ろばくん ROBA DIARY

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2月28日 Wed

 最近ごく稀にお弁当を作っている。なので、日頃縁のなかった冷凍食品売場、というのを覗いてみたりするのだが、いろいろ売っていてビックリする。ヒジキもほうれん草ソテーもカップに入ってレンジでチンするだけ。スゴーイ。でもなんかそういうのってやっぱり買えない。煮ればいいじゃん、ヒジキくらい、と思ってしまう。そんな詩森はいまだにおみそ汁のダシをカツオでとる。ホンダシ、使ったことがない。だって味がまるきり違うんだもの。でもなんだかんだと冷凍食品売場でシューマイだけは買う。シューマイは家で作らないからこだわりがないのだ。でもギョーザはダメ。ギョーザは絶対手作り。そしてダシの素は使わないけどコンソメは使う。このへん、どこで線引きがなされているのか自分でもよくわからない。ま、コンソメなんか家で作るワケにはいかないから、仕方ないのだが。
 ゴボウと人参と牛肉の煮物、ジャコ奴、ダイコンとニラの炒め物でごはん。冬のダイコンはほんとうに美味しい。それにしてもこの散らかった家を片づけたい。芝居の最中でもないってのに、ちょっとヤバイ。あーあ、ゴハン作るのは、好きなんだけどなああ。

2月27日 Tue

 楽園王「マッチ売りの少女」を観に東京芸術劇場へ。昨年の利賀演出フェスでやったものの凱旋公演ということらしい。こんな壮大な演出の別役実は初めて見た。ビックリ。でもちょっと役者さんが下手かも(別役作品で役者が下手というのは致命的ですね。)。空間大きすぎるかも。照明オペダメすぎるかも。など、思う。でもまあ最後まで見るといろいろ面白かったんですが。
 菅原さん(詩森夫)さんと待ち合わせ、ゴハンを食べ帰宅。

2月26日 Mon

 映像の蔭山さんと会ってスケジュール調整と漠然とした映像の話。糸電話でね、赤いソファがさ、とか、そんな抽象的な話をダラダラと。
 家に帰って今日は自炊。菜の花のワサビ醤油と冬瓜の挽肉餡かけ、メカジキのマスタードソース。バターでニンニクを炒めて、メカジキをソテーし、白ワインとお醤油とみりん少々、粒マスタードで味つけする。仕上げにちょっとレモンとかね。これがとても美味しい。粒マスタードを炒め物に使うのは、あまりやらないと思うけど、イカとかキノコ(エノキがベストかな)とか淡泊な食べ物にはよく合うのだ。調味料の思いもかけない使い方を発見するのはとても好き。自分で考えつくことはあんまりないけど。
 夜、ボーッとしてたらとある週刊誌から電話が来た。芝居の取材かと思ったら、確かに芝居の取材は取材なんだけど、先日のウチの公演「カスパー彷徨」と世田谷の一家惨殺についての共通項があるのではという取材であった。週刊誌の記者は大まじめで犯人がうちの芝居を見た可能性について口にする。そんな馬鹿な。いくら公演会場が西荻で犯人が荻窪近辺に居住していると推測されいるとはいえねえ。
 どんな風に載るのかよく解らないけど、まあ、いいか、面白そうだし、どのくらい取材が歪曲されるのか、とかにも興味あるし、と掲載を承諾する。来週くらいには載りそうなので、載ったらまた掲示板にでも告知しますわ。だけど詩森も世田谷の一家惨殺についてはいろいろ気にはなっていた。事件が起こったとき、一家惨殺、と言葉で書くのは簡単で演劇の中でそれをやるとそれなりに美しかったりもするけど、実際起こってみるとやはりやりきれないだけのものだし、もちろん美しいなんてことはぜんぜんないなとかんじたんだよね。年の瀬だったし。あんな芝居やった後だったし。まあ、それにしてもね。ビックリ。

2月25日 Sun

 義弟の車で送ってもらって東京まで帰る。その後ワークショップ。なんだか遅々として進まない印象。でももう半分終わってしまった。ここから4回で、何かがダイナミックに変わると面白いんだけど。ちょっと来週に向けて工夫が必要かも。
 見学に来てくれたタービンと青山まで「ポかリン記憶舎」。受付に和服美人としてreset−Nの町田さんがいた。とてもステキなお着物を着て、不安そうな顔でものすごくギクシャクと席の案内やら飲み物販売のアナウンスやらしているのが可愛らしく、あまりにおもしろいので開演まで町田さんばかりを見てしまった。まるで地上にはじめて出てきた穴熊の子供みたいだ。
 静かな静かな公演中だというのにグウグウとオナカが鳴ってタイヘンなことになっていたので、終演後はタービンとパスタを食べ、いろいろとしゃべり倒す。劇場を出るとき振り返ると町田さんが、またギクシャクと一生懸命脚本を売っていた。そういえばこの間の寺十佃企画でもツマヅキノイシの猫田さんが、信じられないくらい拙い場内アナウンスをやらかして会場中の観客を釘付けにしていたっけ。やっぱり女優さんってなーんかヘンテコで面白いよなあ。

2月24日 Sat

 ようやく時間を作って桐生に住む義妹の家に遊びに行く。義妹の家にはなんと中学生を頭に4人の子供がいるのだ。まあでもお行儀の良い子たちばかりなので、イメージほどには騒がしくない。お土産に何を買っていこうか悩んだが、ディズニーのビデオとオマケでマトリックスを買っていく。好評。この間行ったときはジグソーパズルを買っていったら、子供たちよりお父さんが夢中になってしまい、子供そっちのけでお父さんが仕上げてしまったらしい。夜はキノコ茶屋というフシギな場所でキノコ三昧の夕食をゴチソウになる。椎茸やら舞茸やらを炭火で焼いて野趣溢れるかんじ。ものすごく美味しかった。ビールを飲み過ぎた菅原さん(詩森夫)、9時半で敢えなくダウン。詩森はお正月に行ったグァムの写真など見せてもらい、それでも10時半には就寝。

2月23日 Fri

 今日は花組芝居。とても楽しみにしていたのに、あろうことかチケットを家に忘れてしまう。なので、会社からダッシュで家に帰る。チケットをひっつかみ劇場へ。ギリギリなのに山の手線がストップする。ダアアアーッ。電車の中でも足ぶみして新宿駅から走る、走る、走る。暗くなるのと同時くらいに劇場へ。前半はもたついた印象だったが、休憩後はがぜん面白くなる。どんどん面白くなる。ラストなんかもっとタップリでもいいくらい。チケットを取ってくれた睦月さんとオシャベリをするのを楽しみにしていたのだが、利賀ミーティングが入っており、しかもそれが10時からだというのに終演が10時だったので、またもダッシュで新宿を駆ける。倉迫さんが素晴らしい原案をつくってくれたので話し合いはスムーズに進む。素晴らしい。
 そういえばこの週末にはひっそりと7月公演の第2稿も完成した。あちこち手を入れているうち何がなんだかわからなくなってしまったので、一回手を離すことにして、あちこちに送付する。また、いろいろ意見を聞いて最終的に微調整していくつもり。………微調整ですみますように。

2月22日 Thu

 楽しみにしていた寺十佃企画を観にスズナリへ。知り合いが多かったけど、みんな知り合いだから来たというムードではなく、心から楽しみにしている様子が伺え、劇場のロビーからしてかんじがいい。処女作だという作家のホンがやはり処女作だけあって拙いかんじは否めないが、舞台の上で役者が相手役をガシッと見据えている様が伝わってきていいお芝居だった。終演後アイサツすると、寺十さんはわたしの顔を覚えていたようであった。ここまで何回も会い、飲み会も同席しているのだが、比較的忘れられてしまいがちなのである。まあ一ファンとしては単純に嬉しい。しかし、松岡さん(松岡さんと寺十さんは仲良し)とセットでない時にも思い出してもらえるかが次の勝負である。そんなこんなで打上げは「ふるさと」。例によって「ししゃも」くらいしかおつまみがないため、オナカがすき、ラーメンを食べて帰宅。

2月21日 Wed

 またも脚本。そんでもって劇団ミーティング。家に帰ってカレーを作る。骨付きの鶏肉とナスと舞茸とプロッコリのカレー。で、食べ過ぎる。まあ、そのような一日。

2月20日 Tue

 ワークショップもあっという間に中日。今週は先週の続き。戯曲の課題を提出してもらう。チラチラ読むが、思ったより良く書けているものが多いかもしれない。前にやったワークショップでも戯曲作成の課題を出したことがあるが、それは結構絶望的な気分になる作品ばかりが提出された。作家の仕事と役者の仕事は別、ということね、とその時は納得したが、長期的に考えれば、役者もある程度の作家的な目を持っていてもいい筈だ。
 などと偉そうに書いているが、詩森も今日は脚本書きで狂いそうな一日であった。ロック、ロック、ロックねえええ。せっかく書き直した部分にも更に赤を入れながら、ガンガン書き直し、そして、呻吟する。アタマの中が工事現場みたいだ。
 ワークショップの後、今日はたくさんで飲みに行く。かわいい女の子がいっぱいでとても楽しい。はしゃぐ詩森。
 家に帰って、また、ロック、ロック、ロックねえええ、と悩む。菅原さん(詩森夫)に相談すると、「ロックって言うと、シザーハンズの主人公みたいな人が出てくるの?」と無邪気に聞かれる。ああ、そうだった、ウチの夫はほんとうに音楽には造詣のない人だったんだ。相談する相手を思い切り間違えたよ。それにしても第一稿をここまで書き直すのもはじめての出来事で、新鮮であるコトだよ。

2月19日 Mon

 一日、脚本の直し。矛盾点などは回避され、途中の書き直しも完了したが、ラストがキマリきらない。話が美しすぎるのである。今、関わっているロクロウの芝居は別に悪人が出てくるワケじゃないけど、黒い。人の暗部がちゃんと見える。詩森の芝居は悪人らしき人を出しても白い。ホーリー&ブライト。ああ、いやだ、いやだ、そんなの。と、いうか、それじゃゼンゼンダメなワケだよ。なんと言っても、全編ロックなんでね。
 ウツウツとしながら、今日はそんなロックなヘルタースケルター最終日。
 予測されたことではあるが、人が来る来る。大変な有様。受付も大わらわ。楽しい。打上に参加し、終電で帰宅。

2月18日 Sun

 人が足りないので、近所(高円寺)に住んでいる齋藤真吾をお手伝いにかりだす。あんなにメールでしつこく入り時間を確認してきたくせに、なかなかこないので電話すると「今、吉祥寺で買い物してまーす」。いったいどーゆーコトなんだ。しかも、現れたシンゴが持っていた紙袋の中身は毛糸と編み針。なんでも帽子を編みたいらしい。さすが仲間内でオバサンの異名をとるシンゴ。ついに編み物に手を出すワケだ。
 詩森の体験上、受付をやっていていちばん厄介なのは、親戚父兄一同と、水商売をしている役者のバイト先のママさん御一行様、なのだが、今日のマチネ公演はそんな人々の貸切公演状態であった。おかげで受付は大混乱に。どちらがお金を払うかの押し問答に始まり、「途中で帰りたいがどうしたらいいか」など謎めいた受付への要求の数々、なぜここまで、という大きな花束。そして、なんと言っても尋常ではない遅刻者の数。
 先導のシンゴに連れられて遅れてきた客たちがゾロゾロ劇場へと入っていく。まるでディズニーランドのシンデレラ城ミステリーツアーみたいだ。先導がよりにもよってシンゴ、というのがディズニーランドっぽさに拍車を掛ける。中では場内整理係のナツメ、大わらわ。ツアーガイド、シンゴも帰ってくるたび、また入り口に連なる客を連れて旅立って行く。
 しかも役者が劇の最中でケガをし、激しい流血の惨事を引き起こす。終演後見てみると、役者の傷はもうふさがっていて、ソワレへの影響もなさそうだったが、床も衣裳も血まみれであった。タイトル「屠殺場から溜池行きまで」ダテじゃなし。
 ソワレはまあこれといったアクシデントもなく、つつがなく終了。シンゴも交え、今回初めての飲み会参加。なぜかいきなり仕切る詩森。いるよなこーゆー単なる仕切好きのオヤジと思いつつ、ついつい仕切る。
 家に帰ったらすぐ寝るつもりが、菅原さん(詩森夫)が寝がけに法然(あの南無妙法蓮華経で極楽浄土に行きましょうの法然さんね)の話なんかするもんだから、そこから、死刑制度だのなんだのと、朝まで生テレビ状態になってしまい、明け方就寝。

2月17日 Sat

 すっかり体調回復して劇場へ。ヘルタースケルター2日目。おもちゃんが観劇がてら手伝いに来てくれる。詩森も今日、観劇させてもらう。ところがお留守番してくれる女の子への指示を徹底しておかなかったせいで、本番中にいろんなところから遅れてきたお客様が入場してきて、タイヘンなことになる。舞台から登場するお客さんまでいる。登場口まで来たところで自分の間違いに気付き、スポットライトを浴びながら今きた道を戻っていくお客さん。ああ、そのまま登場しちゃってくれたほうがまだマシだよ。そして、客は、もうさすがに来ないだろう、という時間になってもまだワヤワヤ入って来る。ドンドン来る。いろんなトコロから、足音を響かせて。ひえーっ、ごめんなさい。全て詩森のせいですうぅぅ。それにしても、7時30分からはじまる芝居に8時すぎに来る客とはいったい……。
 終演後は5月の利賀に関するミーティングで新宿へ。夜の10時からミーティングへと集う若き演劇人たち。みんな多忙を極める人々なので、今後も話し合いは週末の深夜ですな、ということに。終電ギリギリまで話をして帰宅。

2月16日 Fri

 ものすごい厚着で完全防寒しWENZスタジオへ。ここの受付はとにかく寒いのだ。行く道々はけっこうフラフラだったけど、劇場につくと突然シャキッとする座長体質が染みついた詩森。スタッフは体調が悪くても人に言ってはいけない、というのがワタクシの持論。裏方なのでね。役者に心配をかける受付嬢なんてワタシならいらない。まあ、でも気を張っている間に、どんどん体調も良くなる。しかし、終演後はさすがにおとなしく家に帰る。明日もあるからさ。
 そんな「ヘルタースケルター」の公演は、ウェンズスタジオが「ここは工事現場?」 という有様になっていて、それだけでもかなりスゴイ。芝居はまだ通しでみられてないんだけど今からすごく楽しみである。

2月15日 Thu

 明日から受付に入る「ヘルタースケルター」が小屋入りしているウェンズスタジオに寄ってから、中野のザ・ポケットへ「青島レコード」を見に行く。ここの劇団はとにかく脚本のセンスがいい。叙情性があって、でも乾いている、ところが、好きだ。だけど今回は、というか、今回もというか、役者さんと演出に、もったいない部分をとても感じた。前回、そこが課題なのかなあ、と思ったので、一生懸命見ていたんだけど、ちょっと残念だった。とてもいいお話なのに。
 終わった後は、タービンと「カルマ」でお茶。たった今見てきた芝居のことやら、風琴工房の次回公演の話やら盛り上がる。「カルマ」は夜12時までナイトチャージも取られずお茶が飲める。「匂いのキツイものは苦手」というタービンにはお構いなく、大好きなチャイを飲んで幸せ。でも、ポケットが氷河期のような寒さだったので、どうやら風邪をひく。熱も出る。明日から受付リーダーなのに、ヤバイぢゃないか。
 家に帰ると速攻お風呂に入り、風邪薬を飲んで就寝。

2月14日 Wed

 世間はバレンタインデーだが、風琴工房は劇団ミーティング。
 7月公演の進捗状況、4月の秘密ライブの場所決定、秋公演の進行、詩森の少ないビット数では対応しきれないほど。メモリー増設したい。
 愛ちゃんの大活躍で4月公演はちょっといいかんじになってきた。楽しみだが、そんなステキな場所で公演できることになってしまったら、きっとまたいろいろ凝ってしまったりしてタイヘンなコトになってしまうのかもしれない、と思うとちょっと憂鬱でもある。ええ、でも、やりますよ。やるとなったらトコトンね。

2月13日 Tue

 財布を落とした。というかタクシーの中に忘れた。フリーマーケットをやった2/10の出来事である。せっかくフリマでカラダを張って稼いだとゆーのに、いくら売上は別にしておいたので無事だったとはいえ、3万円の定期入りの財布を落としてしまっては元も子もない。財布を落とすことには慣れている詩森もさすがにコレはガックリである。近代化センターに連絡したものの、3連休が終わっても連絡がない。これはダメかも……、半ば諦めていた。
 ところが今日仕事をしていると電話が鳴った。菅原さん(詩森夫)からである。なんと財布の中に菅原さん(詩森夫)の名刺が入っており、そこに電話が来たらしい。
 さっそく京急線の大鳥居なんてゆー場所まで財布を取りに行く。財布の中身は現金もカードも全て無事であった。ほんとうに嬉しい。
 ところが家に帰ってつくづく中身をチェックすると詩森の名刺が何枚か入っていることに気付いた。もちろん自宅の電話番号入りである。どう考えても本人の名刺っぽい。なのに何故菅原さん(詩森夫)の会社に3連休が終わるのを待って電話したとは。タクシー会社もやはり「ろば」なんてー名の人に電話する勇気はなかったとみえる。社会的に認められない名前……それが「ろば」。
 それにしても記憶の中ではブルーのタクシーだったような気がしたが、実際行ってみるとそこのタクシーは鮮やかな黄色の車体であった。人の記憶ってホント、あてにならないものなのね。

2月12日 Mon

 ワークショップ3日目。自分たちが演じる舞台の装置図を書いてきてもらい、家具の配置、ドアの場所などを決定する。そして、舞台装置やデハケというのが演出する上でどういう意味を持つのか、ということを説明する。今回は普段演出がやっている仕事を半分くらい役者にも請け負ってもらい、演出的な眼差しも持ちつつ、演技を組み立てていってもらう、という試みである。理論や理屈が舞台の上にのることは良くない。良くないが、だからと言って理論や理屈がまるでいらないか、というとそうではないとわたしは思っている。一流の役者というのは理論や理屈の部分を生理に還元して舞台にのせる術を持っている、ハズだ。生理的な演技をさせるために演出家が親切に理屈を考えない環境を作ってやっていては、結局のところ役者は育たない。ホンをちゃんと読む。役作りもする。理論も構築する。でも舞台にはそれをのせない。ここまでやって役者の仕事。そう信じて行うワークショップである。道は長そうだけど。
 夕方からは脚本ミーティング。脚本ミーティングとは、詩森が書いた7月公演の第一稿を書き直すにあたってのブレイン・ストーミングである。今決まっている役者がほとんど来てくれたので、なんとはなしに読み合わせ。その後、戯曲の問題を洗い出していったのだが、まあ、出るわ、出るわ、アッという間にノートが埋まっていく。これぢゃ殆ど書き直しぢゃないの。
 問題がようやく出尽くし、では移動してちょいと飲みましょうか、という時になって、寺田くんがやってくる。しかも、もうすでに酔っている。寺田くん、脚本のコトは?と聞いたら、言いたいことはもうこの間の電話で言ったから、とニベもない。つまり、あんたはただ飲みに来たのか?そんな寺田くんも交えて飲む。まだみんなの空気は固いけど、飲む。そんな3連休。

2月11日 Sun

 今日は鉄人のように芝居を見る日。昼はにんじんボーンの「オズシリーズ」2本立て。夜は東京タンバリン。
 昼は「にんじんボーン」ファンであれば、もう大オトクな企画であろうが、これと言った小津ファンでもなく、にんじんボーンの芝居もまあどうでも、という詩森にとっては結構辛い長さ。一本で充分ですよ。いや、もうホント。
 夜の「東京タンバリン」は、楽しく見ることが出来た。前回の作品より若々しくて荒々しくて、好き。前回から今回の間に劇団にしたと聞いているが、それもいいほうに動いているような印象受ける。そして、ここから先、例えば「CAB DRIVER」なんかとどう差別化されていくのか、ということに興味を持つ。あの最後のダンスとか、そんな表層的なことではなしに。

2月10日 Sat

 今日はフリーマーケット。
 劇団にお金がないので、これから春までチマチマ、フリーマーケットをやって資金を稼ごうと言うのだ。たしかに身入りは少ないが、スタッフさんの食事代くらいにはなる。今回はコレと言った目玉商品がなく、なので、バナナの叩き売りのように二束三文で売っていく。ナツメと詩森の他、運転を手伝ってくれたミックと、自分の服をチマチマ売るキヨタキが相乗り参加。夕方には助っ人売り子のシンゴもやってくる。なんだかんだとかなりの分量のものが売れる。私ならタダでもいらないよ、という服や下らないオモチャが次々売れていくのが、ものすごく面白い。そんなフリマ、春までにもう一回、開催予定の風琴工房である。
 夜はortの倉迫さんが山の手事情社の三村さんとやる「痴人の愛」の朗読会に、阿佐ヶ谷ヴィオロンへ。この間のortに出演していた東京オレンジの泉くんやヒロエちゃん、Actネットワーク主宰の飯塚さん、初対面のbevの内藤さんなどと飲む。bevの内藤さんと言えば、あのオッシャレーな芝居をする集団の主宰なので、どんなすかしたシティボーイが現れるのかと思いきや、セサミストリートの人形を思わせるマツゲパチパチの不思議な青年であった。作品から人を類推するのはかように難しい。詩森もヒトのことは言えないけどさ。
 家に帰ったら、演劇雑誌「テアトロ」が送られてきていて、「定期購読のお願い」が入っていた。定期購読を検討しつつ読んでいたら、テアトロ新人戯曲賞の最終候補5人に自分が入っていることに気付いた。先にそれを言って欲しいよ。定期購読の前にさ。ユニークポイントの山田さんも最終候補であった。お互い頑張りましょう。(って今更何をがんばれるワケではないのだが)

2月9日 Fri

 「飛ぶ劇場」を見にシアタートラムへ。3日間の公演だけあって客席は知り合いの嵐。劇中に出てくる修行僧役の人が、reset−Nの夏井さんに似ていて目を疑う。ほぼ真後ろで夏井さんが見ていたので、前にも夏井、後ろにも夏井、というありさまである。私だけかと思ったが、終演後、おそるおそる切り出すと、ナツメもreset−Nの町田さんまでもが、似ていたと言っていた。この修行僧役の人、間近でみると、夏井さんとはぜんぜん似てなかったけど、実は作・演出の泊さんの弟さんである。そして、その役は初演の時は泊さんがやったのだそうだ。ここのところ、作・演出の人が出演している芝居で、女優に「好きです」と言わせる芝居をたくさん見たが、泊さんも初演の時は、あの女の子に「好きです」と言わせたのだろうか。気になる。とても気になる。
 終演後はロビーで乾杯。しばしの歓談。それにしても、ほんのわずかの間に演劇界に知り合いが増えたことだよ。

2月8日 Thu

 会社について、飛ぶ劇場のチラシを家に忘れたことに気付く。今日はオッホで最終のチラシ挟み込みがあるのだ。ああ、まただよ。二度手間がなにより嫌いなのに、どうしてこんなに二度手間ばかりの人生なんだろう。仕方ないので、一度家に戻り下北沢へ。今回のオッホ、ものすごく見たいんだけど、とにかく観劇スケジュールがツメツメで、知り合いのいない芝居を見に行くのはムリかもしれない。異様に腰の低い挟み込み係の人にチラシを渡し、かわりにオッホのチラシをもらって、今度はバスでシアタートラムへ。オッホのチラシを飛ぶ劇場のチラシに挟み込み、谷瀬さんにご挨拶して、家に帰る。
 今日のメニューはシチュー。作るのは簡単だけど、冬のゴチソウってかんじがしてシチューは大好きだ。フツウのシチューの素で作るのだが、牛乳入れたり、チーズを削りおろしたりしてコクを出す。仕上げは粗挽きコショーをたっぷりと。
 あとはダラダラ、テレビなど見る。大好きな「食わず嫌い王」は欠かせない。有名になったらぜひこの番組に出てみたいという野望を抱く詩森だが、困ったことに食べられない食べ物というのがほとんどない。なので、この番組を見るたびに、「食べられない食べ物、何にしたらいいかなあ」と言いだし、菅原さん(詩森夫)をあきれさせる。まあ、そんな心配、まるきり必要ないんですが。

2月7日 Wed

 昼間、電話が鳴って、出てみるとワークショップに参加してくれている女の子からだった。昨日、戯曲作成の課題を出しておいたのだが、どうやらその課題にした小説が廃刊になっているらしい。ひえーっ。なので、別な小説を課題図書として指示を出し、他の人にもメールする。ああ、もうホントに。あんないい小説を廃刊にするなんて、どういうことだよ福武(現ベネッセ)文庫。ちなみにその小説とは小川洋子の「完璧な病室」。
 夜、新宿で西嶋くんに出演交渉。西嶋くんというのは、「刹那ノ都」のころまで風琴工房にレギュラーで出てくれていた男優さんだ。たいへん美しい男の子なので、当時はとても人気があった。もう男の子という年じゃないけど、久しぶりに対面でゆっくり顔を見たら、やっぱりすごい美しかった。緊張したよ。出演交渉のつもりで会ったのだが、すんなり出てくれるということで、後は昔話やら、近況報告やら。なので、7月の舞台には久しぶりに西嶋くんが登場する。風琴オールドファンの方も西嶋くんを見たことない方もどうぞ楽しみにしていてください。
 家に帰ろうとしたら、携帯が鳴って、出たら寺田くんだった。予測されたことだが、脚本にいろいろ言いたいことがあるらしい。家に帰って恐る恐る電話すると、「これじゃさ、生演奏でやるイミないと思うんだよね」と切り出される。やっぱり、そうくるか。そうくると思ったんだよな。まあ、わたしもそう思ってはいたので、書き直しますよ、と約束する。寺田くんと詩森は性格からなにからものすごく違うし仲も悪いけど、何かが決定的に似ているらしく、いちいち「ああそれはわかるよ。もっともだよ」というところを指摘され、かなり口惜しいしなんだか恥ずかしい。まるで自分からダメ出しされているみたいだ。寺田くんのダメ出しはその後、企画書にまで及び、「忙しい仕事の合間に(彼の生業はこの時期たいへんに忙しい)こんなに俺が考えてやってるんだから、あんたも少しは真剣に考えろ」みたいなニュアンスのコトを言って、ガチャンと切れる。ああ、また、ガチャンだよ。ええ、そりゃあ、もちろん、真剣に考えますともさ。
 あーあ、と思ってメールをあけたら、デートのお誘いをしたとある人から、OKの返事が来てた。ちょっと嬉しい。まあ、タービンと青島レコードに行くだけなんですが。でもね、嬉しいのよね。タービンとお出かけ。苦あれば楽あり。そんな毎日。

2月6日 Tue

 ワークショップ2日目。発声と役の受け渡しと、交代での読み合わせ。
 演じる人によってこんなにも違う印象になるのかとビックリする。まあ、ビックリしている場合じゃないんですが。
 いちばん思ったのは役者によってレンジの大きさがとても違うということ。テキストになっている「鳩とカナリア」はとても小さな洋館風の一軒家で上演されたものだが、そんな場所でコソコソみたいかんじのグループあり、これならホールで、華麗な室内楽かなんかバックにやってもオッケーなんじゃないか、というグループあり。これからどこを切り、どこを伸ばしてひとつの作品に仕上げていくかが演出の仕事なワケだな。けっこう一筋縄ではいきそうもない。そしてワークショップという性質上、個性を生かすだけではなく、新しい自分にも出会って欲しいものだ。

2月5日 Mon

 劇団ミーティング。7月公演の前に4月に小公演をやることになり、その場所探しに大わらわである。「風の標本箱シリーズ」は「劇場でない場所」がコンセプトなので、タイヘンだ。前回は門仲天井ホールというレッキとした劇場でやっているので、今回はぜひ劇場ではない場所でやりたいと思っている。1週間くらいのうちには発表できると思うので、皆様どうぞお楽しみに。
 その他、7月公演に関わる件、その後のスケジュールの検討、事務的なことなど、様々な話合いがもたれる。スズナリ公演が来年1月、というのを考えると、今年の後半はかなりギチギチになってしまいそうなかんじなので、来年の1月の分までの脚本は今のうちに書いてしまおうと決意する。書けるかどうかは別ですが。
 温泉に行って風邪をひいてしまったらしく、用心のため薬を飲んで、早めに就寝。

2月4日 Sun

 昨日と今日は温泉旅行。一泊2日の旅行なので、通常の日記に書くつもりだったが、あまりに面白い出来事がたくさんあり、温泉ツアー顛末記をかくことに。なので、ここ2日間の詩森及びツアー参加者たちの行状は、こちらをご覧下さいませ。

2月2日 Fri

 今日も今日とて観劇。7月公演に出てくれる阿部ちゃんの芝居を齋藤真吾と見に行く。タイニイアリスはぎゅうぎゅう。ここ3日、公演の初日ばかりを観ているが、どこもギチギチの大入り満員。いいことですね。
 お芝居の方は男と女の様々な恋模様をオムニバスで、という詩森にとっては興味のない分野ナンバーワンなタイプのものだったので、感想はパス。
 シンゴと軽くゴハンして、帰宅。

2月1日 Thu

 なんだかあっちゅーまに2月がきたんである。月日のたつのが早すぎて怖ろしい。なので、毎日なんだかんだと公演の準備に追われ、人とあったり、書類書いたり、企業にいったり、芝居を見に行く日々。今週から来週にかけて8本くらい観るべき芝居があるのだ。
 そして今日は大好きな雛凉子さんが出演する岸田理生さんの芝居を観に駒場アゴラに。母国語を奪われ、他国語を強制された国のお話。
 帰宅途中、菅原さん(詩森夫)とおちあって満州里で食事。
 家についてから、7月公演のプロモを撮ってもらう蔭山さんと会って、資料の映像を受け取る。メチャカッコよくて、ビックリ。アナログな映像をデジタルにつないでて、ものすごく好み。さわりだけ観て後は明日にしようと思ってたのに、あまりに面白くて一気に最後まで観てしまう。プロモ負けしないようにしなくっちゃねー。


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