ROBA DIARY
| 1月31日 Thu |
ナツメ友人で風琴工房の頼れる助っ人みっくの車で、劇団荷物を倉庫に運ぶ。ミックのハニーもいっしょである。荷物を運んだ後は、天王洲アイルでお茶。ナツメへの容赦ないみっくの突っ込みがいちいち的をつきすぎてて大笑い。まあ、笑いごとではないワケなんだが。 |
| 1月30日 Wed |
食事の買い物をして家に帰ったら、カギを会社に忘れたことが判明した。家に入れない。この「家に入れない」というのは詩森の得意ワザで、昔、中からパチッとボタンをして止めてカギをかける(つまり閉める時にはカギが不要の)部屋に住んでいたころは、しょっちゅう部屋から閉め出されていたし、世田谷の家に住んでいた頃も2階の窓から泥棒のように部屋に入る、という荒技をよく使っていた。よく雑誌などに「恋人においそれと合い鍵を渡してはいけない」と書かれているが、わたしはそういう存在がある時にはなにより先にカギは渡していたし、自分もカギをもらっていた。女として舐められるとか、そんな恋愛の駆け引きより、いざという時路頭に迷わぬ手段が絶対に必要だったからである。こんなことではいつまでたっても恋愛の達人にはなれない。そんな詩森は旅行で人と相部屋になる時は必ずホテルのカギは相手にもってもらい、「わたしのことは絶対にアテにしないで下さい」と言い渡す。新幹線に乗る時、飛行機に乗るとき、チケットチェックを済ませるやいなや同行者に渡す。なくなるだ。わたしの切符はいつだって理不尽に。村上春樹によると切符というものはなくす人となくさない人が世の中にはあり、それは運命のようなものでどうしようもならないのだそうだ。 |
| 1月29日 Tue |
新宿で寺田くんと飲む。とある件での打ち合わせがあったのだが、その他この間の公演のことなどもいろいろ話す。別にグチを言っていたワケでもないのに、いきなり「次の公演はやるべきだよ」と言われてビックリする。そうだよな。やらなきゃな。動くべきだ。別れ際に「今年はお互いがんばろう」なんて言ってみるのも、たまにはいいものである。まだ1月だしね。頑張れるような錯覚、あるじゃん?ないか。まあ、なくてもさ。やるよ。わたしは。 |
| 1月28日 Mon |
今日は琴ちゃんを手に乗せて歌を歌ってみる。せっかくなので「歌を忘れたカナリア」を歌ってみるが、歌詞がかなり思い出せない。歌を忘れたカナリアはどこに捨てられてしまうんだったろうか。ちなみに琴ちゃんはカナリアではなく文鳥である。台本では最初、鳥はカナリアであった。しかし、死刑囚がカナリアを飼っていた、というケースはどんなに文献をあたっても得られなかった。なので台本上のカナリアという記述を全て「小鳥」に改め(文鳥という響きはやはり上手くはまらなかった)、鳥は文鳥を買ってきたのであった。それにしても、様々な手段で鳥となんとかしてコミュニケーションをとろうとしている私はかなりバカっぽい。認めたくはないがかなりの動物好きなのだ。幼い頃は獣医になりたくて、毎日ペットショップに犬を見に行き、獣医を目指しているとう近所のお兄さんがくれた専門的な動物生態学の本を読みふける小学生であった。なので今でも犬猫の種類や病気にはものすごく詳しいし、原産地とかまで知っている。それにしても鳥という生き物はよくわからない。その上ほんとうによく汚す。毎日毎日掃除をしているのに、鳥籠の回り半径50pほどはいつも粟やら稗やらが散らかって大変なことになっている。そして特には心の交流というのは感じられない。それが鳥。鳥という生き物。 |
| 1月27日 Sun |
ひさしぶりに図書館に行って、本をまとめ借り。公演中は全然そんなことなかったのに、琴ちゃんが自分で自分の毛を抜く「毛引き」というのを始めてしまい、ネットで調べると「退屈」だったり「コミュニケーション不足」によるストレスが原因、と書いてあったので、今日から琴ちゃんのいる部屋で読書時間をとることにする。それにしても小鳥とコミュニケーションとはいったい…。公演で疲れた神経を休めてあげようと、なるべく干渉しなかったのが裏目に出たのか。読書しながら琴ちゃんがピーピー鳴くたび、「なあに、琴ちゃん」と話しかける私。そうすると琴ちゃんはじっとわたしのほうを見て心持ち嬉しそうに小首をかしげている。やはり寂しかったのか。鳥の分際で。 |
| 1月26日 Sat |
行きましたよ。どこに。ディズニーランドシーに。 |
| 1月25日 Fri |
山の手事情社の「ぴん2001」。円形劇場。清水怜雅を誘って別々の人にそれぞれ予約したら、結局となり同士の席だった。「ぴん」というタイトル通り、一人芸の集合体である。なんといっても「ぴん」なので、滑るものはどこまでも滑り、面白いものはどこまでも面白いのであった。でも知り合いの人のはみんな面白かったので、終演後、会いづらいということもなく、よかった。でも円形はいい劇場だよな。できたら一度やってみたいよ。 |
| 1月24日 Thu |
前々から気になっていた天王洲アイルにあるアジアンレストランに行ってみる。アジアンとは言え、コリアン風からインドネシア風まで網羅されたメニューを見てかなり不安になったが、とりあえずいくつかオーダーする。これが、出てくるもの出てくるもの全て不味い。驚くほど不味い。刺身は凍り、肉は固く、味がやたらと濃い。美味しいもの好きとはいえ、チェーン店の居酒屋などにも平気で行くし、多少不味くても食べられない、ということはない詩森だが、ここのレストランのまずさにはさすがにお手上げといったかんじだ。なんといっても白眉はナシゴレンで、焼きめしのハズなのにゴハンのニチャニチャとした塊が出てきたのには、ほんとうにビックリした。だいいちさ、入れるなよ、ミックスベジタブルをナシゴレンにさ。そんなこんなで大量に残してそのレストランを後にする我々。皆さん、天王洲アイルのアジアンレストラン「マヒナ」にはゆめゆめ行ってはなりませんぞ。 |
| 1月23日 Wed |
うってかわって穏やかに過ごす。いろいろ考えるところあり。夕食に家の隣の中華屋に行ってみた。「量がやたら多くて安い」というのは菅原さん(詩森夫)による事前報告だが、確かにその通りだった。回鍋肉も青炒肉絲もわたしが作ったほうが美味しい。そう言うと、「君はほんとうに自画自賛が多いね」と菅原さん(詩森夫)に呆れられた。まあねえ。外食してそんな文句言ってるくらいなら、作るべきだよね。ヒマなんだからさ。まあでも自炊再開は今週末からと勝手に決めて、ぐうたらぐうたらテレビさえ見ず過ごすワタシ。気づくと見に行かなければならない芝居の多さにいきなり気づき、予約などしてみる。ああ、私の絶望とは関係なく世界は回り、舞台は今日も幕を開ける。前向きに生きよう。と、なんの脈絡もなく思う。そんな公演終わってはじめての水曜日。 |
| 1月22日 Tue |
今日も一日ワープロの内職仕事。合間に劇団の事務仕事。更に合間に坂本龍一編集の「非戦」を読んでいるんだけど、もちろんこの本の主旨には賛同するし、多くの寄稿者と詩森も考えを同じくするとは思うんだけど、ここまで揃いも揃って「テロは憎むべきもの」「しかし、それに対して報復措置という名のもとアフガニスタンの罪なき民を殺すのは絶対にいけない」という二段論法でこられると「待てよ。それでほんとうにいいのかい。」という気にもなってくる。そこには「絶対的な正義」しかないし、「絶対的な正義」なんてものに凝り固まることが、硬直した現在の世界状況を生んでいるとわたしは思っているので、それが自分の価値観と歩調を合わせている、という理由だけで圧倒的に支持というのもどうか、と思ってしまうのだ。まあ、もう少しシンプルにものごと考えたほうがいいのかもしれないけど、ひとつの価値観だけが集合した寄稿集というのも、なんか不健全だよねえ、と思う詩森である。もちろん、このお仕事自体は素晴らしいものだと思うし、ネームバリューをこのように使う坂本龍一を尊敬もするけど、できたら、「是戦」という形で、「戦争支持」だけを集めた寄稿集もぜひ編んでほしいな、などとも思ったりするのだな。 |
| 1月21日 Mon |
殆ど眠らぬままヨロヨロと会社へ。たくさんの締め切りを抱え、悪戦苦闘。泣きそうだ。でも仕込み初日に内職仕事が来たときのほうがもっと辛かった。断りたかったけど、結局徹夜で打ち込み。だって3万円くらいになるからねえ。このお金のかかる時期に3万円。芸術のためそんなコトをしているヒマはありません、と断る勇気はわたしにはなかったよ。で、ゴハンも食べずに働いていたら、とつぜん、電池切れ。帰りの電車で、動けなくなる。それでもゴハン食べたらすぐ回復するあたりが鉄人だよな。体調も全然悪くないしさ。 |
| 1月20日 Sun |
長かった日々もついに打上げ。次の公演の予定も決めず玉砕の覚悟で挑んだ公演もついに終わり。今日からは小鳥(名前は琴ちゃん)も我が家にやってくる。この鳥はほんとうにストレスに強い鳥で、公演中も鳴くべき時に鳴き、静かにしなければならないところでは鳴かない、という卓抜した演技力を見せていた。マチネは苦手で、じっとしてたみたいだが、夜公演の彼女はまさに女優だったね。最後にこだわりの小道具について、一言。杉野忠道が読んでいた新聞は「昭和47年と昭和61年で差し替えられている」。一面のコピーを手に入れ、新聞紙状のものに拡大コピーし、日付を全て張り替えた力作なのだ。誰も気づいてくれなかったので小さく自己主張。 |
| 1月19日 Sat |
今日も詩森のお客様は飲んで帰るような人々ではなかったので、燐光群の桐畑さんと松岡でチンマリ飲むことに。そしたら松岡の電話が鳴って、秋山さんが大杉さんと飲んでいるからおいでと言ってくれたので、鳥海亭に行く。大杉さんは加藤健一事務所で演出をやっていた方で、詩森はそのころの舞台をかなり見ている。ウェルメイド好きではないし、加藤健一さんもそれほど好きではないけれど、大杉さんの演出する舞台はとても好きだった。その大杉さんに開口一番「とても面白かった」と言っていただき、それはとても嬉しい出来事であった。今回、尊敬する作り手、同世代の作り手たちから「とてもよかった」と言葉を頂くことが多かった。劇場の出口で「どうでしたか?」とはけして聞かないことを身上とする私に、これほど直接的に言葉が届けられるのは実は珍しいことで、公演を行っていく上で、とても有り難く励みとなった。もちろんこの日記を読んでいる方の中にはつまらなかった、と思っている人もいると思うし、アンケートにだって「つまらない」「心に響かない」というものももちろんあった。私自身も時間をかけ、心を砕いた作品だけに、全て満足、とは、とてもではないが言えない。不満足なことと自分への憤りで、いっぱいとも言える。でも人々は「とてもよかった」「感動した」という言葉を言いたくて劇場に来るのだ。アラ探しをし、醜い言葉を投げつけたくて来るわけではないのだ。そのことを肝に銘じ、これからも演劇を行っていきたいものだよ。 |
| 1月18日 Fri |
今日は松岡デー。ネオゼネレイターの皆様と11月に客演したSTスポットプロデュースの面々。詩森は飲んでくれるようなお客様もいなかったので、淋しくて無理矢理そこに同席させてもらう。結局ジャンプ亭。面白いこと書けなくてゴメン。公演終わったら頑張るから許しておくれ。 |
| 1月17日 Thu |
今日は来てくれた指輪ホテルの安元、アジアンパームでのイベント企画で活躍中の梅林くんを巻き込み、秘密組織のアジトのような新雪園地下で「阿部さん(ク・ナウカ)を囲む会」。新雪園は安くて意外に美味しかった。それにしても、アジアンパームでのイベントについて、企画している当人がいるのに、「それは随分つまらなそうな企画だな」と切って捨てる阿部さん(ク・ナウカ)には困りものだ。拾い切れない。拾いきれないよ。でもわたしはアジアンパームでの企画はやってみたいので、公演終わったらやらせてね、とお願い。決まったらこのページでも告知致しますね。 |
| 1月16日 Wed |
今日はユニークポイントの山田さんとジャンプ亭。そのほか、青木タクヘイさん、荒木まやさん、今回オペレータの長柄さんの音響チームと中野ポケットの方々、などとジャンプ亭。ほかのお客様はそっちのけで山田さんと話こむ。今回の芝居の話、これからの話。アゴラのサミットについて。相変わらず飲み屋三昧の「ろば日記」。いや、芝居は一生懸命やっていますよ。もちろんね。 |
| 1月15日 Tue |
昼間は稽古。終演後はシンゴ、ニチタとともに、ジャンプ亭。忙しいのと疲れで記憶が飛びがちなので、こんな日記ばかりでスミマセン。6ステージやって、まだ目標の半分に動員が行っていない。ここから後半、がんばらなくては。みなさん、ぜひともいらしてくださませね。 |
| 1月14日 Mon |
今日も2ステージ。来てくれた野中さん、コウちゃん、ナナちゃんら紅王国メンバーとおくむらさん、西嶋くんと和民。今日の夜はここまででは一番の出来。でもあと薄皮一枚。足りないものはいったいなんだ。 |
| 1月13日 Sun |
2ステージ。この芝居、昼見るような芝居じゃないし、2回やるような芝居でもない。精神力も体力も大変だよ。夜は来てくれた阿部さん、前橋さん、横山さん、ベースのよっちゃん他のソウル・プラスティックメンバー+大阪から来てくれた庄助さんと「シーザー」で沖縄料理。 |
| 1月12日 Sat |
昼は返し稽古。場面転換を中心に。そして本番。スズナリがほぼ満員に。でも明日からは、チケットが全然売れていないのだ。どうなる3連休。 |
| 1月11日 Fri |
仕込み2日目。4時には場あたり終了。7時からゲネ。ダメ出しして終了。 |
| 1月10日 Thu |
スズナリ集合。装置の福田さんが装置をやってくれるので、役者は運び終わるといきなりヒマに。時間通りに進み、7時から場あたり開始。1/3終了。 |
| 1月9日 Wed |
今日で稽古は終わり。早めに片付けを終え、8時には解散。明日からは小屋入り。さあ、いよいよ始まるぜ。 |
| 1月8日 Tue |
通し前の返し稽古で今回最大の怒り爆発。机をバンバン叩きながら怒鳴りまくる。取り返しのつかないことになったまま、食事タイムに突入する稽古場。休憩になったとたん、どこかへ失踪した役者が約一名。そんなことにはおかまいなく、いつものように自分に出たダメ出しについてしつこく聞きに来て、まとわりつく日比くん。「今、一生懸命気分転換しているんだから、ほっといてくれ」と言ったら、「僕で気分転換してもいいですよ」というので、サンドバック替わりにしてバシバシ殴る。稽古場に来た八着くんの車でレンタルの冷蔵庫を返しに行き、車中でゴキゲンな音楽を聴かせてもらい、ようやく平常心に。 |
| 1月7日 Mon |
芝居は最後のピースにして一番重要なピースを求めて彷徨中。辿り着け。 夜、稽古場最終日の件でフラジャイルの小里くんに電話したら、いい調子になってしまい、特に話したそうでもない小里くんにはお構いなしに長話。切り際に、「この2時間でたくさん傷ついたよ」と言われたが、私はいったい何を言ってしまったんだろうか?私だけすっかりリフレッシュしてご機嫌になり、ほんとうに申し訳ないことをしたよ。 |
| 1月6日 Sun |
思い出したくもないような酷い通しを見せられる。「こんな芝居では演出として責任をとれないのでダメ出しはありません」と言い捨て、帰宅。 |
| 1月5日 Sat |
どうしても持ち上がらないあるシーンを居残り稽古。私も役者も集中力の限界。そんな限界の中、よし、と思う稽古が出来ると、なにか芝居がすこしだけ、前進した気がする。粘れ。粘り続けろ。 |
| 1月4日 Fri |
昼間は阿部さん(ク・ナウカ)の抜き稽古。細かく、細かく詰めていく。詰めれば詰めるほど良くなるので、阿部さん(ク・ナウカ)との稽古は面白い。そして通し。通しは、ここまででは一番の出来。やっぱり昼間の返し稽古がいいと、いい通しになるんだよな。汚らしい稽古をして稽古場の空気が淀むと、もうその日は取り返しがつかない。今後、ダメな人の稽古は居残りか早出にしよう、と決意する詩森。そんなことすると大変なのは自分なんだけどさ。 |
| 1月3日 Thu |
殆ど眠らぬまま、会社に行って、事務仕事をしてから稽古場へ。夜、新本さん、松岡、ほりゆりちゃんだけを残しての集中稽古。新演出も含め、ぎっしりと稽古する。稽古場に熱がこもる。欲しいのはこの「熱」なんだけど、なんか、次の日には段取りだけが残っていたりするんだよなー。 |
| 1月2日 Wed |
菅原さん(詩森夫)だけ岩手に帰省。今日から3日間、一人暮らし。 |
| 1月1日 Tue |
年が明けた。まだ体調は本調子じゃない。なんて冴えない年明けなんだ。一日中、テレビを見て過ごす。クイズミリオネアを見てたら、ドンキホーテに出てくるロシナンテは何という動物か、という問題があって、「ロバだよ。ロバにきまってんじゃん」とわめいていたら、あろうことか、ロシナンテは「やせ馬」であった。友達だと思っていたのに、違ってた。サンチョパンサが乗ってる名もない動物がそう言えば「ろば」だったよ、と、新年早々肩を落とす私。その他、ナイナイの岡村くんの劇団四季挑戦を見て驚いたり、新春恒例「筋肉番付」に熱中したりしている間に最後のオフも終わる。年賀状には結局手つかず。早くやらなきゃ。 |