
■面白かった。ブラジルのスラム街のギャング闘争の話なんだけど、そういった話にありがちな「オトコのロマン臭」が見事になくて、その乾き具合、突き放し方、でも愛情のこもった描き方に、地獄を見たことのあるヒトが撮った映画なのでは、思いつつ見る。あとでネットで調べたら、やはり監督自身がスラムの出身なのだとか。とてもヨカッタ。オススメ。


1月10日 

■BSで国連総会で奮闘する日本の大使のドキュメンタリをやっていた。
■そんななか、全会一致を目指すとある決議案にアメリカだけが反対。なにがなんでも反対。賛成162 反対1 棄権ゼロ。反対1はもちろんアメリカ。委員会は通ったワケですが、そのときの会場の雰囲気が、なんていうか、こう、まるで否決されたときみたいなドヨーンとしたムードになってですね。
■アメリカは事実上、世界の覇権国家なんだなーと、目の当たりにしたかんじで、まあわたしもドヨーンとした気分に。
■でも今日書きたかったのは、そのドヨーンとした気持ちのことではなくて、その番組の主人公とも言える日本の派遣大使の女性のことだ。彼女はものすごくカッコ良かった。へつらったりなんかしない。明晰。しかも色っぽくうつくしい。
タフに言葉でコミュニケーションしてましたね。最後まで。徹底して。
■「対立というのは漠然としたものではなく、煎じ詰めれば必ず明確な理由を持っている。その具体的な理由を分析すること。」と彼女は言う。「外交の場ではコミュニケーションによって全てを変えうる可能性がある。だから外交は重要だ」と。
■戦争をしないというのは、この多様な価値観と宗教と利害関係が溢れかえった世界で、言葉で戦い言葉で理解しあうことを決して諦めないことを意味する。その困難さをちょっと想像してみる。わたしにはちっともわからない論理で動いているお隣の国とも、今となっては口も聞きたくない気分の「強いアメリカ」とも、言葉での相互理解を成し遂げる。それが「平和」へのおそらくたったひとつの「道」なのだ。なんと覚悟のいることよ。
■ジョン・レノンのイマジンは、それは聞けば感動するけど、「効果のないおまじない」だと指輪ホテルの白玉さんが日記に書いていて、ほんとにそうなんだよねえ、とわたしは思う。そりゃわたしはジョンには「育てられた」と言っても過言でない少女時代を過ごしてきたけど、もうそろそろ「ベッドイン」は超えていかないとね。
■軍縮代大使、猪口邦子さんのインタビューはコチラ

1月9日 真夜中の弥次さん喜多さん

■昼間は明神さんと夏井さんのこども劇場のためのワークショップデモ。参加者のレベルが高く、楽しいワークショップだったが、これは小学生にそのまま応用できるものだろうか。ここまでわたしは小学生はやったことがない。想像の範疇外。ナゾだ。ナゾすぎる。まだ見ぬ小学生たちよ。
■そのあとシアターグリーンに「真夜中の弥次さん喜多さん」を見に行った。初演も見ているけど、とにかく大好きなので、2度目の観劇。いやー。もう面白いよ。やっぱり傑作。メタシアターの手法を使いつつ、演劇ド真ん中。直球。どうやらまだチケットは売り切れではないらしく、しかしこの芝居で空席を作るなんていうのは演劇人の恥というものなので、みなさん、ぜひシアターグリーンにお出かけください。

1月8日 

■今日は気持ちに余裕があったので餃子を作った。餃子は相当気持ちと時間に余裕があるときしか作らない。岩手から持ち帰った「岩海苔」を具とした味噌汁、湯豆腐、餃子というまとまりのないメニューの夕食。
■岩手の沿岸は非常に乾燥しているのだが、帰省の際、その乾燥もあいまって見過ごせない状態となったのがカカトのひび割れ。肉体の一部というより鉱物のようになっており、ものすごい有様。そこで軽石を購入し、日々手入れをしてみると、どんどん状態が良くなってきた。ふーん。日頃手入れというものはほとんどしないワタシだけど、肉体というのはそれなりにやれば応えてくれるものなのね。なので今日は薬局に行き、カカトのひび割れや乾燥肌に効く乳液を物色。自分で言うのもなんだが、こういうものには物凄くケチなので、たかが1000円が惜しくて、今使ってる安いハンドクリーム兼用のクリームでいいか、と何度も帰りかけたが、「わたしのあの人間離れしたカカトはいったいどれくらい手入れによって回復するのか」という好奇心に勝てず、尿素20%のものを逡巡の末、購入。
■そして脚本執筆のために非常にハードな読書を敢行しているワケだけどさ、こんなところでヌクヌクとカカトの手入れとかしながら読むような本じゃないワケよ。わたし自身が平和ボケ日本の象徴なワケね。
■その苦味。
■かみ締めつつハコ書きをね。
■やっております。5月はもうすぐそこだな。

1月7日 

■昼はゆっくり掃除と炊事。と読書。どうでもいいけど部屋が綺麗だな。炊事は忙しくても比較的やるけど、掃除は忙しいと最初に放棄してしまうからね。でもオフの時期はずっと掃除してるね。ということはわたしにとって掃除はレクリエーションにすぎないのだろうか。なにかの本で「掃除の前に洗剤や掃除器具を買ってしまう人は片付けられないヒトというのを読んだが、わたしはまさにそのタイプ。特に「油汚れがピカピカに」とかいう歌い文句とか、見たことない形状の掃除用具に弱い。誰もが知っていることだが、油汚れをピカピカにするコツは油がとんだ瞬間に拭取るコトですね。それができないから洗剤が溜まるワケ。あ、でもいつももそんなには散らかしてないですよ。少なくともわたしがヒトに与えるイメージほどにはね。そんなこんなで今日は「クイックルワイパー」に装着するタイプの雑巾を買ってしまった。「水拭きだけで床がサラサラ−ハダシがよろこぶハイテク雑巾−」だと。結果としてはウェットタイプのクイックルワイパーとたいして効果は変わらなかったね。日頃財布のヒモが固いワリにこのテのモノでついつい散財するのはホント、いかがなものかと。
■で、劇団の稽古に。初日ということでストレッチやら骨を緩めたりとか、ノンビリと。

1月6日 

■ここまでチキンラーメンというのを食べたことがなかった。チキンラーメンのスナック菓子は食べたことがある。しかしチキンラーメンは食べたことがなかったのだ。
■思い立ち、チキンラーメンに卵を落とし、その上から熱湯をかけ、蓋をして3分、というのをやってみた。とつぜんこんなことをやってみたのも、正月中見続けたCMの影響なのはあきらかだ。日頃テレビとは縁のない人生を送っているため、たまに見るとちょっとどうかというほどテレビに操作されてしまう。
■そして食したチキンラーメンは、まあ、なんというか、想像通りのチキンラーメンの味だった。微妙なそのノビ具合までも。
■それにしても、インスタントラーメンというものを食したのはおそらく15年ぶりくらいではないだろうか。
■夜は恩田眞美ちゃんがやっている「ひよこ組」というダンスチームのレッスンに参加させてもらい、ストレッチしたり、ちょっとしたダンスをやったりした。すごい身体が錆びついていて、筋ひとつ伸ばすのも命がけでヘロヘロになったが、やはりダンスをするのは好きなんだなーと思った。時間があるときは通ってみたい。
■一日にやろうとしたことの半分もできないわたしにしては珍しく、今日はそのほか「撤去された自転車を取りに行く」「図書館で本を借りる」というのも完遂した。図書館は3箇所もハシゴしたのだ。ものすごい達成感。
■その結果一冊図書館に返していない本があるのが発覚。あるだろうか。どこかに。微妙にショック。
■というワケで今日から本格始動。明日からは劇団のワークショップもはじまるしね。

1月5日 

■張り切って図書館に行こうとネットで調べたら休館日だった。月曜日、江東区の図書館はお休みなのだ。かなりモチベーションが下がり、一日寝て過ごすことに。
■そういえば、今年いちばん面白かった正月番組は元旦の朝にやった「世界潮流−イラク石油をめぐる攻防−」であった。その後、「通貨」「イラク戦争後の世界」と続くのだが、残念ながらそれは見逃してしまった。というか、3連作だなんて知らなかった。全部見たかった。
■今、世界に起こっていることをきちんと把握できないのは、わたしが経済音痴だから、というのはきっと大きい。
■なのであまりに素直に刺激を受けすぎるのもどうかと思いつつ、おもしろかったんだよね。コメンテータの方のひとりが非常に明晰で。
■明日こそ図書館へ。今は非常に便利になり、ネットで予約すれば近所の図書館で受け取れるが、その時間も惜しいので、図書検索システムで調べたリストを手に、明日は江東区図書館巡りをする。
■本といえば、盛岡駅のキオスクで買った柳美里の「魂」は面白かった。「命」が詩森的にはかなり辟易するかんじのものだったので、どうしようか悩んだが、その駅のキオスクにはそれ以外には西村京太郎くらいしかなく、二者択一というかんじで選んだのだが、これが意外に。とことん突き詰めていくかんじが、「ああこの人は書くヒトなんだなあ」と。

1月4日 

■くずぐずと起き、自分のためにお雑煮など作ってみる。
■昆布を水から沸騰させて引き上げ、その後ちょっとどうかと思うくらい鰹節を入れて出汁をとったらまあまあ美味しかった。
■そんなこんなで明日からは本格始動。まずは図書館に行かねば。

1月3日 帰京

■朝、「犬の目覚まし」で起される。それは蒲団に飛び込んできたチワワに顔中舐められるという過激なものだ。
■妹の家でお雑煮を御馳走になり、一路、東京へ。
■我が家にもささやかながらペットがいて、それは2羽の白文鳥であるのだが、その安否が気遣われ、一足先にわたしだけが帰京したというワケだ。
■果たして文鳥は元気であった。
■文鳥を飼っている人がもしいたら、3泊4日までは文鳥は平気と立証されたとご報告したい。

1月2日 初売り

■初売りに行く、という習慣はもともとわたしにはないのだが、昨年来恒例となった感もあり、岩手の海辺の寒村から盛岡まで3時間かけ初売りに。
■福袋とか買うヒトの気持ちってホント、わかんない。
■ぜったいいらないもんばっかで、捨てちゃうよ。お金に換算してトクすればいいってものでもないと思うのだが。
■皆は帰り、わたしは盛岡に住む実妹の家に。
■妹のダンナの帰りが遅いのをいいことに姉妹のPトーク炸裂。
■それにしても妹の家のチワワ、「さぶ」はたいへんに性格のいい子だ。チワワにしてはカラダが大きいらしく、妹曰く「チワワとしてはイケてない」のだそうだが、あれだけ性格がよく、賢く、健康であれば、犬としてはそうとうイケているのではと思う。


1月1日 お正月

■正月恒例、夫の実家に。
■なんの娯楽もない地故、一日、本を読んで過ごす。
■今年の読書のメインコンテンツはシェークスピアの「ロミオとジュリエット」。正月だと言うのに真剣に、メモ取ったり、付箋つけたりしながら読む。なぜかというと今度の「子育て支援」のワークショップのテキストだからなのであった。こんなじっくり読んだのはひさしぶりだけど、びっくりするくらいセリフが小粋だね。シェークスピア。たまに入る小ギャグはどうかと思うけど。
■夜は、どうしても見たかった、正月恒例「筋肉番付」を6時過ぎから11時頃まで見続けた。今年は居間では「欽ちゃんのものまね大賞」を見始めてしまったので、寝室のテレビで、ひとり観戦。なぜ見たい。そんなものをそんなにまで、と誰もが思うと思うが、好きなんだよね。筋肉番付。
■でも今年は最後までデッドヒートで、更に優勝争いをしたふたりがなんか格好よくて、面白かった。
■そして、なんと言ってもやっぱりケイン・コスギが出ないとね。
■あのたかが筋肉番付であそこまでストイックになれるケインの存在なくして、番組の盛り上がりはありえない。去年は「修行に出る」という名目で、欠場だったからね。盛り上がらないことこのうえなかったよ。
■今年は更に悲壮なかんじで、よかった。ケイン。いっこくらい優勝させてあげたかったな。