ろばくん ROBA DIARY

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8月31日 Thu

 ナツメとナイロンの挟み込み。4000枚はさすがに泣きそう。その後はネオゼネレイタープロジェクトに顔を出す。ただの見学のつもりで行ったら、制作作業があったらしく、ハガキの山と宛名シールを渡される。役に立つ見物人、ろば。さすが家畜。しかしつい、「このハガキ地味すぎじゃん」とダメ出しをしてしまい、3日殆ど寝ないでハガキを作ったという清滝くんを泣かせてしまう。ゴメンよ。清滝。そのかわり、ツマヅキノイシ用DMハガキは詩森がちゃんと作るからね。そう言えばネオゼネパンフを作るのがここのところ詩森の恒例の仕事になっているんだけど、パンフ担当のはるちゃんにパンフ会議しましょう、と言われる。パ、パンフ会議??それはいったいナニ?こーしてー安請け合いをしてー仕事がー増えていくのねー。
 そんなこんなで帰宅は真夜中。なのに、寺田くんが「CDのジャケットにする写真がない」と言っていたのを思い出し、頼まれてもいないのに写真の加工などしはじめて遊んでしまうワタクシ。このパソコンに賭ける情熱を他のことに少しは振り分ければいいのに。そして、いきなりここからの人生は「写真」を趣味にしようと脈絡もなく決意。その決意を菅原さん(詩森夫)にとうとうと語り、嫌がられる。なんだかなー。

8月30日 Wed

 仮チラシを作ったので、さっそく挟み込みに。今日は東京オレンジとジンジャントロプスボイセイのハシゴ。仮チラシなので白黒だし、薄い紙だし、チャッチイけど、ナツメとシンゴちゃんの写真入りなのはこの仮チラシバージョンだけなので、ゲットした方は貴重品だよん。目撃情報待つ!!

8月29日 Tue

 いろいろあってナツメと急遽打ち合わせした後、音響助手をやる予定の紅王国に顔を出す。人見知りなのでものすごく緊張する。稽古後、緊張しながら打合せをしていたら、終電を知らぬ間に逃してしまい、大ショック。寺田くんとその後、ちょっと話をする。結局3時。そしてタクシー。いったいぜんたい私の人生。

8月28日 Mon

 こんなに疲れているんだから、会社も休んで、見に行くハズだった「神田川の妻」もすっ飛ばそうと決意した割に、ちゃんと会社に行って、「神田川の妻」にも行って、そのあとシッカリ飲んでしまったワタクシ。なんなんでしょうねえ。「神田川の妻」は燐光群の坂手さんの芝居をジャブジャブサーキットのはせさんが演出するという舞台。アゴラをさかさに使ってて、仕込みタイヘンだったろーなー、とビックリ。そしてお芝居は、怪談だけど、左翼運動、という坂手さんしか思いつかない取り合わせになっていた。もっとジャブジャブっぽく演出するのかと思っていたら、割と燐光群よりになっていて、それは少し残念だったなあ。
 左翼と言えば、関係ないけど、今「宿命」というよど号ハイジャックのノンフィクションを読んでいる。なんかね、よど号の人たちって実は一回目はやり損ねているらしいのね。それは、みんな飛行機の乗り方がわからなくて、遅刻して予定していた飛行機に乗れなかったから。時代だなあ。当時の左翼学生の思想的、人間的幼さも十全に描かれていて、文章が冗長でちょっと客観性に欠けるところはあるが、面白い本ではある。オススメ。
 それで帰ったらすぐ寝ようと思っていたのに、ここんとこ作っていたナツメのホームページをアップしようと思い立ってしまい、アップしたらしたでCGIが動かなくて、大騒ぎ。結局就寝は明け方になってしまったことだよ。

8月27日 Sun

 今日はいよいよゲイ・パレード。なんと1800人がパレードに参加したらしく、代々木公園は大盛況。詩森も混ぜてもらって歩かせてもらう。歩く前はあまりの暑さに文句たらたらだった詩森だが、キレイなドラァグのお姉さまはいっぱいいるし、沿道もギャラリーで埋まってるし、すっかり楽しくなってしまう。  夜はいよいよアフターパーティーイベント。そんなパフォーマンスなんて慣れていないので、どんなものやらさっぱり事情が解らない。リハーサルをして一回目のショーを見学。それがモノスゴク面白くてビックリ。やばいー。私たちの学芸会ノリの猿芸でいったい大丈夫なんだろうか、と突然、大不安に襲われる詩森。
 そして夜10時、いよいよ本番。どうなることやらと思ったパフォーマンスは、しかし、ドラァグのお姉さまが場を思い切りあっためといてくれたおかげで、しょっぱなから大受け。女ばかりの王国に拉致されてきた美少年を王子様が助けに来る、という馬鹿馬鹿しくも美しいストーリーのお話だったんだけど、ラスト、うめちゃん王子が美少年(若)をお姫様だっこで連れ去るシーンでは、ぎちぎちの客席がモーゼの十戒の海のようにさーっと開いていき、「王子ーっ!王子ーっ」と大コール。ああ、もう、ホントお客様は神様ですってかんじでしたわ。しかも出演者全員本番俳優だったらしく、リハとは若までもが別人。特に女王安元、一言何か言う度にオオウケ。強い女はゲイ受けも良いということが判明。
 でもって結局飲みに行く。終電はもちろん逃してしまい、「タクシーで帰って下さい」とつれない若のうちに無理矢理押し掛け泊めてもらう。若のうちは古びた2階建ての一軒家で、かなりな妖しさ。蔵書のラインナップがいかにも若で、ここなら一日いても飽きない。一日いられたら若もメイワクだろうと思いますが。そんなこんなで午前2時、ミシンとパソコンの谷間で埋もれるようにして就寝。

8月26日 Sat

 鯨ちゃんが出ている道学先生を見に行くべく家でうだうだしてたら、梅ちゃんから電話。「あのゲネプロでいいんですか!」という稽古督促の電話であった。今日くらいはノンビリしたい、などとだらけたことを考えていた我が身を反省し、稽古場を取り、道学先生観劇後、急遽稽古。
 踊りと芝居を中心に詰めていく。なんか、かなりグレードアップした気がする。稽古後は結局飲みに行き、終電。今日も若と飲んだ気がするが、きっと気のせいに違いない。

8月25日 Fri

 昼間イベントの稽古をして、夜はゲネプロ。ちょっとづつは形になってきた気がするけど、まだなんとなく決め手に欠くんだよなあ。ゲネが終わるとみんなそれぞれ夜のお仕事に行ってしまう。そんな時くらい帰ればいいのに残された若とふたりプロントで飲む。なんか最近毎日のように若と飲んでいる気がするが、きっと気のせいに違いない。

8月24日 Thu

 来年度の本公演と再来年のスズナリ公演の制作をやってくれるかもしれない渡辺音子ちゃんと打ち合わせ兼ねた飲み会。しっかりしていて気が強くて可愛くて酒飲みで、とても面白い女のこ。制作に入ってくれると思うと心強い。そんなこんなでまたも終電。長い一週間だぜ。

8月23日 Wed

 今度のゲイ・パレードイベントに出てくれるダンサー梅林くんがアジアンパームというレストランでパフォーマンスをやるというので、ちょっとだけ出演しにいく。詩森つけまつげ初体験。しかもショッキングピンク。なんか、セサミストリートの人形みたいになってしまった。私はそのつけまつげを悪役からベリベリ剥がされてしまう女の子の役。急遽電話で呼び出された菅原さん(詩森夫)が見守る中、無事終了。段取りがよく解らず、ただキャーキャー喜んでるだけになってしまい、申し訳ないことをしたよ。でも楽しかったわ。

8月22日 Tue

 次回音響をお願いするかもしれないMさんとお会いする。勝手に小柄なイメージを抱いていたMさんはとても大きくパワフルな人であった。このMさん、キューバ始めとする南米の音楽が好きとのこと。かくいう詩森もラテンアメリカに音楽旅行に行きたいワールド・ミュージック好きである。それを言ったら、Mさんは音楽話が止まらなくなってしまい、タイヘンなことに。ちなみにキューバの音楽は、今話題のヴェンダース「ブエナビスタソシアルクラブ」で堪能できますわ。ちなみにMさんたちの社員旅行はキューバかもしれないそうで、まだ音響を頼めるかどうかもわかっていないのに、仲良くなってぜひ私もキューバに連れていってもらいたい、などととんでもないことを考える詩森。

8月21日 Mon

 朝、写真を出したら2時間後には出来上がってた。早いんだなあ。写真は望遠、三脚なしで撮ったのに、一枚もテブレなし。私ってばお上手だわ。しかし写真で見ると、シンゴちゃんとナツメって見た目がめちゃくちゃカップルっぽい。しかも気取りまくりなので、かなり恥ずかしいことに。まあ、情報宣伝だからキザっちくてもいいか。
 夜は、若と新橋演舞場に「阿修羅城の瞳」を見に行く。先日歌舞伎を見に行った時、あまりの面白さにノリノリになってしまい、「阿修羅城」も見に行こう!と急遽決定したのであった。これがさー、ものすごく面白かったんだなあ。若もご満悦。ベタなエンターティメントだったけど、ギャグは殆どドリフだったけど、ラストはちょっとイマイチだったけど、4時間がアッという間。染五郎様がカッコ良すぎて、ほんとビックリだよ。歌舞伎役者は色っぽいねえ。詩森は3階席で見てたんだけど、観客席全体が身を乗り出して見てるってカンジで、みんなほんとに楽しんでて、それもステキだったなあ。小劇場はこういうとこ、ほんと見習いたいものだよね。リクツいっぱいこねたって負けてるよ、とこういうデッカイ舞台を見るたび思うんだなあ。そして、私、イマイチだったラスト、自分で勝手に脚本作ってしまいました。これぞ劇作家の特権。ほほほ。これなら満場の婦女子のハート、わしづかみ間違いなし。いや、そこまでいかずとも少なくとも詩森のハートはもうスッカリとわしづかみですわ。ま、こんな3等席のチンケな客のハートなんてわしづかんでも仕方ないんですが。
 終演後はなぜか新宿に飲みに行き、いきなり終電を逃す。大崎からタクシー。先が思いやられる週始めである。

8月20日 Sun

 完徹のままタクシーで天王洲アイルへ。お目当ての古い倉庫で撮影しようとしてたら、警備のおじさんにいきなり「ここは撮影禁止」と止められる。なんだよ。
 仕方ないので運河沿いで撮影。もちろんカメラマンは詩森。
 結構ばしばし撮りまくって、9時撮影完了。
 その後、ナツメと詩森はパフォーマンスの稽古に。これが踊りありアクションありでハードなものなので、終了するころには、脳波がまっすぐになるほどグッタリしてしまう。寝てないもので、詩森もナツメも故障してしまい、なんかとてもバカなことをいっぱいやってしまった気がする。本番でもホントにアレをやるのだろうか。アノ衣装を着るのだろうか。謎が深まるパフォーマンスである。

8月19日 Sat
 
 昼間はパフォーマンス用の買い物。夜中から齋藤真吾とナツメが家にやってくる。明日早朝から情宣写真の撮影があるのだ。なので梁くんもオプションとしてやってくる。そしてそんな夜中から衣装決めをしていたら、気付いたらもう出発時間になっていた。そして………(日曜日の日記に続く)

8月18日 Fri

 急遽時間が空いたのでネオゼネレイターのDM作業を手伝いに行く。大西さんに「うっとうしいので、あんまりお礼を言わないで下さい」と言ったら、何度も何度も「あっお礼を言ったらいけないんだよね。だから言わない」と言われて、それはそれでうっとおしいということがわかった。飲み会ではガマちゃんと演劇について熱く語り合う。松岡さんは順調に酔っぱらい。まあ、そんなところ。

8月16日 Wed

 大分の15歳少年の犯罪について考えている。事件自体もかなりグッタリする事件だけれど、テレビのコメンテータの通り一遍なコメントの方がよりウンザリする。そうこうしているうちにどこかの中洲で酒を飲んでいて取り残された少年たち救助のニュースをやっていた。すると彼らは「救助してくれなんて頼んでねーよ」とカメラに向かって毒づいており、そりゃあないだろうと思うけど、まあ、きっとそれが彼らの本音だろうし、それ以上のことはきっと考えていないに違いない。そのことを責め立てたところでいったいなんの解決になるいうのだ。沈痛な面持ちで「信じられません」「たったそれだけのことで人を殺すなんて」などと言っているヒマがあったら、考えることは他にあるだろう、という気がしてくる。信じられようと信じられまいと、彼らは「たったそれだけのこと」で人を殺すし、きっとそれ以上のことを追求しても本人には解らないのではないだろうか。自分で自分の衝動の意味が理解できないから、事件は起こってしまうのだ。そのことについて真摯に考え、彼らに理解できる言葉で伝えていくのが私たちのやるべきことではないか。
 そーゆー私も、昨日からずっと「なんで人を殺してはいけないか」というのを明文化しようと考えているワケなのだが、これがちっとも思いつかない。もちろん「人は殺しちゃいけない」と考えてはいるんだけど、それってもう細胞レベルで知っている、というかんじで、これが細胞レベルで解らなくなってしまった時に殺人は起こるんだよなあ、などとしょーもないことをグルグル考えているだけ。馬鹿だ。あたし。
 夕方から梁くんがインタビューにやってくる。インタビューねえ。

8月15日 Tue

 チラシの挟み込みをしにTOPSに行ったら、もの凄い大雨が降りだした。仕方ないので、近くのドトールでお茶をしながら読書で雨やどり。今日読んだのは大阪在住のK原さんから薦められた「田宮模型の仕事」。プラモデルで有名な田宮模型の社長が書いた本である。これがホノボノしつつ「良い仕事をするために必要なこと」がぎっしり詰まっていて、面白い本であった。みんな模型が好き。だから頑張る。シンプルだけど大切なこと。よしっ、という気分になる。

8月14日 Mon

 ナツメと阿佐ヶ谷スバイダース。最近話題なのでちょっと勉強にね。もっと新しい表現なのかなあ、と思ったら、王道を行く小劇場だった。最後どんでん返しがあるのかなあ、と思ったら、そんなこともなかったし。お客さんのニーズがどんどん解らなくなっていく自分がちょっとだけ不安になった。話題になっている劇団を見にいって、良さがさっぱり解らない、とか、みんな笑ってるのにちっとも笑えない、とか、人気のある女優さんを見て「どーしてこの人に人気が」と思ってしまったりとか。そういえば阿佐ヶ谷スパイダースは駅前劇場11ステージで2000人入ったそうだ。スゴイー。そういえば客入れがお見事だったなあ。
 観劇後ミーティング。なんかもう忙しすぎてワケわかんないっス。

8月13日 Sun

 少し前に決定したことだが、次回公演、境くんがお休みすることになった。理由はいろいろあるけど、まあ、一度公演を外から客観的に見たほうがいいだろう、というお互いの判断に基づいてのものである。ここまでの半年余りで芝居4本映画1本。かなりのオーバーワークで心身とも疲労するのは当然だと思うし、実際とても疲れていると思う。でも疲労している人に気を使わなければいけない現場は絶対イヤなのだ。一度外から見て、またやろうという気になるか、離れてしまうのかは、解らないが、それは彼のいいように、彼がやりたいように選択していけばいいのではないかと思っている。
 境くんの話とは離れるが、私は私の現場には心身ともにタフな人しか欲しくない。人の精神の脆さ、そこにともなう痛みについての物語を書いているので尚更だ。ここまでの経験上、タフな人にしか、この脆さを演じるということは出来ない。もちろんただ鈍感なだけではダメで、そこらへんのバランスはほんとうに難しいと思うけれど。人間は弱い。でも役者は強くなきゃダメだ。もちろんモノを書く人間も。

8月12日 Sat

 今日はゲイ・パレードのアフターイベントの稽古。台本上げてから行こうと最後の最後まであがいたけど、どうしてもセリフが書けず、シノプシスだけ書いてから稽古場に。スペシャルゲスト・指輪ホテル安元とその彼氏でダンサーの梅林美人。そしてなぜか若(そう今回若はアクターとして登場するのだ)そしてナツメと詩森。なんだかスゴイ濃いメンツ。シノプシスからこんなでこんなでこんなカンジ、と立ち上げる。あとは詩森がセリフを書くだけね。なんか書けそうな気がしてきたわ。というワケでアフターイベントで風琴工房、馬鹿馬鹿しくも耽美的、ナツメの××やら詩森の××やら若の××やら世にも恐ろしいみどころ満載のパフォーマンスを決行致しますわ。ほーっほっほっ。メール下さればご案内致しますけど、セクシャルマイノリティに偏見のある方はお断りですので、ご了承下さいませね。
 その後は大塚の萬スタジオまでツマヅキノイシの松原くんの芝居。松原くんはとても上手で誠実な役者さんだなあと思う。私は好き。
 しかし、詩森の一日はまだ終わらない。新宿まで取って返して境くんの芝居をわざわざ見にきてくれた大阪在住K原さんと飲む。ま、そんなこんなで帰宅は終電。そんなとこですわね。

8月11日 Fri

 パルコ劇場でフィリップ・ジャンティ。もちろんものすごーく高水準なんだけど、どうしても「漂流」や「忘れな草」に比べてしまうので、少しだけ物足りない私。求めるものが大きすぎるんだとは解っているんだけど、やはりああいう胸を締めつけられるようなものがあって、更にあの高水準な技術や豊富なアイデアがあると申し分ない気がしてしまう。あと、席のせいか慣れてしまったせいか、仕掛けが結構見えてしまい、それも残念。だけどあの床の仕組みはまるきりぜんぜんわからなかったなあ。スゴイー。
 その後一緒に行った寺田くんと次回公演の話。「シリアル・マーダー」が出てくる芝居の音はやっぱりやりたいよね、と、なんか、あんまり嬉しくない仕事の受け方をされたが、やらない、と言われても困るので、ほっておくことに。なんと言ってもこういうダークな芝居の方が確かに寺田くんの資質には合ってるからさ。そういえば脚本、さあ出来上がったぞ、という体制でいたら、昨日出演が決まった田辺日太と寺田くんからまたあちこち問題点を示唆される。しかもそれがいちいちもっともで相当ムカツイタが、しぶしぶまた直しを入れることに。ま、脚本の読めるいいスタッフ、いい役者に恵まれたっていうことでよしとすることに。

8月10日 Thu

 境くんが客演しているお芝居を観に明石スタジオに。結構満員。芝居はまあこんなものかしら、というかんじだったが、スッゴイ詩森好みの女の子が出ていた。ヒロイン大募集中の風琴工房としては大注目である。(ナツメは?と思うかもしれないけど彼女はヒーロー候補生なので宝塚でいうところの娘役が必要なワケだな)その後は舞台監督の伊藤くんと新宿で待ち合わせしてミーティング。今後の話など。
 帰ろうとしたら電話が鳴って、出てみると出演依頼した役者から出演します、との返事。スケジュール的に難しいと聞いていたのでビックリ。もう次の人も当たりをつけてしまっていたので、大慌てで仲介してくれた人に謝りの電話を入れる。これでメイン・キャストはあとひとり。ここまで決まった役者はみんな自分の考えがはっきりある人ばっかりなので詩森もボヤボヤしてらんない。稽古が楽しみになってきたけど、始まるのは、まだ2ヶ月も先の話なんだなあ。

8月9日 Wed

 特になにもない日は夕食のメニューなどを書く。トウフのステーキアンチョビガーリック風味と冷やしシャブシャブのサラダ。ローカロリーを心がけている自炊だけれど、食後にアイスを食べてしまってはねえ。トホホ。

8月8日 Tue

 今日は待ちに待った歌舞伎見物の日である。掲示板でもお馴染みの睦月さんから切符を譲っていただいたので、やはり歌舞伎と言えば若でしょう、ということで若を誘って歌舞伎座デートとなったのであった。歌舞伎座の前で待ち合わせしていたのに、待ち合わせまでの時間をつぶそうと入ったドトールコーヒーでいきなり若を発見。いっしょに歌舞伎座へと向かう。一等席なんてジマンじゃないけどはじめてなふたり、あまりにいい席なのでビックリする。4列目のど真ん中。
 演目は「東海道四谷怪談」。なので、もう面白さは保証されてるようなものだけど、やっぱりものすごく面白かった。勘九郎のお岩様は情念もなにもあったもんじゃなくて、見てくれオレの宙乗りを、見てくれオレの早換えを、見てくれオレの提灯抜けを、というかんじでお茶目大爆発。可愛らしいったらありゃしない。最後与茂七になって仇討ちにくるところなんか、仇討ちに来てるのに、目をキラキラさせちゃってものすごく楽しそう。その他いろいろ全てを堪能いたしましたわ。睦月さん、ほんとうにありがとうございました。

8月7日 Mon

 久しぶりに美容院に行く。公演が終わってから、一日延ばしにしていたが、そろそろガマンがならなくなってきたのだ。イガラシさんに会いに会津に行きたかったけど、そんなヒマもお金もないのと、前回行った美容師さんのカットがかなり気に入ってしまい、今回も代官山のその美容室へ。その美容師「ナカジマさん」に下北沢のタイくんのお店を教えると約束していたのにほっとき放しになっていたのだが、実はものすごく楽しみにしていたらしく、「今日は教えてもらえると思ってすっごく楽しみにしてたんですよ」と何度も言われる。悪いことをしたよ。髪はわたしの顔に似合う限界まで短くして下さい、と頼んだら、とてもいいかんじにカットしてもらって大満足。ショートカット似合わないけどショートボブ好きなので、苦労するのだ。前髪も短いのが好きだけど、まゆ毛整えるのがヘタなので(とゆーか元のカタチも悪すぎるんだと思うけど)タイヘンなのだ。ああ、でも美容院は楽しいなあ。

8月6日 Sun

 昼間はナツメが来て名簿の整理。夜はひとりで下北までタイプスという劇団の公演を見に行く。
 ユニークポイントに出演していた新本さんという役者さんがそこの主宰の方で、次回の風琴工房に出演依頼をしたのだけれど、今回はスケジュールが合わなくてダメだった、というのと、reset−Nに出ていた久保田さんが出演しているので見に行ったのだ。受付のところで「予約してないんですが、久保田さんの券で」と言ったら名前を聞かれたので「詩森です」と名乗った途端、受付嬢たちが「きゃーっ」と嬌声をあげたのでスゴクびっくりする。どうやらユニークポイントの関係者であるらしい。AERA観ました、とか、お噂はかねがねとかいろいろ言われてメチャクチャ恥ずかしい。いったい誰がどこでどんな噂をしていると言うのだ。
 まあ、そんなこんなでドキドキしながら観劇。
 新本さんはユニークポイントでの役とはまるで別人。どんな役でも地に見えてしまうというのは、なんだかスゴイな。特に口をぎゅっと引き結ぶ表情には驚いた。自己主張しないけど、実はとてもガンコな男、というのをあの口の引き結び方ひとつで表現していた。久保田さんは、一言で言うとイッちゃってた。怖かった。なにがコワイって、顔がコワい。ジャック・ニコルソンみたいだ。
 演目は「箱の中身」という原田宗則さんの作品であった。壱組で観たときも思ったけれど、詩森はこの人の作品がどうしても好きではない。今日の作品に関して言えば、きっと古めかしい男の美学みたいなのをぐいぐい押しつけられている気がしてイヤだったんだと思う。愛する女がいて、狂っちゃったり、やってもいない殺人をひっかぶってくれたり、一女性の立場から言わせてもらうと「そういうの迷惑なんですけど」というかんじだ。もしかしたら嬉しい女性もいるかもしれないので、というか、いると思うので、一般化はしないで欲しいんですが。
 「共依存」(お互いが依存しあっている状態のことですね)に陥ってる関係性ついて書くのはわたしも好きなんだけれど、でも、「そういうオバカな人間ってなんか愛おしいよね」と簡単にくくられちゃうと、ちょっと待ってくれよ、という気持ちになる。まあ、でもまあ、今日はとにかく新本さんの口の引き結び方がすばらしかったのでなにもかもよしとすることに。
 うちに帰ったら、梁くんから「お盆に遊びに行きたいから予定を教えろ」とメールが来てた。うちは「実家」か!?

8月5日 Sat

 西洋美術館にフェルメール展を見に行く、とか、国際展示場でやっている夢テクにホンダが作ったロボットを見に行く、とか、油壺のマリンパークにアシカショーを見に行く、とか、いろいろ計画はあったのだが、結局は近所のマンガ喫茶に昼間から入り浸る詩森、そして菅原さん(詩森夫)。これまでの人生、マンガ喫茶なんてものにはキッパリ縁のなかった詩森であるが、ひょんなキッカケで一度行って以来、なんだか折に触れ、機に触れ、ついつい出掛けてしまうのであった。今日は岡崎京子の「リバーズエッジ」を読み返す。やっぱ傑作じゃん、コレ。
 帰り道、衝動的に「鰻」を食べることになる。たいして期待してなかった近所の鰻屋はけっこう美味しくて、でもものすごく煙かった。
 一日のシメにビデオ屋でビデオをレンタル。映画をビデオではあまり観ないんだけど、まあ、たまには借りてみたりしたワケだ。今日は「シュリ」と「愛を乞う人」を借りてみた。「シュリ」はなんかもう、甘ったるくて工夫もなんもありゃしないっていうアクション映画だったけど、なんだか懐かしいかんじがして、最後まで見たらそんなに嫌いじゃなかった。まあでもオススメはしないな。ビデオ嫌いの詩森は一本見たらぐったりしてしまい、「愛を乞う人」は明日見ることに。なんか我ながら自堕落な休日だなあ。

8月4日 Fri

 次回公演の出演交渉でとある役者さんにお会いする。スケジュール的にかなり難しい、ということだったけど、ホンを読みたいということで、お会いしてお話。けっこう年配の女優さんで、なおかつ私が見たお芝居でとてもステキな演技をしてらしたので、てっきり大ベテランの方なのかと思ったら、なんと、最近芝居を始めたばかりだそうである。あの年代で、最近思いたってお芝居始めたって、そりゃあ、なんか白石加代子さんよりスゴイぞ。天真爛漫な可愛らしい方だったが、ある意味かなりイッテいる。お会いしてますます出て欲しくなってしまった詩森である。
 その後は、菅原さん(詩森夫)と待ち合せして、カフェウブトでバリ料理。ナシゴレンはやっぱりとても美味しい。ああ、バリに帰りたい。帰りたいよー。

8月3日 Thu

 制作チーム(萩原さんと香月ちゃん)の経費の精算とギャラを渡すなどなどで会う。なのに詩森、萩原さんの精算の紙を家に忘れてしまい経費に関しては後で振り込むことに。せっかく呼びつけといて意味ないじゃん。だめだ、あたし。まあ、でもみんなでゴハン食べて楽しかったし、久しぶりにタービン節も聞けたし、次回公演のチケット管理もお願いできたし、よしとすることに。ごめんよ。タービン。

8月2日 Wed

 寺田くんに「音響助手謹んでお受けします」、と電話をしたら、いきなり、用意してもらうものがある、といろいろ買い物を強制される。「高性能のヘッドホン」これはまあ、解る。できれば小さいミキサー卓。これもまあ解る。ゴム付軍手。子供じゃないんだから、仕込みの時にはそれくらいは当然持っていく。ストップウォッチ。まあ、そりゃあ必要でしょう。そして、耳栓。み、耳栓??なんでも仕込みの時、コレをしとかないと耳がバカになってサウンドチェックに支障をきたすんだそうだ。それにしても耳栓ねえ。呆気にとられる私に「本屋で売ってるから」と言い放ち、ガチャンと電話は切れたのであった。ほ、本屋…そおなんですか。「耳栓」は本屋に売っているのね。知りませんでしたわ。はあああ。さすがヘンクツ王。私のガサツな神経で果たして彼の助手がつとまるんだろうか、謎だ。溜息をつきつつ、寺田くんから言い渡された買い物リストに小さく「胃薬」と書き足すケナゲなわたくし。
 脚本の第3稿が完成。これをまた読んでもらって、直しの予定。10月の稽古入りまでは、脚本を直しつづけるつもりの今回の詩森だ。
 夜中メールチェックしたら、松岡さんからネオゼネ制作のSOSが来ていた。どこも大変なんだなあ。

8月1日 Tue

 ゲイ・パレードのパフォーマンス会場の下見に「ACE」へ。その後は劇団ミーティング。なぜか梁くんも参加。梁くんは今回の芝居のドキュメンタリーを撮るのだそうだ。たった2時間のドキュメンタリーを撮るのに500時間くらい回すそうである。ひゃー大変だあ。カメラがあっても別にやることは変わらないのでいいんだけど、さすがに人の悪口がいいずらい。わたしとナツメってば、ここだけの話、ほんと、人の悪口言うの、好きなので、外部の人がいないときはこれ幸いとばかりに大悪口大会だったということに今更気付く。なんて性格の悪い私たち。反省し、これを機に性格ごと改めたいものだ。
 そんなこんなで終電で家に帰ったら、寺田くんから音響助手をやるのかやらないのか、という手紙が来てた。そう言えば、うちの公演の時、なんか自分の音響に対する知識不足が悔しくて、「音響助手やって修行する」とか口ばしった気がする。もちろん、「勉強したい」その気持ちに変わりはないけど、寺田くんの助手なんて、メチャクチャ気が重い。私がボスの時だってあんなに取り扱いがめんどくさい男なのに、ましてや奴がボスとあっては・・・。とりあえず返事は明日することにして、就寝。


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