ろばくん ROBA DIARY

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11月29日 Wed

 それでも初日の幕は開く。今日の客席は、なんだか、プロたちの巣窟というかんじで、メチャクチャ濃い。掲示板にも書いたが、ネオゼネ、リセットの舞台監督小野八着くんや、カスパー初演の音響をやってくれた青木タクヘイさん、音響の水村さん、ユニークポイントの山田さん、お手伝いもしてくれたネオゼネ大西くん、松岡さん、音楽の寺田くん、など。
 もちろんその人たちは飲みにくるワケなので、飲み屋でも様々に濃い話をさせてもらう。みんな見る力がある人たちなので、いろいろ意見を言ってもらう。その中でも「ああ、それは絶対そうすべきね」、という意見が2つほどあり、明日の稽古で演出の改定を決意する。
 初日からいきなり終電を逃し路頭に迷う。仕方なくタクシーで帰宅を決意。方向がいっしょの寺田くんとタクシーに乗り、なぜか千歳船橋で途中下車。更に飲む。グチりたい詩森がつい誘ってしまったのだ。でも飲んでる間中、「明日早いのに」とイヤミを言われ、かえってストレスを貯める結果に。人選を誤ったのだ。まあそんなこんなで午前3時タクシーで帰宅。よしっやるぞ。

11月28日 Tue

 朝、家を出ようとしたら、「少年法今日にも成立」のニュース。なにもこんな本番前に、とロウな気分になる。  場当たり開始がどんどん押して、6時開始。もちろん、明日に零れるのは必死で、場当たりが明日に零れたら、本番までの混乱は、もう予測がつき、どんよりとした気分に。しかも、場当たりになっても何がどう進んでいるのかもよくわからず、一気に疲れる。ああ、誰かに一晩中グチりたいよ。こんなに、こんなにタイヘンなのに、「詩森さんって、こんなにタイヘンなときでもノンビリしてますねー」などとキヨタキに言われる。どうやら詩森のテンパッている状態は、普通の人がほんのささいに慌てている程度にしか見えないらしい。なんかソンした気分だ。
 今日はナツメ宅にお泊り。少年法改正を受けての文章をパンフに挟み込むべく打ち込み。無事初日が開きますように。

11月27日  Mon

 睡眠時間1時間。昨日の混乱さめやらぬまま、仕込みに突入。ネオゼネの春山さん、その後輩の下西くん、そして大場くんの後輩のタケイくん、というスキルの高い助っ人メンバーに助けられ、どうやら装置がカタチになるが、なにか、混乱が混乱のまま続いており、劇場は騒然としたありさまに。それもこれも、劇団が場をきちんと仕切れてないせいなので、申し訳なさで身も竦む思いだ。
 いろいろな人がとりとめもなく、しかし必死で働いている。タイトルはカスパー「彷徨」それにしても。6時からは場所を移して役者の稽古。まあ、なんとなく、心の平安を取り戻す。制作の仕事をあまりにたくさん残してしまい、大人しく家に帰る。もう3日も飲んでない。ああ、早くじっくり飲みたいよ。

11月26日 Sun

 緊急事態発生。明日から小屋入りなのだが、なんと、仕込み初日の明日の小屋が取れていなかったのだ。ビックリ。追加で一日おねがいしてあったのが、行き違いになっていたらしい。そんなバカな。
 もうトラックも手配し、とりまわりの手配もついているというのに。交渉の結果、夕方までは仕込みをさせてもらえることになる。あまりのことに、かえって楽しくなってくる詩森。逆境に強い女、それにしても。6時以降の稽古場を手配。
 こんな大変なことが起こっているというのに、昼の返し稽古はあまりに情けなくて、涙が出るようなシロモノであった。あああ。どうしてなのー。
 ナツメとこれからについてミーティングしていたら、終電を逃し、タクシーでナツメ宅に。なしくずしで小屋入りが始まるワケだな。

11月25日 Sat

 朝一で日暮里に装置の布を買いに行く。問屋街は9時からやっているかと思いきや、今日は土曜で10時から。思い切り待たされる。それから吉祥寺で、少年たちの衣装を購入。そしてもちろん稽古。返しと通し。さすがにまっすぐ家に帰り、気絶するようにして就寝。

11月24日 Fri

 一日作業日。作業の合間をぬって役者と話など。稽古後は、シンゴと「阿佐ヶ谷の稽古場に行ったらぜひ行こう」と約束していた台湾料理屋へ。ここが、もう、なんというか、どうしようもないくらい美味しい。今まで食べた中華系ではなんと言ってもナンバーワンだ。しかし、ひとつだけ難点があって、料理が出てくるのがとにかく遅いのだ。1時間に一品づつくらいしか出てこない。まずキヨタキが終電を逃し、大崎からタクシーでうちに泊まる、ということで話がまとまる。しかし、中央線上りの終電の時間になってもちっとも料理は出終わる気配もない。しかし、じゃあもういいです、と出るのには、あまりに美味しすぎてあきらめきれないのだ。10時30分に店に入って、最後の料理を食べ終わったのは、結局2時30分。あたしたちはイタリア人か。おまけに店主のトークというのがスゴクて、事実だとしたらあまりに胡散くさく、嘘だとしてもあまりに壮大である。なんたってフィリピン界隈で海賊をやっていたというのだ。そんなまさかいくらなんでも。そんなこの店のマンゴプリンは異常なほどの美味しさ。ぜひ一度おでかけあれ。
 そんなこんなでキヨタキの家にタクシーで帰る。そして、キヨタキの家は暖房を入れても外より寒い謎のアパートなのだ。ああ、いろいろなコトがありすぎる。

11月23日 Thu

 朝、いきなりネオゼネの大西さんから電話が掛かってくる。荷物を運ぶのをお願いしていたのだ。昨日の夜中に酔っ払って電話があり、今日これたら今日来る、と言っていたのだが、いくらなんでもあの時間にあんなに酔っ払っていては、と油断していたら、それはまさに今日で、しかも、あと10分で到着するという。そりゃあもう大慌て。そこらへんにある必要なものを玄関先に集め、せ、せめてシャワーを、とシャワーを浴びていたら、もう外でダンナと話す大西くんの声が聞こえる。濡れた髪のまま、大西くんの車で稽古場へ。私と荷物を降ろした大西くんは、「にんじんボーン」のオーディションに行くと言って風のように立ち去っていった。そして、今日はネオゼネの松岡嬢が稽古にやってくる。もちろん飲む。当然飲む。まだにんじんボーンの稽古場にいる、という大西さんに何度も電話をして無理矢理、家まで送ってもらう詩森と松岡。なんていい人なんだ。
 通はここまでいちばんの出来。やりますわよ。

11月22日 Wed

 今日から一日稽古。阿佐ヶ谷の商店街のまん中にある稽古場を借りる。今日から昼は返し、夜は通しの日々である。夜、寺田くんがラストの曲を持ってくる。ここまで、ストイックな曲が続いていたが、いきなりこ、これは、というギター弾きまくりの曲である。あまりにカッコよくて思わず笑う。寺田くんも恥ずかしかったらしく、「今回はこーゆーのはナシにしようと思ってたんだけど」とかブツブツ言っている。「やっぱり寺田くんのギターはいいねえ」と言ったら、いきなり「5本」と言うので、何事かと思ったらギターが5本入っているというイミらしい。音圧、スゴイ筈だわね。ラストだけは、エモーショナル爆発にしたかった詩森、実は大喜び。カッコいいねえ。その後は音楽打上げで「あるぽらん」に。しっとりした店でしかも安くていい飲み会でしたわ。

11月21日 Tue

 稽古の前に渋谷で小道具さがしのシンゴ、衣装探しの大場くんと待ち合わせ。貧乏ジマンの大場くんは、貧乏ばかりが原因ではあるまいがとにかく華奢。27インチのジーンズがなぜかブカブカ。どーゆーコトなの?シンゴに詩森さんは何インチですか?と聞かれて、ついワンサイズ小さめに答えてしまうワタクシ。言えないわ。あの大場くんの細さの前で、ホントのコトなんて。聞くなよ。シンゴ。そんなことを。
 そして、東急ハンズで、カンジ悪い店員にメゲズ、シンゴのナイフをゲット。ナイフは今回、ある意味主役なんで、とにかく納得のいくものをと探し回った。最終的に買ったのは、アメリカのシークレットサービス御用達という、シルバーのシンプルなナイフ。高かったけど、なんか満足。
 稽古は、細かい、細かい、細かすぎて誰も気付いてくれなさそうなところを詰めていく。場転の時のすれ違う速度とか、ちょっとした動きとか。しつこく、そして、綿密に。前回の「透きとおる骨」が結構ざっくりした演出だったので、こーゆーのは久しぶりでなんか、楽しい。せっかくホンを早めにあげたんだし、雑な上がりのモノは見せたくないっス。
 終了後は公共稽古場打ち上げと称して飲みに行く。きっと明日は、有料稽古場初日祝いと称して飲みに行くに違いないのだが、とりあえず、飲みに行く。ほほほ。

11月20日 Mon

 ウェンズを借りての通し稽古。寺田くんがまた何曲か新しい音を持ってきたので、それを入れてやってみる。認めたくないけど、悔しいけど、やっぱり寺田くんの音はカッコいいね。今回は特に好み。
 この他、照明のタロちゃん、音響の荒木さん、水村さん、なども来て下さって、スタッフ総見と言った趣に。そんな中、今までの中ではダントツの出来の通しとなり、かなりいいカンジ。こういうパリっとした通しが出来ると問題点もクリアになり、明日から稽古すべき箇所が、明確になった。それにしても本番の劇場で稽古できるなんて、ホント、ラッキーでしたね。
 宮前のファミレスに場所を移して、音響プランの打合せ。寺田くんのワガママ放題のいい草に、いろいろなアイデアを出して下さる水村さんと荒木さん。いいスタッフさんがいるって幸せですね。どうぞヨロシクお願いいたします。

11月19日 Sun

 少年たちとランチ・デート。先週シンゴにごちそうしてしまった関係上、ここも清水の舞台から飛び降りたつもりでゴチソウする。たかが5000円だが、本番前の身の上には、イタイ。
 少年たちを稽古場に送りだした後、シンゴと待ち合わせて、衣装のパンツを買ってから稽古場に。このパンツを購入したお店はものすごくカワイイ服がいっぱいで、詩森の大のお気に入り。シンゴに指摘されて気付いたのだが、詩森はどうやら男の子の服がものすごく好きらしい。そう言われてみれば、下北に行くと必ず覗くメンズのお店、というのが数軒あるし、渋谷でも原宿でも男の子ブランドの店に吸い込まれるように入ってしまう。なぜだろうか。単なるオトコ好きの歪んだカタチなのだろうか。それとも小さい頃、オトコの子に生まれたかった名残だろうか。
 そんなことに思いを馳せるヒマもなく、一日稽古。ラストを返して、夜は通し稽古。通しはとにかく主役コンビ、ナツメとシンゴがダメダメ。この一週間はなんだったんだよ。ああ、早く、まともな通しがやりたいぜ。まあ、でもあと10日もあるのだから、慌てない。「仕上げどころ」を間違うと芝居は腐る。もっともっと追い込まないと。明日はウェンズを借りての通し稽古。楽しみだわ。

11月18日 Sat

 新宿でナツメの靴とシンゴの衣装を見てから、かわせみ通信舎の2年振りの公演「この世の果て」を見に、中野ウェストエンドスタジオへ。稽古前の観劇はこれで打ち上げ。長い芝居だったので、終演後、役者に会うことも出来ず脱兎の如く稽古場に。ようやく演出のことにアタマがまわりだし、新演出をいろいろ受け渡す。みんないっぱいいっぱいだけど、ようやく厚みというものが出だした気がする。さあ、本番まであとはノンストップ。一日稽古も始まるし、やりますわよ。

11月17日 Fri

 最後のオフを「東京オレンジ」に捧げるワタクシ。行ってきましたわ。中野ザ・ポケット。 主役のふたりの女の子がとてもカワイイ。金崎さんの方はほんのちょっとだけ知り合いなので、何か誇らしい気分に。なんで誇らしくならなきゃならないのかはナゾですが。
 ちょうど来ていたortの倉迫さんとオレンジの飲み会の片隅で飲む。やっぱり飲む。ortはこの12月渋谷のギャラリーで夏目漱石の「こころ」で本格的な旗揚げをする集団なんだけど、とても面白いと思うので、ぜひ皆さん、公演チェックして下さい。

11月16日 Thu

 今日はタタキ。しかし、舞台監督の伊藤くんと連絡が取れず、タタキ場の正確な場所も、材をどれくらい発注すればいいのかも解らない。解らないまま、相模大野なんて地の果てのような場所で待ち合わす、詩森、ナツメ、大場くん、そしてその後輩のタケイくん。各所に連絡し、ようやくタタキ場の住所を聞き、材木屋の電話番号を押さえ、さあ、いくか、という段になって詩森の携帯が鳴る。伊藤くんだ。
 送ったハズのFAXが届かなかったらしい。しかし、それにしても。
 車で駅まで迎えに来てくれた伊藤くんに送ってもらって、タタキ場へ。
 そして、材料を発注するか、という段になり、ついさっき銀行でお金をおろした時に劇団サイフを忘れて来たことが判明。ひぇーっ、今日に限って10万以上のお金が入ってるよ。た、タイヘンだあっ。
 荒ぶる伊藤くんの車で、駅へとUターン。銀行のキャッシュディスペンサーに飛び込む。ナイ!!次は交番だ、と思ってあたりを見渡すが交番らしきものは見あたらない。助けてくれ、という気持ちで、となりの薬局に交番の場所を聞こうと飛び込むと、なぜかレジのおばちゃんたちが歓声をあげている。どうやらさっき軍手を買った時に、サイフをここに落としたらしい。た、助かった。
 材木を発注し、後は順調にタタキ。
 大場くんの後輩のタケイくんがカッコいいので、伊藤くんに、「あの子はよく働くし、カッコいいから仕込みに来てもらいましょう」と言ったら、「カッコいい」は関係ありません、とキッパリ怒られた。そんなタケイくんはシンゴが夏のイベント「夢テク」でピエロをやった時のピエロ仲間でもあるらしい。世の中、狭い。
 まあ、そんなこんなでグッタリとして稽古場に。
 ここんとこしつっこく返していたラスト近くのシーンがようやく上がる。ああ、もう永遠に続くかと思ったよ。風琴工房冬公演「カスパー彷徨」勝算はようやく5分5分となって参りました。もうチケット買っちゃったお客様は「えっまだ5分5分!?」と不安の色が隠せないと思いますが、もちろんカケには勝つつもりだし、まだ一週間以上もあるしね。まあもしダメならこのホームページで敗北宣言を出して、チケット払い戻しでも致しようかな。ほほほ。

11月15日 Wed

 稽古の前に紀伊国屋書店の地下の趣味の店、みたいなところで小道具のナイフを見る。全て一万円以上なので、「うわー高い」とビックリ。しかし、よくよく見たら、更にゼロがひとつ多い。なんで?こういうものに何十万もはたくヒトがいるというのは、やはりよく解らない。
 稽古はまたも順調に停滞。もうほんとうにこの芝居、ダメかも。泣きそうである。まあでも泣いててもしょうがないので、渋谷のドンキホーテにまたもナイフを見に行く。あの素晴らしいナイフを見た後では手にとってみようという気すらおきない安っちいものだ。たかがナイフ、されどナイフ。結局今日は買わないコトにして、飲みにいく。井の頭線ガード沿いの「びゃっこ」の牛筋キムチ鍋は一筋縄ではない美味しさだ。あー、幸せ。

11月14日 Tue

 今週はタタキがあるし、その他いろいろなコトでてんやわんや。一週間が過ぎるのが早いったらさあ。もうなにもかもが間に合わないかもしれない。ま、いいや、セットが出来てなくても芝居はできるからね。
 ところでそんな詩森のアタマの中は、今、木馬でいっぱい。小道具というかセットというかで、木馬を使うんだけど、イメージしてたイギリス製みたいなヤツはどこにもないのだ。ネットで検索するとコレだよ、コレ、というのもあるんだけど、全て海外サイトの上、値段も650ドルとかするんである。しかも船便なんかで送ってもらってたら、絶対本番には間に合わないしさ。ああ、木馬。ちょっとしたヒマを見つけては、西洋アンティーク屋やらオモチャ屋やらを覗くワタクシ。そして、見つけてしまったら、ワタシはソレを買ってしまうんだろーか。絶対、10万以上はする。間違いない。なので絶対見つけだしたいような、見つけだしたくないような複雑な気分だ。
 家に帰ったら、bevの柏原くんからえらくスィートなDMが来てた。彼は今週東京オレンジ、来月はbevのガーディアンフェスがあるのだ。こんなDMもらっちゃったらねえ、行くしかないでしょ。行くしか。とはいえ、オレンジの方はもうヨコヤマさんに予約を入れてしまったので、いずれ行くワケなのだが。そんな詩森も今週末の「かわせみ通信舎」でさすがに公演前は芝居を見納め。来週からは一日稽古も始まるし。みなさん、お芝居、ぜひいらして下さいね。

11月13日 Mon

 今日の稽古のコトはできることなら忘れたい。ああ、ぐったり。

11月12日 Sun

 シンゴとランチ・デートしてから稽古場へ。軽く軽食のつもりだったのに、アジアン・フードの食べ放題を見つけてしまい、ついついソコに入る。シンゴは腹六分目といいつつ、何度も何度もおかわりに立ち、デザートのシュークリームもしっかり2個食べていた。あれで六分目。怖すぎる。
 稽古は少年たちのシーンを中心に、密度濃くジックリと、というか、ネットリと、というか。昨日に引き続き、詩森の怒声が稽古場に響く。オンナの演出家が怒鳴るとヒステリックでよろしくないとか、演出はそもそも怒鳴ってはいけないとかいうのはよく言われることではあるし、実際そうだと思うんだけど、まあね、そんなセオリー守っていればいい芝居になるんなら、苦労はいらないのよね。なりふり構わずいきますわよ。まあ、役者はメイワクだろうと思いますが。
 そんな昼稽古だけでグッタリなのに、夜は照明のタロちゃんを迎えての通し稽古。でもまあ、前回の通しに比べたら、まるきりのベツモノに。詩森のあふれ出るパッションも少しは役に立つワケだな。
 そして、多分稽古場と稽古場以外のオン/オフがはっきりしているコトにかけては、他の追随を許さない詩森。一日稽古の疲れが出て、トロさ倍増。飲み会では、様々なコトで役者にツッコミを入れられる。さんざん飲んで(ウーロン茶だけど)、「そう言えば今日は自転車だった」と気づき、夜の環7をぶっとばして帰宅。

11月11日 Sat

 シアターカイに阿部由輝子ちゃんが出演している「TANIZAKI」という谷崎をモチーフにした芝居を見に行く。これが、もう、阿部ちゃん以外は誰も知り合いじゃないから書いてしまうが、とにかく最低最悪で、最後拍手もせずそそくさと劇場を後にする。
 稽古はアタマから、順を追って小返し。昼間の芝居の余波もあり、詩森大ヒートアップ。まあでもさすがにちょっとは芝居もマシになってくる。寺田大先生、久方振りに稽古場来訪。かなりの部分の音は実はもうもらってるんだけど、それではフォローしきれなかった場所を見てもらい、「新曲」を要求する。でも見てもらった箇所の芝居がダメダメだったので、もしかしたら意図は何も伝わらなかったかもしれない。悲しい。
 今日はタービンも来てくれたので無理矢理飲みに連れていき、先日のメデイアの感動など語り合う。飲み会の後、またも駅とは違う方向に向かう一群がいたが、今回はもうついていかない。明日の稽古前にはどうしてもお風呂に入りたかったし、なんといっても大場君ちに風呂はないのだ。あの部屋に風呂があったら毎日、そっちに帰ってしまうかもしれない。危なかったところではあるな。

11月10日 Fri

 徹夜で会社に行き、その後、雑誌AERAの取材。記者の方が昨日まで例の石器遺跡の件で仙台に行っていた、とかで、考古学好きの詩森、取材そっちのけでその話で盛り上がる。
 今日は稽古オフなので、寺田くんが音楽をやったシアターバロックを恵比寿のイーストギャラレリーに見に行く。寺田くんには来るなと言われていたが、作家の方が旧知だったのと、出演者にうちのお客さんがいて、2通もDMを頂いたので、とりあえず見に行く必要があったのだ。それにしても2時間の上演時間中、曲が鳴ってないのはわずか10分足らず。後で寺田くんに音Qを聞いたら、48個だって。いやはや、スゴイですね。
  家に辿り着くと、さすがの詩森も倒れるようにして寝てしまう。爆睡。

11月9日 Thu

 今日は昨日の通しを受けてのミーティング。稽古もせず重苦しく3時間。脚本に関しての話と稽古場についての話などする。こんなん久しぶりだわよ。まったくカッコ悪いったらさあ。内容については企業秘密とゆーことで。
 眠亭でラーメンやらチャーハンやらをツマミに飲んだ後、駅とは違う方向に行く一群があり、誘われたのでついていったら、それは辻役の大場くんちに遊びに行く人の群であった。4畳半に6人。すごい人口密度である。しかも大場くんはガンダムマニアだったらしく、壁一面にガアッとガンダムコレクションが並んでいる。それを見た安元、大ハシャギ。そんなこんなで徹夜。ああ、徹夜。

11月8日 Wed

 初通し。いつかはやらなければいけない初通しだが、ついに今日それを決行した。まあねえ。そりゃ初通しから「すっげえ」なんてイイモンできるとは思っていないよ。でもねえ。まあねえ。こんなクラゲみたいな通し見せられてもねえ。さすがの情熱の人、詩森も怒りすら湧いてこず、なんだかヘラヘラ笑ってしまったよ。
 稽古後は、初台のアジアンパームまで、夏のパォーマンスで一緒した梅林くんのダンス・パフォーマンスを見に行く。アジアン・パームのゴハンは美味しい。ダンスは妖しい。なぜ脱ぐ。そこで。梅ちゃん。なぜ。そう、必然性はなくても脱ぐ。とりあえず脱ぐ。なぜなら、それが梅ちゃんだから。
 その横で、若と衣装の打ち合わせ。衣装はすごくカッコいいんだけど、衣装ばっかよくたってねえ、と悲しい気持ちに更に追い打ちをかける。せっかくキレイにデザイン画まで書いてきてくれた若にはほんとうに悪いことをしたよ。
 今日は今日で家に帰ったら、雑誌の「hanako」から掲載の依頼が来てた。まあねえ。でもねえ。雑誌に載ったってねえ。

11月7日 Tue

 シアターバロックで久々の挟み込みをこなしてから稽古場に。新しい稽古場で、しかも詩森の書いた地図がワケのわからないもので、皆、順調に道を間違う。おかげで稽古したいとこがたくさんあったのに、またもラストシーンだけで終わってしまう。でも絶対に明日は通しますとも。
 稽古後は大阪在住の小原さんが会社で作っているwebページで風琴工房を紹介してくださるということで、その取材を受ける。取材だか飲み会だかワケの解らない状態でワアワア盛り上がってふと時計を見ると、三茶から渋谷に行く終電が終わってた。や、やばいー。みんなで渋谷までタクシーで行き、最終の山の手線で各々帰る。
 で、命からがら家に辿り着いたら、なんかビックリするようなFAXが来ていたので、寝ていた菅原さん(詩森夫)をたたき起こし、思わず踊る。嬉しいけど「どうして?」という思いのほうが先にたってしまう小市民のワタクシ。これじゃなんのコトかわからないですね。わかる人もいると思うけど、それはきっとFAXを今日もらったヒトたちですな。ワタシの知っている限りで今日嬉しいFAXをもらったヒトがワタシのほかに確実にふたりはいますね。素晴らしいことですね。それにしてもなぜ?

11月6日 Mon

 ネオゼネレイターの大西さんが「にんじんボーン」に出るというのでスズナリへ。するとキヨタキとナツメと若と松岡とケーコさんとアンドウさんがいた。これじゃただのケイコ日と変わらない。しかもそのメンバーで飲みに行く。まるでオフの気分じゃない。
 「にんじんボーン」は初見。なんかほのぼのいい話だった。ケイコ中じゃなかったら入り込めたんだろうけど、ク・ナウカを見た後というのもあり、もうお茶の間自体を受け付けない体質になっているらしく、だから詩森の感想はあえて述べない。大西さんの役者は、恋してるは、小説で賞を取ってしまうわ、想像もしなかった甘く優しい声だわで、意表をつかれる。でも出てくるたびこっちまでアガり、スゴク緊張してしまった。後で聞いたらみんなそうだったと言っていた。飲み屋までの道々そのことを話していてハシャギすぎ、道にチラシをばらまく。そしたら松岡に「久々にろばちゃんらしい場面を見た」と言われる。またこんなときにワタシ「らしい」、だ。ワタシ「らしさ」とはいったい。みんななにか勘違いしているんじゃないか?

11月5日 Sun

 さすがにちょっと早起きして近所の珈琲館でモーニング。ここのモーニングはトーストが150円で食べられる。コーヒーは定価になるので割高なのだが、新聞が読めてコーヒーが美味しいので、ついつい行って無駄遣いしてしまう菅原さん(詩森夫)とワタシだ
 そして一日稽古。今日は自転車で張り切って下馬へ。一日あったらなんでも出来そうな気がしていたが、現実はラストシーンを作ることだけで、一日がアッというまに終わってしまう。しょぼい。そしてラストはなんかカッコ悪い。うーん。
 さあ、帰ろうという段になり、バス停で皆を見送ろうとする詩森にあきやまさんがいきなり「私たちは渋谷で待っていればいいんですか?」と言い出す。どうやら昨日飲まなかったことで、今日も飲みに行かないのではないか、と不安を募らせたらしい。詩森の自転車もあきやまさん的には「飲みには行きません」という決意表明では、と受け取ったのだ。面白すぎる。詩森的にはもちろん飲み会はオールデイズオッケーなので、三軒茶屋で良ければおつきあいします、と有り難くお誘いを受ける。そしたらみんな飲みに行きたかったらしくゾロゾロと付いてきた。シンゴは安元に拉致されるようにして連れてこられ、飲みに行きたくないハズのキヨタキも気付くと飲み屋でチェリーフィズを頼み、グラスが可愛くない、と文句を言っていた。よきかな。よきかな。
 そんなこんなで帰ったら飲み屋メンバー総出演の夢を見た。眠ってしまったシンゴを背負って「組織」から逃げまくるかなりハードボイルドな夢だ。身長180センチのシンゴを夢の中とは言え背負っているのもスゴイが、「組織」というのがなんの「組織」かさっぱり解らないのもナゾだ。そしてワタシはシンゴをどこかにおろすたび毛布を掛けてやっていた。おかげで朝起きたらグッタリとして、更にフトンをすっかりはねのけて寝ていた。自分が毛布を掛けてもらいたかったのかもしれない。3連休はこうして終わり、また一週間が始まるワケだな。

11月4日 Sat

 暴力的な眠気に襲われ、稽古に行く直前まで寝たり起きたりしながら過ごす。なんど目を覚ましても気付くと寝てしまうのだ。おかげで行くつもりだった高津美術にもJ−PHONEショップにも行き損ねた。小道具探したり、機種変更がしたりしたかったのにさ。稽古に行ったら、「疲れてます?」などと言われる始末。今日は挟み込みに行ってくれた人もいるので「寝過ぎで」とはさすがに言えなかった。ゴメンよ。挟み込みに行ってくれたナツメとキヨタキくん、詩森、寝てました。
 上野毛だったので、飲みにはいかずまっすぐ帰る。あんなに寝たの家についたとたんまたもすぐに寝てしまう。気合いを入れねば。

11月3日 Fri

 ナツメを連れて美容院へ。今回ナツメはオンナノコ役なので、オンナノコっぽい髪型にしてもらおうと詩森いきつけの美容院に連れていったのだ。結果大変身をとげたのはいいのだが、どうもまん中にある顔が田舎くさい。ミーティングのために待ち合わせたドトールで、メイク道具をトコロ狭しと並べ、ナツメのメイクを直す詩森。いつも殆どスッピンなので気付かれないことが多いが、詩森はメイクの特集があれば、買ってスミからスミまでチェックするほどのメイク好き。風琴工房の撮影や本番の際はヘアメイクとして活躍する。だったら自分の顔もちゃんとメイクすればいいのだが、メンドウなので、詩森のメイクの実力はいざという時のために常に温存されている。あまり意味がない。
 夜はク・ナウカ「王女メディア」に。詩森は芝居はひとりで行ってしまうことが多いのだが、この演目は去年見て大変に感銘を受けた演目なため、稽古場で声を掛けまくり総勢8人での観劇となる。そして公演は何度かの地方や海外での公演を経て更に磨きがかかり、素晴らしいものであった。一同大感動。ミカリさんの一部のスキもない演技にウットリし、阿部さんのエモーショナルだけどクールな語りを堪能し、何より、ロジカルでエッジな演出の粋に感動する。あああ、面白かったよう。
 終演後は表参道から帰るという皆と別れて若と渋谷で飲む。美しい若とふたり、ショットバーなんかで飲んでると、若いツバメとパトロンというかんじでなかなかいいものですな。ほほほ。

11月2日 Thu

 菅原さん(詩森夫)が大阪出張だというので張り切って飲みに行く。お金がなくていつもはこない人も「なんとかなるさ」と連れていく。安元に至ってはバイトを休んで飲みに行く。出張じゃなくても飲んでるじゃないか、という各方面からの(オットからも)指摘があるが、それなりにいつも「悪いなー」と思っているのだ。徹夜ででも飲むぞ、という気合いだったが、なぜか今日に限ってとても眠かったのと、皆な明日仕事がある、とのことで、12時にはお開き。伸ばしかけた羽を小さく畳んで家に帰る。羽ならいとつも伸ばしているじゃないか、との指摘も各方面からあるが、詩森が本格的に羽を伸ばしたらどんなコトになるか、きっと解っていないのだ。家に帰ったら帰ったで、遊ぶ間もなく寝てしまう。なにかソンした気分。

11月1日 Wed

 地の果て上野毛で稽古。「今日は遠いよ」と何度も言ったのに、一度決めたら絶対聞かない見た目のスィートさからは想像もつかないガンコな男、若@衣装担当、稽古場初登場。「場所すぐ解った?」と聞くと、一言「遠かった」と言い放たれた。
 だから何度も言ったのにさ。
 早くどんな衣装かが知りたくてたまらないシンゴ、さっそく「若、衣装どんなの?」とまとわりつくが、「考え中」と軽くいなされる。
 稽古後、打ち合わせ。「モダンでスタイリッシュだけど未来的じゃないかんじ」「主役のふたり以外はモノトーン」とか話していたら、突然若が「スタイリッシュといえばドイツ」と言い切る。ド、ドイツなんだ。そして、「布が見つかれば後は縫うだけだから」といつものキメのフレーズ。まあ、カスパーはドイツのお話だし、どう考えても縫うしかないモノが多いけど、きっとそういうことだけじゃないんだと思う。そんなワケで今回の衣装はドイツ。誰がなんと言おうとドイツですってば。


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