ROBA DIARY
| 3月31日 Sat |
花見のはずが雪まじりの雨。明日に順延。昼間は「ゼルダの伝説」夜は、7月公演に出てくれる役者さんのお芝居を見に行く。これがまた、ちょっと悲しくなるようないいかげんな作りのお芝居で、泣きたくなった。これからは、義理があるからと言ってなんでもかんでも出掛けずに、ちゃんと選べということだろうか。でも詩森にとって役者さんや創り手の方と関わるということは=芝居を観る、ということなので、見もしないでイメージだけで選ぶなんてことはやはり出来ない。人と関わることに手を抜くのなら、芝居なんてやめたほうがいい。けれど、もし見に行かなかったとしても、毎日こんなゴミのような芝居があちこちで、防ぎようもなく上演されているのだな、と思うと、暗い気分になる。いいお芝居はたくさんある。でもダメな芝居はもっとたくさんある。なにかもう打ちのめされた気分で帰宅。 |
| 3月30日 Fri |
ネクスト・リーダーズ・キャンプのミーティング。ネクスト・リーダーズ・キャンプとは、利賀で行われる若手演劇人の勉強会のことだ。「【P4】新聞」に載せるというインタビューを終えると11時。夏井さん、横山さんと「ジョナサン」でゴハンを食べて帰る。ネクスト・リーダーズ・キャンプについては、こちら |
| 3月29日 Thu |
最後の役者さんが決定する。今日お電話して、やって下さると言うので、「ではよろしくお願いします」と電話を切ろうとしたら、「わたしとしてはやりたいのですが」と口ごもっているので、スケジュール等で何か問題が?と思い、「何でしょう?」と言うと、「そちら様には猶予期間は必要ないのでしょうか?」と突然聞かれる。ゆ、猶予期間?。それはチラシの入稿が迫っていて余裕しゃくしゃくのスケジュールとはいわないが、いったい何の猶予期間が必要だと言うのだろう。 |
| 3月28日 Wed |
劇団ミーティング。途中から「ナツメ悩み相談室」になってしまったが、まあ、話すべきことは話し、考えるべきことは考え、あまりのやることの多さに呆然としながらも、ひとつづつ的確にやっていきましょう、などと話す。 |
| 3月27日 Tue |
ワークショップ最終日。なので、発表をしてもらう。みんなものすごい緊張している様子。次々発表。ここには書ききれないけど、とても面白かった。今回のワークショップは、様々なタイプの役者さんが様々なバックボーンを抱えてやってきて、同じ芝居の同じ役を演じてもらった。10回の間、やったことはそれだけで、人の芝居を見る、それを演出している私を見る、自分が演じる、その繰り返しだった。役者は「自分にとって演技とは?」ということと否応なく向き合ったのだと思うし、詩森も「演出の責任」というのをこんなにもはっきりとカタチとして見せつけられたことはかつてなかったように思う。最初はてんでバラバラの方向を向いていた芝居が、いつのまにかあるベクトルを持ちだす。風琴工房は「型」とか「方法論」とかそういうわかりやすいカタチでの演出は為されていない集団だが、やはり芝居のベクトルの向きを決定しているのは、圧倒的に「演出家」なんだな、「演出家」がぶれると、芝居がぶれるんだな、ということに、今更なんだけど、改めて思い至る今回のワークシッョプであった。 |
| 3月26日 Mon |
例の決まらない役だが、実はまだ決まっていない。なので、今日またひとりの役者さんとお会いする。会っている最中に、何度もいろんな人からメールが来るので、「なんだろ」と思っていたら、ちょうどその時間にニュースが放映されていたのであった。家に帰って録画をチェックする。まあ、こんなもんだよね、と思ってしまう私は、もうテレビにはなんの期待もしてないってことだろう。でも詩森が話したこと、それからビデオの中から、あの部分だけ抜き出す、というのは、やっぱりプロの仕事なのではないか、と思う。番組的には、絶対に「似ていなければ」ならないわけだから。 |
| 3月25日 Sun |
「たまには部屋を片づけなさい」と菅原さん(詩森夫)に怒られるが、ちょっと片づけてはテレビの前に舞い戻り、「ゼルダの伝説」をやり続ける。どんどん進め方が複雑になっていくのがまた面白く、やめられない。こうなってしまうからファミコンはいやなんだ。と、言いつつ、次は西嶋くんから「ファイナル・ファンタジー9」を借りる約束になっている。「クリスタル復活」。そうよ、FFはやっぱりクリスタルがないとね。 |
| 3月24日 Sat |
朝一で稽古に使わせていただく小茂根のスタジオを見せていただきに行く。大変美しく立派なスタジオで、恐縮してしまう。スタジオを見せて頂いたあと、オーナーの方と話をさせていただいたのだが、とても面白かった。「不動産を持っているということは偶然で私の努力ではないので、そこで得たお金を芸術のために使いたい」とおっしゃる。美しい年配の女性で、いろいろお話をさせていただき、いいひとときを持った。このスタジオから良い演劇を作りたい、と心から思う詩森だ。 |
| 3月23日 Fri |
今日は詩森とっておきのスポットで撮影。東京湾近くにある素晴らしい歩道橋その他である。殺伐とした工業地帯に「王様の椅子」を置き、王子ふたりを引き連れた女王さま再度登場。当然のことながら奇妙さ倍増である。トラック行き交う交差点の真ん中に「王様の椅子」と詩森たっての希望で死体となる美少年西嶋。中央分離帯を歩かされる王子シンゴ。そして、いつでもどこでもどんな場所でも「王様の椅子」に座り艶然と微笑む阿部由輝子女王。面白すぎる。そしていったいどこへ行くんだ風琴工房。 |
| 3月22日 Thu |
7時50分、新宿で今日、明日とドライバーをやって下さる間さんと待ち合わせ。バンを借りて、一路高津へ。予約しておいた赤いビロード張りで金のフチがついた「王様の椅子」を引き取る。今日の撮影場所は御茶ノ水。明治大学の内部である。タルコフスキーの「ストーカー」という映画で部屋の中に雨が降るシーンがあるのだが、あのシーンを思わせる、不思議な空間だ。その空間に王様の椅子を置いたら、まんまピーター・グリーナウェイの世界になってしまい思わず笑う。王子様っぽさバリバリの服を来た西嶋くんとシンゴにせっかくだからと美少年メイクを施す。マスカラまで塗る。男の子にマスカラ塗るのははじめてやったけど、すっごく面白かった。だってすごく顔が変わるんだもの。そして黒いドレスに夜会巻の阿部ちゃん登場。馬鹿だ。馬鹿すぎる3人組の一丁あがりだ。今回映像を担当してくれる蔭山さんはとても指示が明確で、撮りたい絵がはたで見ていてもクリアにわかる。シノプシスは詩森が書いたけど、撮影はすっかりお任せ。「ぼくの撮影する姿はとても奇妙なのでよく笑われるんです」と蔭山さんは言っていたが、奇妙とかそういう問題ではなく、度を越してキュートなのである。なので、詩森、助手の愛ちゃん、阿部ちゃん付きのヘアメイクとして参加してくれた横山裕子ちゃんは、すっかり蔭山さんのトリコになってしまった。蔭山さんの仕草がいちいちハートに突き刺さる。美少年ふたり、立場なし。 |
| 3月21日 Wed |
明日の撮影で必要な小道具等を探しに行く。コップ、毛糸、豪華に見えるネックレス等。 |
| 3月20日 Tue |
昨日に引き続き今日もやってしまった。また時計を一時間見間違えていたのである。映像の衣裳の打ち合わせでシンゴと西嶋くんと会う約束をしていたのだが、西嶋くんから「少し遅れます」の電話をもらった時にはなぜか待ち合わせの時間の20分前。しかもまだ家にいる。なにをしていたかというとゼルダの伝説で「空きビン」を手に入れるべくクロックタウンを走り回っていたのだ。あまりにもダメすぎる。ダメすぎるワタクシ。 |
| 3月19日 Mon |
なにかやってしまうのでは、と心配していたらいきなりその予感が現実に。美術をやってくれるかもしれない男の子と待ち合わせをしていたんだけど、詩森の中でだけ時間がすっかり一時間ずれていてのだ。待ち合わせ時間を間違えていたのなら、まだよくある話だが、「今日の待ち合わせは5時」とちゃんと解っているのに、5時の時点で「今は4時」と思いこんでいたというのだから、どうかしている。電話をもらった時にも、「えっ、待ち合わせは5時ですよね」などとワケのわからないことをいい、相手を?の嵐のなかに巻き込んでしまった。 |
| 3月18日 Sun |
朝、Actネットワークの飯塚さんからお電話をいただく。詩森が男優を捜しているのを覚えていて下さって心当たりをあたって下さったのだ。まだ、先日頼んだ人の返事待ちなので、保留にしていただいたが、その心づかいに大感激。また、別の方からは探していた稽古場の件で、あたりをつけて下さってお電話をいただいた。ぜんぜんそんなことまでしてもらうような義理もないのに、丁寧に応対して下さって、びっくりする。こちらはさっそくお電話して、破格の条件で貸していただけることに。ほんとうに泣ける。 |
| 3月17日 Sat |
劇団の作業日。4月の秘密ライブはメールと最小限のお葉書のお知らせだけだけど、そのメアド入力が一苦労。菅原さん(詩森夫)が、メール配信ソフトを、それこそアッちゅーまに作ってくれた。理系の脳のシステムはいまいちよくわからないが、夫への尊敬が珍しく高まる詩森。で、夜中に配信。配信してから、「満を持して」を「万を持して」と書いてしまったことに気付き愕然とする。 |
| 3月16日 Fri |
確か今週末はortで知り合った沢木さんの芝居があるハズ、と思って井DMを調べたら、平日3日間の公演で終わっていた。ガーン。せっかく予定がないから、「水と油」を見るべきか、とか、ターピンに似た女優がいるという「ツメキリ」にでも行ってみるか、などいろいろ考えたが、2月から続いた大量の観劇で芝居疲れしてしまい、まあいいか、と家に帰る。当然「ゼルダの伝説」をやってしまう。しかし、ほんとーに良くできてる。いろんなことにいちいち感心。で、猿のように繰り返す。(以下、「ゼルダの伝説−ムジュラの仮面−を知らない人は読み流してね)こんなにやっているのに、ようやく「海」に辿り着いたところ。ゾーラリンクはドルフィンのようにすいーっと泳ぐ上、ドルフィンジャンプまで決めてくれるんで、きもちいいっス。 |
| 3月15日 Thu |
真剣に役者のことを考えていたら、天啓のようにひとりの役者の名前が浮かぶ。どーしてこれを思い出さなかったんだ。で、さっそく電話。決まりますように。 |
| 3月14日 Wed |
最終リハーサルのための稽古場とひとりだけ決まらない役者のことで憂鬱な毎日。おかげで詩森は稽古場に関してはちょっとしたオーソリティーになってきた。せっかくなので、稽古場一覧と料金表をエクセルで作る。公共施設のとり方から音楽スタジオまで、これ、ちょっとスゴイかも…、というものが出来上がる。素晴らしい。何事も親切な詩森もここまでの苦労を思うと、この表ばかりは門外不出という気分になるほどだ。だけど、まあ、いざ聞かれると、調子にのってホイホイ教えると思うので、稽古場に困ったら、詩森に聞くといいと思いますよ。はい。 |
| 3月13日 Tue |
テアトロ戯曲賞発表。通達がないので、自分ではないのはわかっていたがユニークポイントの山田さんと「せめて該当作なしはやめてほしいよねー」「レベルが高くて接戦とかねー」と言っていたら、まんまと「該当作なし」であった。ちょっとおかしい。それにしても、せっかく最終までいったのに、選評を読むと、審査員の皆様がものすごく暗い気持ちになったと書いてあって、かえって、「読んでもらっちゃってゴメンなさい」と言いたくなった。閉塞的で希望がない、というのは確かだし、まあ、いろいろ考えるところもあったので、謙虚な気持ちでお言葉を受け止めたいと思う。思うけれど、「別役実さんを模倣」とか「プライベートの露出」と言うのは、思いもよらないことで、驚いた。そうなんだ。別役さんなんだ。「模倣なんてしてないのに」と憤慨しつつちょっと嬉しいワタクシ。 |
| 3月12日 Mon |
映像の打合せ。「シンレッドライン」は戦争映画を超えた戦争映画の傑作だぜ、という話で盛り上がる。そうよ。そうよ。そうなのよ。なんか、蔭山さんとは打合せなんてちっともせずにそんな話ばかりをしている気がする。 |
| 3月11日 Sun |
昨日、今日は一年ぶりにボランティアに行って来た。知的障害児のスキー旅行のお手伝いである。ボランティアのスキーというのは、スキーというより、雪山を走り転びともに泣き、笑う、という結構すごいものなのだが、毎年続けているせいか、参加者のレベルがどんどん上がっている。私が担当した子などは、緩斜面ではもの足りず、頂上まで行って、かなりの急斜面を転びもせず立派なボーゲンで降りてきたほどだ。なのでもちろん私もスキーを履いた。しかし、詩森がそんなふうにノンビリとスキーを楽しんでいるあいだに、下のほうの斜面では、蝦名くんという男の子がフェンスに激突し、宙を飛び、地面に叩きつけられ、失神。スノーモービルで運ばれたそうである。幸いケガはなかったそうだが、やはりここのスキーは油断はならない。それにしても、私がはじめてボランティアに行ったとき、小学生低学年だった子供が今年で高校卒業だそうである。光陰矢のごとし。年を取るはずだわ。 |
| 3月9日 Fri |
利賀の「ネクスト・リーダーズ・キャンプ」のダイレクト・メール作業のため、山の手事情社オフィスへ。ユニークポイントの山田さんの作業の早さにビックリする。詩森もそうとう熟練していると思っていたけど、ぜんぜん負けている。 |
| 3月8日 Thu |
ミーティングなので、4月公演の構成台本を書いて持っていく。タイトルが「3つの短編」なので、その「3つの短編」はこれから書くんだけど、それを繋ぐ部分を仕上げていったのだ。「遠足」という(詩森的に)絶妙なお題を考えついたおかげで、たいへんはかどり、それこそ、アッというまに完成してしまった。紅涙をしぼるようなものでもないし、深さもなーんにもないけど、宴会イベントとしてはかなり楽しめるものになると思うので、どうぞお楽しみに。 |
| 3月7日 Wed |
気かがりなことがある。大切なお友達におこったとあることがらについて。でもたとえば夜は眠るし、ゼルダの伝説に嬌声をあげたりする。人の身になって考えろ、と人はよく言うが、人はけっきょくはどうしたって人の身にはなれない。どんなに愛する人と抱き合っても、どんなに強く抱きしめても、からだとからだのあいだに埋められない隙間があるように。人はけっきょくひとりとひとりだ。それが美しいことだと信じられる夜もあるし、醜悪なエゴにしか感じられない朝もある。 |
| 3月6日 Tue |
映像で「水のないプール」が使いたいのだが、プールというのは防火水槽を兼ねているため、冬でも水を張っている。井の頭公園のは水抜いてあった、という情報を手に入れ、今日、さっそく見に行ったが、残念ながら水はあった。すごいいい雰囲気のプールなのに、ほんとうに残念。というわけで風琴工房、水のないプール、大募集中。 |
| 3月5日 Mon |
映像の顔合わせ。役者の都合に合わせ、時間差で待ち合わせたので蔭山さんと詩森はずーっとしゃべっていることになり、その間にまたマニアックな誰もわからないような話で盛り上がる。ああ、楽しみ。芝居より面白い予告編になってしまいそうな予感。いいのか。それで。まあ、予告編より面白い映画もそうはないということで。この予告編映像、情報宣伝のためと、キリンコンテポラリーアワードに出すために作るんだけど、短縮版をホームページ上からダウンロードできるようにする予定なので、どーぞお楽しみに。 |
| 3月4日 Sun |
ワークシッョプもあっという間に残すところ4日。 |
| 3月3日 Sat |
雛祭りだが、芝居のハシゴ。昼間はシアターカイでやっている池田さん出演の長ーいタイトルの芝居。休憩挟んで2時間45分。まったく長いのはタイトルだけにしてもらいたいよ。 |
| 3月2日 Fri |
今日はアゴラでユニークポイント。愛ちゃんとシンゴも誘う。ほんとは松岡さんも誘ったけど、仕事の都合で明日になる。アゴラにはreset−Nの夏井さんと町田さんも来ていた。最近あちこちの劇場でこのふたりに遭遇する。町田さんは、アイサツするだけなのにギクシャクとしていた。面白くてついつい観察してしまう。怪しい町田ウォッチャー、詩森。 |
| 3月1日 Thu |
劇団ミーティング。秘密ライブの場所が決定した。隠れ家みたいなステキな場所で4月の21日と22日に決行予定。でもなんといっても秘密ライブなので、場所は当日までナイショ。最初は詩森ろばソロアクトの予定だったのに、結局詩森は出ないで構成と演出に専念することにする。土日各1回づつ、しかも、1回30人という、まさにシークレットライブ。ウェプ告知と電子メールとメールのないお客様への若干のハガキDM以外一切の告知を行わないけれど、多分、発売後、何日かで売り切れ必死なので、コマメなチェックお願いします。告知ページは今週末にアップ予定。チケット発売は3月下旬予定です。 |