ROBA DIARY
| 4月30日 Sun |
今日は空木役オープンシアターの中田さんのお芝居を見に新横浜まで行った後、「ヤフーの媚薬」の稽古。家についてゴハンを食べたら猛烈な眠気に襲われ、仮眠。夜半過ぎに菅原さん(詩森夫)に叩きおこされ、利賀行きの準備。衣装や小道具をつめこんだため海外用のキャリー付スーツケースの他に大きなスポーツバックがパンパンに。どんな旅行のときだって「あんたほんとに女?」というような最小の荷物で出かけていく詩森としては、その荷物を見ただけで、胸がいっぱいになってしまう。きっとこんなに頑張って荷造りしてもいろいろ忘れたり、組み合わせようのない服ばかり入っていて途方にくれたりするんだろーなー。というワケで、ゴールデンウィークは利賀村へ。しかもお金がないので深夜バス。楽しみなようなトホホなような。しかも来週は代々木でフリーマーケットまであるのよ。というワケでろば日記もゴールデンウィーク空けまでお休みです。利賀効果で更にパワーアップした詩森をどうぞお楽しみに。 |
| 4月29日 Sat |
昨日からの睡眠時間はなんと30分であった。今日は詩森の「いちばん長い日」についての詳細レポート。読んでるだけでも疲れるかもしれない取り扱い注意の「ろば日記」である。 |
| 4月27日 Thu |
今日は「ヤフーの媚薬」の稽古。「なぜ今、ヤフー」とあなたは思うかもしれない。利賀に行くことは前に書いたけど、実はその利賀フェスティバルのナイト・パフォーマンスで、「ヤフーの媚薬」をやらせてもらうことになったのだ。利賀フェスティバルというのは、富山県利賀村でやる演劇フェスティバルで、「P4」というグループが主催している。P4というのは青年団の平田さん、ク・ナウカの宮城さん、山の手事情社の安田さん、花組芝居の加納さん、という既成の演劇にとらわれない新しい演出論を持っているということを共通項とした演出家4人のユニットである。その利賀フェスティバルで「若い演劇人のための集中講座」という演劇製作に関わる様々な事柄に関する勉強会がある。そこに風琴工房も参加させてもらうのだが、夜な夜な若手に門戸開放されるナイト・パフォーマンスで「ヤフーの媚薬」を上演させてもらえることになった、というワケである。こういう時、劇団員3人でやれる演目があるのはほんとうに便利だが、役者で出なければいけないのは、実はかなり気が重い。役者は楽しいけど、今の詩森は演出モードにスイッチがすっかり切り替わっているので、もう一度役者の感覚に戻さなければならないのがタイヘンなのだ。あの時境くんは相手役で、妻役だったということもあり、結構尽くしたし、いつもの偉そうな態度もかなり控えた。しかし、今はもう元の木阿弥。ちょっとでも気に食わないと叱り付け、怒鳴りつけ、暴君と化している私である。あの敬虔な妻の感覚を3回の稽古で取り戻すことが出来るのか、かなり心配だ。でも6泊7日という長帳場、私の演出モードがフルスロットルでないのは一緒に行く劇団員にとってはちょっとラッキーかもしれない。まあ、その分、リバウンドでゴールデンウィーク明けから始まる稽古は地獄と化すかもしれないが。ということで「ヤフーの媚薬」新緑の利賀村で一回きりの再演です。これは念願の風琴工房初地方公演でもあるワケだな。いやはや、いやはや、どうなることやら。 |
| 4月26日 Wed |
寺田スタジオ(音楽の寺田くんは、「ウソでしょう?」というような大邸宅に住み、訪れる人誰もが驚愕するような音楽スタジオを所有している)で、撮影とモノローグの録音。2時くらいから始めて終わったら夜10時。途中衣装の白衣を持って大川くんも来てくれる。わざわざ縫ってくれたのだ。寺田スタジオへの送り迎えの間、詩森をやたらと笑かしてくれる大川くん。最初会った頃はもっとクールな人だったような気もするが、最近、若はほんとうに楽しそうだ。役者が帰ったその後打ち合わせ、ちょっとだけお疲れ様のビール(詩森はウーロン茶)を飲んで、またも午前様帰宅。「透きとおる骨」稽古も始まる前からこのようにヒート・アップしております。ナツメに順調にダメはでているが、寺田くんの音楽にもやたらとボツがてでいるが(しかもカッコよすぎるから、などと言うワケわかんない理由なのがまた泣ける)、乞うご期待、と言っておきましょう。 |
| 4月25日 Tue |
下北でポスターを貼ってから梁くんと明日の撮影のロケハン。それから新宿で、今回すこたんさんとはまた別に勉強会をやってくれるTS・TGを支える会の方と打ち合わせ。彼女は生物学上は男性なんだけれど、今は女性として暮らしている。彼女のことを誰かに話すときに、TSの、とかTGの、と言うのも私はなんだかイヤなんだけど、それは私にとって、彼女の性別がもともとなんだったか、なんて、ちっともどうでもいいことだからなんだと思う。まあでも言われなきゃ絶対に元は男性だなんてわからない彼女と下手するとカワイイ男の子に見えるナツメが楽しそうにオシャベリしている姿は、ちょっと面白い光景ではある。打ち合わせというのも忘れるくらいキャーキャー女3人、盛り上がって、今日もまた深夜帰宅。 |
| 4月24日 Mon |
今日で香辛料孤児は終わり。前歯を折った以外は完璧な受付でしたわ。時々、へんな敬語とか使ったけど。まあ、ご愛嬌ってことで。ああ、この金勘定もいい現実逃避だったけど、いよいよ逃げ場もなく、自分ところの公演が始まるのだね。まずは激動の今週を乗り切らなくては。トホホホホ。 |
| 4月23日 Sun |
朝、映像(というか映像と絡めた演出)のアイデアが浮かび、急いで梁くんに電話したら留守電だった。折り返し電話をもらったときには、詩森は受付の真っ最中で、なんだか自分で聞いててもワケわからないシドロモドロな説明になってしまい、これといった実りもないまま電話を切るハメに。きっと梁くんは「詩森さんは何を言いたくて電話を掛けてきたんだろう」と思ったに違いない。引越しで忙しいのに、ごめんよ。梁くん。 |
| 4月22日 Sat |
お待ちかね。詩森の身に起こった、ある悲劇とは! |
| 4月21日 Fri |
香辛料孤児2日目。今日は顔合せにこれなかった律子役の松岡さんと他の役者さんを会わせようと観劇+飲み会がセッティングされていたのだが、急遽これなくなった役者などあり、結局、松岡、斎藤真吾、鉄村というメインの3人の顔合せが主になってしまった(境くんも一応いたけどね)。でも、3人並ぶとなかなかビジュアル的にもイケてるかんじで、この3人が中心になってやっていくんだなあ、と感慨深い。昨日に引き続き絵コンテを持ってきてくれた梁くんが、初めて会った真吾ちゃんを見て、「役のイメージにピッタリですねえ」と言ってくれたのも心強い。 |
| 4月20日 Thu |
香辛料孤児初日。やはり初日は何かと慌しい。滑り込みセーフで受付開始。今回の芝居のオープニングではガーナ人のオランドゥがタイコを叩いてくれるのだが、これがもう、受付で聞いていてもノリノリになってしまうほどすばらしい。オーバーヒートする客席。やんやの大騒ぎだ。 |
| 4月19日 Wed |
香辛料孤児と言えば忘れちゃならないのはゆかちゃんの手料理である。そう、香辛料孤児は基本的に賄つきなのだ。この賄のやる気アップ効果たるや、自分の胃袋が情けなくなるほどものすごい。今日は夜から行くだけなのに、すっかり賄をアテにして、昼間は軽めにすませる詩森。このゆかちゃんが、6月公演では運河食堂シェフとして頑張ってくれる予定である。ゆかちゃんのゴハンはものすごく美味しいので、そうとう期待して欲しい。明日はいよいよ初日。いっぱいお客さんが来ますように。 |
| 4月18日 Tue |
香辛料孤児仕込み。仕込みはタイヘン。セットが大規模だからね。でもうちの6月のセットはもっと大規模で、でも仕込みスキルはダンゼン香辛料孤児より劣るので、今からその日を思い暗澹たる気持ちになる。足元を見た香辛料孤児が世界に誇る鳶の江崎さん、前はタダで手伝ってくれるって言っていたのに、「俺の人工代は高いよ」ととんでもないことを言い出す。ここで付けあがらせては、と「タケ(江崎さんの渾名)のギャラはない」ときっぱりはっきり申し渡す詩森。女房のササリンこと香辛料孤児劇団員佐々木敬美が慣れない制作で右往左往しているのを、陰になり、日向になり、時には叱りつけながら支えたこの私に、全くもってとんでもない話だ。 |
| 4月17日 Mon |
チラシの挟み込み。香辛料孤児の残りのチラシもやったので、なかなか大変だったが、挟み込みマシーン「タービン萩原」が到着すると、アッという間にチラシの山がなくなる。スゴイゼ、萩原タービン敦子。昼間4000枚ものチラシを挟み込んでくれ、夜も付き合ってくれた香月ちゃんを交えて制作ミーティング。チケット管理に必要なものを受け渡すが、詩森、何を間違ったか、劇団の通帳の代わりに自分の給与口座の通帳を渡してしまう。どうするんだ詩森。自分の薄給を人に通帳記帳してもらおうというのか。バカすぎる。でもチケットのナンバリングを萩原さんに、劇団のお金の出納を香月ちゃんにお願いして、ちょっとだけ気持ちが軽くなる。どうぞよろしくお願いします。 |
| 4月16日 Sun |
朝起きたら信じられないほど目が腫れていた。どうみてもものもらいである。このまま外に出るのは不可能という恐ろしい顔なので、眼帯を菅原さん(詩森夫)に買ってきてもらう。しかし、今日は香辛料孤児の稽古場で作業があるのだ。ふらふらと阿佐ヶ谷に向かい、ポストイン用のチラシにホッチキスでお手紙を貼り付ける。目がいっこ見えないだけなのになんて不便でタイヘンなものなんだろう。1000枚やり終わる頃にはもう片方の目も霞んで見えなくなってしまった。しかし、こんな大変な時期に目を腫らしたのは私なので、仕方ないんだけど。 |
| 4月15日 Sat |
映像の梁くんとロケハン。品川を振り出しに、八潮、有明、葛西、馬喰町、池袋、池の上、歩いて歩いて歩き倒す。ロケハン中に梁くんが競馬好きだと発覚。競馬ファン詩森、小躍りして大喜び。府中に行こうと盛り上がる。それにしても競馬の話をすると十人が十人「女の人でこんなに詳しい人ははじめて会いました」と言うのはなぜなんだ。ええ詳しいですよ。一時は血統辞典まで持ってたくらいですからね。競馬四季報とか、買っちゃってたくらいですからね。でも誤解のないように言っとくと、詩森は別にギャンブル好きというワケではないのである。それが証拠にお金を賭けていないときでもヒマがあったら競馬中継はちゃんと見る。牧場で引き馬などいれば、必ず乗る。馬好きの単なるファンなのだ。ああ、でも久々に競馬の話をして、今や春のGI真っ盛り、血が沸き立ったことだよ。 |
| 4月14日 Fri |
「すこたん企画」の伊藤さん、梁瀬さんと脚本を読んでいただいての打合せ。「よく資料をあたっている」「セクシャルマイノリティの現実によく切り込んでいる」と過分なオホメの言葉をたくさんいただくが、最後に、やっぱりというか、当然というか、「ああもうそこを言われたら・・・」というタイヘンな宿題をいただく。提出期限は公演本番ということで、全力で取り組みますとお約束。こんな風にいろんな人が作品を作る過程に関わってくることは、これまでにないことで、すごく楽しい。こんどは個人的に遊びましょう、とお約束して、船橋の駅を後にする。いい作品にしなくちゃなりませんな。ほんとうに。 |
| 4月13日 Thu |
2つ挟み込みをこなし、その間に仕事も行って、それから香辛料孤児。なんか、超忙しい。こういう時には「超ナントカ」って言葉は便利だな。「ものすごく忙しい」では、なんだかまだるっこしいもんね。というワケで詩森的には「超ナントカ」っていう言い回しは結構重宝しているんだな。まあ、だからどうということでもないですが。 |
| 4月12日 Tue |
P.E.C.Tという劇団にチラシを挟み込み、舅、姑も来ていることだし、たまには早く帰ろうと飛んで帰ったら、もう寝てた。ガックシ。 |
| 4月11日 Tue |
今日も昨日に引き続き、美術と音楽と映像と衣装のことを考え続けた詩森。なんだかものすごく楽しい。資料を探しに青山ブックセンターに行ったら、フィッシュマンズの詩集が出てた。私はボーカルの佐藤くんが死んじゃってからフィッシュマンズを聞きはじめた遅れすぎた観客なので、多くは語れないけど、ぱっと詩集を開いて、どこを読んでも、圧倒的に美しいにほんごが、だけど、ステキに力抜けっぱなしで、ほんとうにキレイな本だと思った。購入。 |
| 4月10日 Mon |
先日撮った松岡さんのフィルムが出来てきたというので国立へ。大雨。ズブ濡れでトボトボと。でも映像はとてもキレイで、松岡さんも楽しそうで、外は雨だけど、なにやら嬉しい気分に。ところが帰りの中央線がストップしていて、その影響で、電車はいろいろ遅れっぱなし。10時過ぎに国立を出たのに、家についたらなんと夜中の1時半。ぐったり。だけど、映像監督の梁くんが作ってくれた企画案を見てたら、なんか、もの凄くやる気が出てきた詩森。境くんが泣き出しそうなくらい大掛かりな舞台のイメージが浮かび、資料の写真集やらwebやら、引っ張り出し、アイデアを練りまくる。ああ、これが実現したら、もの凄くカッコよいのに。でも実現させてやるさ。絶対にな。 |
| 4月9日 Sun |
この忙しいのに舅と姑が上京。とりあえず今日だけは、と桜見物やら夕食の支度やら。そういうのはキライじゃないけど、24時間戦う気分とはやっぱりチクハグで、なんだかトホホな気分。 |
| 4月8日 Sat |
昨夜からナツメとずっーと、DM作業。途中抜けて大川くんと衣装の打合せをしたら、「詩森さん、花見は?」と聞かれて悲しくなる。なんでも大川くんは今日2件、花見を掛け持ちするんだとか。いいなあ。 |
| 4月6日 Wed |
元劇団員の富樫愛の出ている芝居を見に行き、その後は境くんの稽古終わりを待ってミーティング。無駄話をするヒマもなく、打合せ、打合せ、更に打合せ。ナツメの手帳は見ると具合が悪くなるほど真っ黒。チラシが出来たので、忙しいのだ。今日はポスターも出来上がってきた。久しぶりに作ったので、結構嬉しい。2色なのに超ドハデ。さすが、岡田さん。ダテに陣内孝則に似ているワケではないんである。だけどコレ貼るのも大変なんだよな。もちろん詩森も行きますよ。貼りますともさ。 |
| 4月5日 Wed |
実は詩森にはとある気がかりがあった。なんと顔合せの少し前から、ふたりの人間が行方不明になっていたのである。そのふたりとは、舞台監督の伊藤くんと音響の高木さんであった。ふたりとも「顔合せ行きますから!!」と元気な電話をくれたのに、なぜか当日現れず、その後、連絡もないという、まさに神隠し状態。なんでも日記に書いてしまう脳天気な詩森もさすがにこればかりは心配すぎて、書くにかけず、心を痛めていたワケだな。ところが、今日になってふたりの消息が立て続けに判明した。伊藤くんは過労で、高木さんはインフルエンザで、それぞれ入院していたというのだ。もちろんそれぞれタイヘンだったと思うが、詩森ときたら、伊藤くんは留置所、高木さんはバイク事故、と勝手に決めていたので、その予測よりは随分マシだったな、などとちょっぴりつまらない。それにしても、高木さんのバイク事故はともかく、あちこちで「きっと留置所に入ってると思うんだよね」と言いふらされた伊藤くんには、ほんとうに悪いことをしたと思うが、顔合せをスッポかす、という舞台監督にあるまじき失策を犯したのであるから、これも身から出たサビというものだ。照明の小境さんも「それしかない」って言ってたし。あんなにあんなに気のいい男なのに、「警察に捕まってる」という言葉でみんなに妙に納得されてしまう男、伊藤くん。ああ、優しさと狂気のはざま。まあ、でも無事で何よりだったことだよ。 |
| 4月4日 Tue |
香辛料孤児の稽古場に行って、「実は私が制作リーダーで、今まで何にもしてなかったんで、あと2週間死んだ気で頑張ります」、とアイサツしたら、みんな本当に私がリーダーだと知らなかったらしく、ざわめいていた。頑張らないとねー。 |
| 4月3日 Mon |
久々に家に真っ直ぐ帰り、週末送られてきた故郷宅急便の魚を煮たりしてゴハン。ホタテも美味しいけど、殻からはずすのは、タイヘンだよ。 |
| 4月2日 Sun |
昨夜は着いてから、ネオゼネの松岡さんが演ずる新婚の妻とtsumazuki-no-ishiの宇鉄さん演じる新婚の夫に、天竜川の伝説を語る女、というシーンを撮った。歴史保存会の人、ということだったが、いつのまにか、その設定はなくなり、すごく不条理な妖怪みたいな出方になった。しかも伝説の部分は「ぜひ東北弁でやりたい」と主張し、岩手弁。結局妖怪、そして岩手弁。なぜー、なぜなのー。最も岩手弁は自分のせいなんだけどさ。今日はロケに付き合ったあと、ちょっとイザコザまでおこし、トボトボと帰京。菅原さん(詩森夫)に東京駅まで迎えに来てもらい、ゴハンを食べてから、帰宅。それにしても松岡さんと宇鉄さんには申し訳ないことをしたよ。 |
| 4月1日 Sat |
殆ど眠らないまま香辛料孤児のササリンこと佐々木さんと浅草橋で待ち合わせ。シモジマに当日パンフの紙を買いに行く。その後、新宿で梁くんと映画の打合せ。音楽の寺田くんと待合せして行ったんだけど、詩森あろうことか、喫茶店の場所を間違う。探しても探しても、喫茶店がない。あせる詩森。よりにもよって寺田くんと一緒の時に・・・。しかし、仕方ないので、梁くんに電話して迎えに来てもらう。走って迎えに来てくれた優しい梁くんのとなりで「このことはずっと覚えておくから」と不適な笑いを浮かべる寺田くん。知ってはいたけど、なんて性格の悪い男なんだ。 |