ROBA DIARY
| 2月28日 Thu |
お知り合いの西原さんが演出している「あなたがわかったと言うまで」を新宿パンプルムスまで。この空間、タイニイアリスだった頃はもう少し色っぽい空間だった気もするが、同じ空間なのに、何かがスポッと抜け落ちた感じになっていて、不思議な気持ちになる。お芝居のほうは、テキストがなるほどよく出来ていて、ふむふむと見る。でも最後ね。実は面接者はちょっとオカシイ女の人だった的なオチはいらないんじゃないのか。あのせいでものすごく古くさい本になってしまった気がするがどうか。そして、こんな風に組織に虐げられている個人、それはあなたです、という演出はとてもよくわかるけど、イッパヒトカラゲにしないでほしいな、ともちょっと思う。 |
| 2月27日 Wed |
オーディションの準備やら通信販売の処理やら劇団仕事。ビデオの化粧箱は100ケース注文したのだが、それがもう30ない。ということは、たった半年ほどの間に70本以上のビデオを買っていただいたということだ。脚本だってほとんど在庫なし。すごいなあ。そろそろ「ソウル・プラスティック」と「ゼロの柩」のビデオも作らなくちゃ。そういう編集も化粧箱に入れるジャケットのデザインもビデオに貼るシールも全部ぜーんぶ詩森の仕事。ビジュアル仕事、好きよ。好きだけどね。なんかね。このマニファクチャーなかんじがね。 |
| 2月26日 Tue |
琴ちゃんを外に出すとき、よくエサも外に出しておくのだが、ウッカリ籠に戻すときエサを入れ忘れた。そのまま外出し、夜中までそのことに気付かなかった。文鳥というのは、何時間か空腹を強いられただけで死んでしまったりするので、これは飼い主として絶対やってはいけないことだ。琴ちゃんはいつもは見向きもしない青菜かわりの緑色のエサを食べきってしのいでいたらしい。ごめんよ。琴ちゃん。おかげでピンクのクチバシが緑色に染まっていてかなりコワイ形相になっていた。しかもウンチまで緑色だ。けっこう生命の危機だったのかもしれない。エサ箱を中にいれたら、いつまでもいつまでも琴ちゃんはバリバリと食べていた。緑色のクチバシにヒエだのアワだののカラがくっついてこれもスゴイ形相である。その姿は小さいのにどこか逞しい。うーむ。人のカラダはこんなちっこい鳥にも存在感の上で負けてるぞ。まあ、でも飼い主としては、猛反省だわね。 |
| 2月25日 Mon |
紅王国のお手伝い。今日はチケット完売だそう。詩森は客入れ担当。風琴工房組がみんなでやってくる。寺田くんもいる。おくむらさんも来る。で、みんなで飲む。昨日寝てないけど。ほぼ貫徹だけど。 |
| 2月24日 Sun |
そんなこんなで千秋楽。終わってしまえばアッという間。作・演出でもなく、主宰でもなく関わる演劇。そういう時間もいいものだ。やっぱり現場は楽しい。ちょっと元気になったよ。山田さんが打ち上げで「俺も倉迫くんも、早く自分の次の公演がやりたいと思っていると思うよ。自分のホームグラウンドに帰りたいよね」、と言っていた。そうだな。わたしもそうだ。それは受付だとやっぱりつまらない、とかそんな話ではぜんぜんなくて、モノを作ることのパワーをもらえる現場だったからだと思うんだよな。こういうことって中心になってやっているとわからなくなる。現場が好きだ。やっぱり好きだ。そういう気持ちを味わえるから、現場はおもしろい。 |
| 2月23日 Sat |
今日はフラジャイルの桜井くんとキャブドライバーのいのべくんによるアフタートークライブがあった。するとトークライブだけ見に来ていた小里くんが、いのべくんに、「僕と詩森さんはユニットを組んだんだよ」と報告したあげくに、「君も家畜っぽいから入ったほうがいいよ」と勧誘していた。いのべくんもまた調子がいいので、「入ります、家畜連合」と安請け合いしている。なんだそりゃ。でもせっかくなので、キャブドライバー制作の平良くんも勝手に入会させることにして、一気に5人に膨れ上がる家畜連合である。しかし、調子にのって山田さんも誘ったらキッパリ断られる小里くんである。さすが山田さん。ダメ人間とは言え、生業は高校教師。やっぱり大人だ。小里くんといのべくんは「天然パーマ連合」というユニットを組んでいたらしいが、無事、「家畜連合」に吸収合併されることになった。そんないのべくんも交え、詩森と小里くんがお互いのインターネット日記の悪口を言い合っていたら、何を勘違いしたのか、いのべくんが「ふたりは日記を見せあう仲なんですか」ととぼけたことを言い出す。日記を見せあう仲…それはいったいどーゆー仲だよ。それにつけても問題は羊屋さんがいまだ家畜連合の存在を知らないことだな。 |
| 2月22日 Fri |
朝起きてメールをチェックすると小里くんから返信が来ていて、短く一言、「入ります。家畜連合」と書かれていた。嫌味のつもりだったのに、通じなかった。なんてことだ。 |
| 2月21日 Thu |
飲み会の席で指輪ホテルのこよみちゃんに小里くんにいきなり怒られた話をしたら、「へえ、ふだんはヤギみたいにおとなしいのにね。」と言われた。なので、さっそく「小里くんも家畜だったとは知らなかったよ」と嫌味のメールを出してみる。ことのついでに「わたしと羊屋白玉さんでやっている家畜連合に入れてあげてもいいよ」と書いておく。もちろん羊屋さんは家畜連合の存在を知らない。わたしが勝手に思っているだけ。しかし、まあ、そんなメールを出す。 |
| 2月20日 Wed |
今日はort+ユニークポイントのプレビュー公演。なので今日から受付。受付なので当然受付していたら、フラジャイルの小里くんがやってきて、「受付なんかやってるヒマにほかにやるべきことがあるだろう」といきなり怒られる。なぜだ。 |
| 2月19日 Tue |
アゴラにちょっとだけ顔を出し、家に帰ってカレーを作る。それだけの一日。 |
| 2月18日 Mon |
ort+ユニークポイント公演の稽古場に伺って、受付関係の打合せ。稽古場の上のMOMOでは、紅王国が仕込み中。紅王こと野中さんがどういう意味なのか「寺田の写真いる?」とへんに写りのいい寺田くんの写真を持ってきたが「絶対にいらない」とキッパリ断る。そんなものもらったら、まるで寺田くんのこと大好きな人みたいぢゃないか。 |
| 2月17日 SUN |
午前中はまたも京都魔界巡り。まずは「陰陽師」で高名な晴明神社。当然というかなんというかここのお守りやらお札には五芒星が書かれていてとてもカワイイ。つい欲しくなるがもともとお守りなんてものをあまり信じていないので、やっぱり買わない。と、思ったら知らぬ間に菅原さん(詩森夫)が「防火」のお札を買っていた。台所に貼ってウケを狙いたいそうである。いいのか。ウケ狙いでそんなもの買って。バチがあたるんじゃないのか。そう言ったら「お札から火が燃えうつるかもね」とあくまで大らかな菅原さん(詩森夫)である。それにつけても晴明神社のすぐそばですれ違った若い女の子たちは五芒星の書かれた紙袋を持っていたが、いったいどれほど晴明神社でグッズを買ったのであろうか。これからは関西返りのトレンドはUSJの紙袋より五芒星ということか。そしていくら流行っているとは言え、マンガのコピーを境内に貼るというのは恥ずかしくないのか晴明神社。そんな魔界。それでも魔界。 |
| 2月16日 Thu |
早起きして、イノダコーヒで朝食。わかる人にわかると思うがこの行動、かなりのミーハーである。朝食も朝食としてはお高いが、ザガット・サーベイでは京都のレストラン人気第一位だそうである。ちなみに第2位はなぜか「スターバックスコーヒー」。こんなにおいしいものがたくさんある町だというのになぜ「スタバ」。京都人の考えていることはよくわからない。 |
| 2月15日 Fri |
5時に起きて羽田空港へ。そう今日から3日間、冬の京都に行くのだ。飛行機とは豪勢、と思うかもしれないが、パックツアーにすると新幹線で行くより飛行機のほうがずっと安いのだ。関西方面は近畿日本ツーリストがオススメ。2泊3日でなんと25000円。まさに「デフレ」だよねえ。 |
| 2月14日 Thu |
今日しか行けないので横浜まで大西さんの企画。大人の文化祭という趣。やっている人が楽しんでいる様子が伝わってきたし、講談は面白かったけど、厳しく考えると2000円は高い気がする。どうか。 |
| 2月13日 Wed |
見てしまったよ。ジャンプ・ラージヒル。日本人選手は残念だったが、スイスの20歳、シモン君の大ジャンプに満足。それにつけても全てが終了したら3時30分。でもこの大会はじめてライブで中継を見たので、なにか達成感のようなものを感じつつベットに潜り込む詩森だ。いいよな。オリンピック。見ているだけで達成感。もちろん、やってる人はタイヘンだと思うけど。そう、やってる人はタイヘンなんだよな。それにつけてもスキーに行きたくなることだよ。 |
| 2月12日 Tue |
劇団の反省会。今回の「ゼロの柩」には、演出家として稽古場でこうありたい、という強い理想を持って臨んだ。けれど最終的にわかったことは、稽古場というのは「かくありたい自分」ではなく、「こうある自分」が露わになるばかりの場所だということだ。反省すべきことはたくさんあり、劇団に避けられない(もしくは避けられたかもしれない)変化も訪れる。そして、次の公演もやってくるのだ。 |
| 2月11日 Mon |
とある計画のためにとある方とお会いする。まだハッキリしていないことなので、こんな書き方、スミマセン。公演以来、隠居生活をしていたので、スゴク緊張したよ。そういう用事であったワケではないのだが、「ゼロの柩」に関するおもしろい意見などもいただき、ああ、やっぱりマンパワーって大切ね、などと思う詩森。人にアポイントとるのも知らない人に会うのも苦手だけど、嫌いじゃない。だからそこから頑張りたい。頑張るべきだろう。もう少ししたら、この「とある計画」についてもジャジャンと発表致しますね。 |
| 2月10日 Sun |
今日は芸術劇場であった。NHK教育とは言え、風琴工房がテレビに出るのである。夜10時、ビデオをセットし、放送に備える。アッという間かと思ったら、テレビの3分って意外に長いのね。インタビューもお芝居のほうも上手に編集してもらって、音声も綺麗で、身に余るキャプションもつけていただいて、思ってたより、ずっとよいかんじの放送になっていた。すごいな。NHK。なので他人事のように案外冷静にみられたね。風琴工房にしては上出来ではないでしょーか。関係者の皆様、ほんとうにありがとうございました。 |
| 2月9日 Sat |
琴ちゃんがしきりに痒がっているし、アタマのテッペンがハゲてきて痛々しいので獣医に連れていってみる。「はい、いらっしゃい」と愛想の良かった獣医。「あの、鳥なんですけど」と言ったとたんにあからさまに顔が曇る。診察カードに名前を書いていたら、「鳥を買ったところで、鳥を診られる獣医さんを紹介してもらったほうが」と言われ、「やはり鳥は難しいですか?」と聞くと、「ええ、ウチなんかだと、犬や猫、ハムスターくらいなので」とかなりはっきりと診察拒否される。ハムスターはよくてなぜ鳥はダメなのか突き詰めたかったが、ひとの良さそうな獣医さんが怯えたような目で琴ちゃん「ハゲ」を見ているので、しょうがなく家に連れて帰り鳥を買った店に電話する。そこでも何故か開口一番「手乗りですか?」と聞かれる。果たして文鳥にとって「手乗り」かどうかというのはそんなに重要なことなのだろうか?そのナゾはとけぬまま、アタマのハゲについて説明すると、鳥屋のオバサンはあっさりと「ああ、それは羽根替えですね」と言い放つ。なんでも鳥は一年に一度、全ての羽根を取り替えるのだそうである。いや、猫でも犬でもそうなのだが、そんなハゲになるほど毛は抜けなかった。そういうと、オバサンは「なんか、針みたいのがピョコピョコでてないですか?」と言うので、「あ、出てます」と言うと、「それの皮がむけると羽根になるんですよ」とあっさりと返されてしまった。ひゃー、そうなんだ。そうだよね。羽毛がいきなりカラダから生えてくるワケないもんね。そう言えば、骨みたいになっちゃった尾羽が先のほうから枝分かれして、ちゃんと羽根になってるよ。こうしてこの年なって羽根のでき方を学習する詩森だ。ふーん。そうなんだ。知らなかったよ。ビックリ。 |
| 2月8日 Fri |
自伝、伝記、対談好きの詩森、ついウッカリとあるバレーダンサーの自伝を買ったら、薄い文庫本なのに700円もしてビックリした。とあるバレーダンサーというのは、実は熊川哲也である。もちろんファンということではない。念のため。それにつけてもこの高額さは巻頭のプチ写真集の故か。まあ、でも書いてること全てが強気で自己愛に満ち満ちていて、痛快ではあるな。 仕事が忙しくて今日行こうと思っていた芝居にいけず、夕食も作れず、家の近所の中華屋さんでゴハン。ここのオコゲは比較的安価で美味しいのだ。皆様、北品川に来たときは創作中華の「開」。おいしいですよ。オススメ。 |
| 2月7日 Thu |
例えばパーティ会場で話したい人がいて、まっすぐその人に寄っていける人と、話したい人ほど近づけない人がいるとしたら、わたしは当然後者である。日本人はたいてい後者だろう。でも成功する人って、ぜったい前者なんだよな。別に成功したいわけじゃないけど、ちゃんと話せる人にはなりたい。自意識過剰なんだよね。わかっちゃいるけど、そうかんたんには直らないよ。関係ないけど、前に寺田くんと友達のバイト先に気軽にいけるかどうか、という話をしたことがあって、わたしは恥ずかしくてなかなか行けないのであるが、寺田くんはむしろ行くのが好きなのだそうである。「だって楽しいじゃん」とわたしの知る限りでも人見知りの最右翼に属する寺田くんは言い放つが、いったいどちらが多数派なのだろう。ナゾだ。 |
| 2月6日 Wed |
なんにもない一日。ニュース見ていたら、なんとなく腹が立ち、「いい政治ってゆーのは、いったいどーゆーものなワケ?」と菅原さん(詩森夫)に聞くと、「日本は首長の権限が弱すぎるのがいけないのだ」と言って、なぜ日本では首長の権限が弱いのかということを歴史をひもときつつ説明された。それがわたしの聞きたかったことなのだろうか。よくわからない。 |
| 2月5日 Tue |
ずっと気になっていた柳田邦夫の「犠牲」を読む。自死した息子が脳死から死に至る数日間を書いたノンフィクションだ。脳死の問題も深く考察されているし、精神を病む人を身近に持った人の深い苦悩と諦念のようなものが胸をうつ。終章にあたる「二人称の死、三人称の死」の部分は現代を生きる全ての人に読んで欲しい、と思う名文である。江藤淳の「妻と私」を読んだときも思ったけど、身近な死を知性に裏打ちされた静謐な文章で綴られると、凡人にはちょっとたちうちできない。 |
| 2月4日 Mon |
久しぶりにテレビをたくさん見てしまう。わたしはあんまりテレビを見ないので、独身の頃はテレビのコンセントを抜いていたくらいだ。見るときだけ差し込む。それでも不便がないほど、テレビを見なかったということだ。映画をビデオで見るのも苦手だ。で、たまに見ると、バラエティばかり見る。ニュースは最低限。テレビが流す情報は(雑誌でもだけど)信用ならない。今回の田中真紀子さんの解任に至っては、何を読んでも何を見てもさっぱりわからない。わからない仕組みになっている。興味のある事柄であれば、いろんな角度から情報を集めて、自分なりに考えたりもするけど、今回のことにはそこまでの興味も持てない。というか、あんなに一日中やらなければならないほどニーズはほんとにあるのか?疑問だ。 |
| 2月3日 Sun |
今日も琴ちゃんを鳥籠から出す。琴ちゃんも鳥籠から出るのを楽しみにしているようだ。図書館に行って読み終わった本を返し、その分また本を借りてくる。竹本健治の「ウロボロスの偽書」読了。いや、これね、面白いよ。しかもものすごく。「ハコの中の失楽」も面白かったけど、「ウロボロス」はもっと面白い。小説を書くということに対する、そしてミステリというものに対する絶望がひしひしと伝わってきて、でもそれが結果として物語の可能性みたいなものを指し示しているところが、スゴイ。メチャクチャで荒唐無稽。メタの極地。うん。面白かったよ。 |
| 2月2日 Sat |
琴ちゃんを2回目の放鳥。殺虫剤を買ってきたので、羽根の後ろに噴霧してみる。琴ちゃん狂乱。まあ、でもしばらくするとそんなことをされたのも忘れ、手に乗ってくる。どうでもいいが、琴ちゃんは飛ぶのが下手だ。鏡にぶつかって墜落したり、スチール製の棚の上で滑って転んだり、マンガみたいなことをいろいろやらかしてくれる。それにしても、愛玩動物というのは、ちゃんと愛玩されるようにできているのがスゴイ。我が家は「琴ちゃん」に恥ずかしいほど夢中である。 |
| 2月1日 Fri |
宮本輝の「草原の椅子」読了。宮本輝はさんざん読んだがごく初期の数作品以外はあまり好みではない、というのが、ようやくわかった。もう読まないかもしれない。しかし、なんとなくまた読んでしまうのかもしれない。今日の夕食はプルコギとトマトとキュウリのサラダ。自炊というのは気ままに食べたいものを食べられるのが良い。食後は今月行く予定の京都のガイドブックを読んで旅行コースを検討する。旅行に関してはとかく詩森はマメだ。京都には往復ハガキで申し込まないと拝観できない場所がいくつかあるが、そんなひとつ、西芳寺(苔寺)の拝観申込みも済ませた。自炊のように気ままにふらっと旅行、というのは、なかなかできない。せっかく行くのだから時間が許す限りいろいろな場所が見たいのだ。行ったことのない場所にも行きたいし、京都に行くたび行くべき場所もある。奈良と京都はほんとうに奥深い。そして詩森は認めたくはないが観光好きである。「観光好き」。なんてカッコ悪い響きなんだ。それでもいい。広隆寺の弥勒菩薩を拝み、竜安寺で石庭を眺める。冬の大原を歩き、貴船神社にも行く。この類い希な好奇心のオカゲでけっこういい思いだってしているのだ。もちろん酷い目にもさんざんあってるけどさ。 |