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11月30日 Sat 今日は2ステ

 今日は2ステ。しかし、先行のBプロの俳優たちも最後まで居残り、劇場での一次会から、アゴラ隣の居酒屋での2次会、そして、松見坂のオシャレな店での3次会とついついディープな夜となる。2時頃、解散。杉山さんと久保やんはタクシーで杉山宅へ。山田さんと陽介くんはバイクで、そして詩森は自転車で家へと帰る。それにしても陽介くんとスギー、そして久保田さんはどういうワケか仲がいい。同じ演目のスギーと久保やんはともかく別プログラムの陽介くんまで仲が良いのはどーゆーワケだ。呼び合うダメ人間たち。そして11月は終わったのであった。

11月29日 Fri 記憶がない日々

 久しぶりに会社に行った。長期の休みが本社に伝わっていなかったらしく、たいへんなコトになっていた。まあでも特にはお咎めなし。そんなことでいいのだろうか。この会社。Aプロ2日目。おもしろかった気がするが記憶もとびがち。

11月28日 Thu Bプロ、初日

 今日はBプロの初日。Aプロの俳優たちも観劇。強制でないのに、劇場に来てくれるのはほんとうに嬉しく有難い。これで両プログラムがようやくスタート。面白いものに仕上がっていますので、ぜひともいらしてくださいませね。

11月27日 Wed 初日

 そんでもってAプロ、初日。でもBプロの人も全員来てくれる。今回の座組みは結束が固い。4つ別々に稽古してたのに。ダメ人間の群れだからか。というのはジョークとして?、俳優として認め合えるというのは、なにより俳優同士を結びつける近道なんだなあ、などと考える。幸福な公演になればいい。私にとっても。俳優たちにとっても。

11月26日 Tue 場当たり

 照明や音、道具、人のデハケを中心に当たっていくリハを場当たりというのだが、これも当然4公演分。はあああ。さすがに死ぬかと思ったよ。死ななかったけどね。

11月25日 Mon どしゃぶりの雨の中

 搬入。しかも50メートル先に停めたトラックから。2トンのロングは劇場前には置けないのだ。すっごい物量。4公演分だもんね。あまりのことにみんな意味もなく笑う。当然びしょ濡れ。お手伝いを頼んでしまった陽介くんと久保田さんと皆木くんにはほんとに感謝。

11月24日 Sun 稽古場最後の日

 俳優が全員集まっての総見日。みんな1週間ぶりにそれぞれの演目を見るのである。実感としては毎日すこしづつ積み上げてきたというかんじだけれど、他の稽古を一切見ていない俳優の立場からすると激変に近い感触をいだいたらしい。どのチームもどの俳優もみな素敵だった。誇りを持てるプロダクツとなったと思う。今日の上演を通し、何より俳優たちがそう思ってくれたことが嬉しい。初演は私にとってほんとうに大切な公演だった。いい公演にしなければ初演に出てくれた俳優にも申し訳がたたない。そしてそれは果たせると確信している。ぜひともいらしてくださいませ。

11月23日 Sat 夢ならいいのに

 今日はAプロ、Bプロに分かれてのプログラム総通し。俳優は廊下で待機時間なども体験する。ふううう。こうなるのか。お客さんも体力いるね。でもプログラム通しだったので、ちょっとだけ時間に余裕があり、寺田くんと美味しいラーメンを食べに行った。そんなことですごく癒されるワタシ。山田さんが今度はドーナツを差し入れしてくれた。女手ばかりでヨタヨタがんばっている風琴工房が心配で仕方がないらしい。そういえば今日は稽古前に稽古場でフラジャイルの衣裳の打合せをしたのであった。こんな疲労の臨界値のなかちゃんとプランも作って資料も持っていったワタクシ。エライというよりただのマゾなのかしら。その分、結局飲みに行き、セルロイドチームと音響のタクヘイさんを苛めまくる。たった一度の飲み会でダメ人間同盟にしっかり加入したタクヘイさん。しかし、そんなダメな私生活にも関わらずやっぱりというか当然というかタクヘイさんの音響はものすごくカッコよいのであった。タクヘイさんのちょっとした生演奏入りの演目もあるので、どぞ、お楽しみにね。

11月22日 Fri ワイルドで行こう

 久しぶりに稽古場で怒声炸裂。まあね。こっちも真剣だからね。いい顔ばかりはしてられないって。自分に甘い人はきらいだよ。今日は夕ゴハン食べてから10分だけ昼寝してみた。夜の稽古での集中力がだいぶん違うというのが解った。明日も寝よう。山田さんが今度はケーキを差し入れしてくれた。すごく嬉しかった。なんかさ、今日の日記ってば小学生の作文みたいだね。もう日記のための思考能力残されてないよ。その分いい芝居を作るよ。見ててくれ。そんなところ。

11月21日 Thu 夢ならいいのに

 朝も早くから秘密任務のため図書館へ。何冊かの本を借り受けてから、今度は愛ちゃんに家まで来てもらい大荷物を持って稽古場へ。今日は精露路デー。長めの稽古。いろいろ話もしたかったけど結局、チマチマ詰めに詰めていたら、なんだかんだとギッチリ4時まで稽古。セルロイドをサクッとあげてまたも吉祥寺の町へ呑みへと繰り出すセルロイドチームを見送ってから寄生植物園。勝負の稽古なのでこちらも必死。なんだかんだと11時近くまで。お疲れさま、私。そういえば、今朝、家のファックスに大量のワープロ仕事が「明日までにお願いします」というメモ書きとともに流れてきたような気がするけど、あれは夢だったのだろうか。ちゅーワケで今家に帰ってきたら、それはやっぱり夢ではなかったので、これから仕事。トホホのホ。

11月20日 Wed 正しい日本語

 フラジャイルの陽介くんはその容姿からは想像もつかないが、かなり宇宙人ぽい。ずいぶん年下のような気がするのだが、基本的にタメ口である。仮にも年上、しかも演出。なのに、タメ口。通しが終わると近づいてきて、「俺のさー、あそこどうだった?」と聞いてくる。まあ別に敬語を使ってほしいワケではないが、ダメ出しに対し「俺もさー、そう思ったんだよ」などとのたまうのは如何なものか。ダメ出しで気になると言えば、久保やんの「ほー」である。人の真剣なダメ出しに感心しているのか馬鹿にしているのかわからない調子で「ほー」と言うのはぜひやめてもらいたい。まあでも「ほー」と言ったあとは必ず演技が良くなるので、あれは感心の「ほー」だと信じたい詩森だ。今日は稽古後、増田さんからそんな陽介くん似のある動物の写真がメールで送られてきた。これが激似。ある芝居のネタバレになるので今は公開できないが、公演が終わったらぜひともホームページ上で公開したいものだ。そんなこんなで今日も稽古。2本の芝居を通し、2本の芝居を返す。さすがに気力勝負になってきたね。詩森のキャパシティの限界にチャレンジする今回の企画。ちなみにまだ痩せてはいません。ちゅーかストレス溜まってアイスとかばっか食べてるから太るかもね。そんなところ。

11月19日 Tue 一日に4本の芝居を見るということ

 今日は朝から中村なをこちゃんの家に行き、美味しいゴハンをいただきながらとある企みの打合せ。そのあと12時から吉祥寺で一日通し稽古。トップバッターの「精露路」はいいかんじだったのだが、「遠い球体」、「寄生植物園」とちょっとダメーなかんじの通しで、疲れているからボーッとしちゃうのかな、と不安になったが、そういうことでもないらしい。そして最後は「セルロイド」。いやー、これがさ、この通しをみんなに見てほしいよ、というくらい素晴らしいデキ。終わったとたん、「あー、面白かったー」と観客のようにはしゃぐ詩森。ダメ出しもほとんど絶賛の嵐。それはそれで疲れていると言えるのかもしれないが。まあでもセルロイドも大きな課題をひとつ抱えていて、がんばらなくちゃいけないんだけど。なんかでも4本立て。おもしろいよ。演出していても超刺激的。でもさ。土日に一気に見ようとしているお客様が多いけど、ここだけの話、ちょっと無理しても分けて別な日に見たほうがいいかも。どの芝居もどの芝居もかなり濃いよ。見るのも体力いるよ。そして4本分の作曲をやらされている作曲家、寺田くんはここのところ、なぜか詩森にいつになく優しく「詩森さんもあとにひとがつかえているから気を使って休憩なく稽古しているけど、合間合間にひとりの時間を10分でもとったほうがいいよ。」などと言っている。きっと自分が疲れているのだろう。まあでも確かに地下の稽古場だしね。神経やられていくようなかんじあるんだよなー。というワケで4本立て公演はおもしろいけど、演劇やっている皆様にはハッキリキッパリおすすめしません。

11月18日 Mon 

 劇団仕事が終わらず朝イチの「精露路」に大遅刻。ダメ演劇人。詩森。でもさー。この企画やりながらメインで制作までやってるって我ながらどうかしてるよね。しかも助成金申請の季節だしさ。「精露路」は非常に安定しているので、どんどん新しい演出をつけていく。そのたび私自身にも新しい発見があり、また、次の段階に進む。こういう稽古がしたいのよ。いいカンジだ。それにしてもここの兄妹は仲がいい。兄妹役だと言うのに、ダメ出しの殆どが「見つめあいすぎ」とか「仲がよすぎ」とかいうのはいかがなものか。
 午後のまったりした時間にセルロイドをやり、そして夜は寄生植物園。なんだか寄生植物園の稽古ばっかりやっている気がする。たっぷり返して「通し」までやる。そして、はじめて寄生植物園チームだけで飲みに。そしたら先に帰ったハズのセルロイドチームの久保やんから「稽古場日記」が携帯に入る。それによるとセルロイドチームは3人で杉山さんのスーツを買いに行き、そのあとまた飲んだそうである。ダメな人たちだ。だいたいセルロイドはある女をはさみ、その夫と間男が熾烈なバトルを繰り広げる話なのだ。仲良く3人でスーツを買いに行くというのがよくわからない。
 どのチームもどのチームも最後の山場。果たしてどこが最初に越えるか。がんばるぞー。

11月17日 Sun もう何も聞かないで

 判ってはいたことだが、お昼に稽古場に行き、俳優たちが来ては帰っていくのを横目で見つつ一日稽古。タイヘンですか、なんて聞いちゃダメだア。とは言え、これが意外に誰も聞いてくれないものなのだ。好きでやっていると思われている。まあ確かにそうなんだけどさ。でも山田さんがボルビックを1本黙って渡してくれた。そんなことが心にしみいる詩森。ああ、弱っている。まだ始まったばかりなのに・・・。そう言えば久保やんが衣裳の皮パンを買ってきた。今回衣裳はカラダに馴染んだかんじが欲しくて基本的に手持ちのものでお願いしているのだが、久保やんは久保やんなのだから、当然皮パンを持っているだろうと思い軽い気持ちで「久保やんは皮パンでいいよね」と言ったところ、なんと未所持だったのである。なぜだ。あの皮パンを履いて生まれきたような風情さえある久保やんが。いくら予算がとれないとは言え、さすがに買ってもらうのもどうかと思い、しかし、毎日のように飲み屋で「久保やんは久保やんなのにどうして皮パンを持ってないの?」と言い続けたら、なんと今日買ってきてくれたのである。ギャラは出せなくとも金は出させないがポリシーの風琴工房としてはほんとうに申し訳ない気持ちでいっぱいだが、やはり久保やんは久保やんなので、ウットリするくらい皮パンが似合うのであった。お金が出せないかわりに惜しみない賛辞を与える詩森。そして松岡。そしてそんな私たちをちょっぴりジェラシーなかんじで見つめる杉山さん。というわけで久保やんは皮パンを買いました。そんな久保やん。皮パン効果ばかりでなく、今回、どーしよーもなくカッコよいので、どうぞお楽しみに。なんつーても詩森が毎日稽古を心待ちにしているくらいだからね。もちろん楽しみにしているのは久保やんだけぢゃなく、スギーもだよ、と杉山さんてばこの日記をチェックしているらしいので、いちおう書いておこう。

11月16日 Sat 全プロ総見

 全プログラムを俳優たちがはじめて見る日。同じプロダクツを共にしつつも、ここまで殆どすれ違うだけの稽古をしてきた。すべての現場に立ち合っているのは私だけ。何が緊張するってこんなに緊張することはないだろうな、というシチュエーション。そして、他者の眼差しの前でメッキは効かないものだということがよく判る4本の通し上演であった。稽古場がすべてなのだ。稽古場を作れていないチームはやはりそれだけのものしか提示できない。稽古後は揃っての懇親会。勝負の1週間が始まる。

11月15日 Fri 

門仲最後は精露路の初通しと寄生植物園。稽古場を出るギリギリまで稽古して話して。その後は山田さんが運転してくれて品川で積み込み。ふううう。そう、明日からは吉祥寺での全日稽古が始まるのであった。いよいよですな。

11月14日 Thu ヤジルシ

 朝、草加まで出道具を見に行く。会社に社長が来て出られなくなったり、電車を乗り間違えたり、ホームに行き着けなかったり、様々なことがあり、30分遅刻。ごめんなさい。福田さん。
 その後、吉祥寺まで土曜からの稽古場の説明を聞きに行く。衣裳、小道具のアタリをつけてから、フラジャイルの制作ミーティング。今日は主にチラシに関して。
 それから新国立劇場で「ヤジルシ」。影響を受けたなどと言えないほど尊敬する元転形劇場の太田省吾さんの作品を見に行く。もちろんわたしが愛した転形劇場はそこにはない。たとえ、転形の中心であった俳優たちが演じていても、あのアトリエの、あの能楽堂の、大谷石の採掘場の、あの濃密な闇のなかにあった奇跡のような何かはもう見えない。けれど、太田さんも、そして出演する俳優たちも表現者として生き抜いて、こんなにもうつくしい作品を創りあげた。それでじゅうぶんだと思う。年月を経て、昔とは比べるべきもなく精度に欠けたカラダは、しかし、喪ったカラダよりもっと柔らかでそして過激な精神を手に入れているように見えた。ただの「しりとり」がどんな言葉より能弁に「関係」を語る。俳優はこんなことができる存在なのだ、と打ちのめされる。そしてこれいじょうはないタイミングでこの芝居に出会えた私はなんて運がいいんだろう。決意の夜。

11月13日 Wed 夜に属すること

 稽古、そしてその後の流れで、貴重で辛く、比喩ではなくカラダがバラバラになりそうなほど痛んだ一夜。でもなにがあったかは教えてあげない。

11月12日 Tue すでにして曜日の感覚はなし

 今日は「ダメ演劇人」こと増田さんが率いる「精露路」。昨日やろうと思っていたことも今日やるから、どんどん稽古が押して、その間「遠い球体」チームは外で待っていてもらう。ああ、どこのチームも佳境だ。みんな戦っている。稽古飛ばしてる場合じゃないです。増田さん。
 で「遠い球体」は2回目の通し稽古。いいね。いいですよ。完成形が見えてきたね。問題は多すぎる小道具の処理。
 今日は帰ろうと思っていたのに、打ち合わせと称して飲みに行く。そこでは山田さんがセルロイド、特に久保田さんに向けるジェラシーについて、滔々と語っていた。面白すぎる。その割に、妻である松岡のまえで相変わらず「愛ちゃん、たまらないよ」と悶絶するのは如何なものか。それにしても門仲は美味しい飲み屋が多いね。

11月11日 Mon 痛恨のいちにち

 ついに怖れていた事態が起きてしまったのであった。稽古変更の伝達見落としで、俳優がひとり稽古場に現れなかったため、稽古が出来なかったのだ。温情溢れる詩森としては個人名は出さないでおきたいところだが、当人が稽古場日記に書いちゃっているし、山田さんも遠慮会釈なく稽古場日記に書いているので書くけど、それは「精露路」の増田さんである。公演終わって一週間、すぐに風琴の稽古に入り、せっかく一息つけるオフだったのに、彼の束の間の休日も台無しである。というか、休日じゃなかったことがそもそも問題なのだ。ふたり芝居の片割れが稽古場に現れなかった衝撃は大きく、愛ちゃんとふたり(正確に書くならたまたま稽古場に来ていた小里くんも)言葉もなくDM作業をする。当の増田さん、稽古場日誌でしきりに反省の弁を述べているが、当人も書いているように反省の言葉より菓子折のひとつも持ってくるべきなのではないだろうか。そして、ついでに書くなら、山田さんはいつも「精露路」を「精露道」と書いている。いつ間違いに気付いてくれるのだろうか。はやく気づいてほしい。「精露道」ではまるで空手かなんかの指南書みたいだ。
 そんなさんざんな滑り出しだったが、今日は「セルロイド」の初通しだったのである。稽古再開1週間。早い。早いよ。「セルロイド」。なぜか忙しい筈の風琴工房スタッフも勢揃い。いつものことだが、スタッフたちはソファにふんぞり返り、そのまえの床に座敷童子のようにチョコンと座り、ラジカセを操作しつつ、ダメを取る詩森。いつまでたっても身分が低い。演出なのに。座長なのに。
 そしてまだセリフもおぼつかない段階での通しが始まる。たしかに上っ面な芝居だが、その分、舞台からはこわいくらいの気合いと熱気が伝わってくる。セリフが飛ぼうが噛もうがまるで最初からそうなっていたかのように相手を睨みつけつつ、芝居を進行する3人。高すぎるテンション。いいぞ。「セルロイド」。
 そんなこんなで「また飲みに行くの?好きだねえby関口裕二(照明)」と呆れられつつ飲みに行く。風琴工房は期間中こんなに飲んでいても比較的客演の人と仲良くならない宿命の劇団なのだが、「セルロイド」のメンバーだけはきっと芝居が終わっても何かにつけて会ってしまうのかもしれない。今年の年末も正月もコタツを囲んで鍋でもつついていそうな、ダメなかんじがすでに漂っている。杉山さんは相変わらず、「もう一軒行こう」と人々を誘っていたが、それを捨て置き自転車で帰宅。

11月10日 Sun 稽古は続くよ。どこまでも。

 稽古場を後にして14時間後にすでに稽古は開始される。ひー。もうタイヘンだよ。でも今日の稽古は全体的に冴えてたな、ワタシ。エネルギッシュな詩森の情熱に支えられ、今日はどの稽古場もエポックなカンジの稽古になったわ。自画自賛でゴメンよ。でもそうでもしないとやってられないからね。ここからの「ろば日記」はこれまで以上の自画自賛の嵐よ。覚悟しておいてね。皆様。それにしても足をケガしているだけだってタイヘンそうなのに、今日は来たとたんから「回転寿司にアタったかも」などとワケのわからないことを言っている杉山さん@セルロイド。さすが誰しもが認めるダメ人間キング。最近演劇界でそのダメ人間ぶりが流布されている久保やんでさえ足下にも及ばない。あの領域に達するにはまだまだ修行が必要みたいだよ、増田さん。徹夜マージャンくらいぢゃね。
そしてこの日は夜中にひさしぶりに寺田くんと激しいケンカをしたのであった。「今ある曲で(寺田くんが自分でダメを出しているのも含めると)完全オーケーは1曲だけじゃん」と言い捨て電話を切るワタクシ。14曲もあるのに。さらにまた増える気配さえあるのに。次の日に聞いたら、さすがの寺田くんも電話を切った後、涙眼になったそうである。そんな寺田くんの苦労など気にもとめず、「ここにも曲が欲しいなあ」などと無邪気にはしゃぐ音響のタクヘイさん。タクヘイさんはノルとキッカケ増やしたいタイプだからね。まだまだクルよ。暴れるよ。ああ、佳境だなあ。

11月9日 Sat 一日稽古開始!

 今週土日は一日稽古。休憩は夕食のための45分だけ。そんなハードスケジュールにも関わらず、早起きして救世軍のバザーに出かけるワタシ。それも自分のところのためではなく、フラジャイルのために。4月の公演では制作の他、衣裳も担当するのだが、時代モノのため、今から少しずつ動くことになったのだ。同じく衣裳を手伝ってくれる市橋朝子ちゃん、そして小里くんと中野富士見町で待ち合わせ救世軍に。掘り出しものと思われるウールのアンサンブルをゲット。そしてせっかく早起きしたので自分のトコロのものも何か調達するか、と松岡のための寝間着を購入する。そしたら朝ちゃんに「松岡さんはまた寝てるんですか?」と聞かれた。そう。松岡はまた寝ています。しかもこんどは布団。こんどこそほんとうにキッカケがきても起きてこないのでは、と心配の種は尽きない。どーでもいいことだが、必要があり、小里くんにフラジャイルのアンケートを借りた。わざわざ今日持ってきてくれたのはいいが、稽古場についてから確かめるとそれはアンケートではなく、小里くんの脚本のファイルだった。朝が弱いのはわかるがそれにしても中味くらいは確認して欲しかった詩森だ。それとも「このシナリオを読んで少しはお前も勉強しろ」というメッセージなのだろうか。
 そして稽古は「セルロイド」から。これがもう大失敗。わかってはいたが昼の12時からやるような演目ではない。ちょっと長めの返しをしてみたが、俳優、演出ともにメロメロ。貧血気味の「セルロイド」である。そしてもうひとつの失敗は夕食直後の「精露路」。全演目中、なごみ度ナンバーワンの「精露路」にここだけの話、多少意識が遠のく瞬間も。ごめんよ。愛ちゃん。そして増田さん。ところで増田さんは公式サイトの稽古場日記から伺うに「セルロイド」チームが「ダメ人間の集まり」などとののしられていることを羨ましがっている気配が感じられる。たしかに「精露路」を「病の記憶の良心」と詩森は名付けているしそうあって欲しいとも願っているが、それは相対的に見ての話だし、第一「ダメ人間」と呼ばれることが羨ましいなんてこと自体がナゾである。複雑な男心というものだろうか。そんな増田さん。今日はこれからマージャンだそうである。あした12時から稽古なのに。仕方ないので「ダメ人間ですね」と言うと、ものすごく嬉しそうに「そうなんですよ」と頷き、ウキウキとマージャン会場へ向かうべく稽古場を後にしていった。まったくもって理解不能だ。
 最後は寄生植物園。どんどんニューワールドに入っていく。稽古に来ていた音響のタクヘイさんが、「これは生演奏だ」と興奮していた。今回、通しでタクヘイさんが付いてくれるのだが、せっかくタクヘイさんがオペでもついてくれるのに、暴れられない演目が多いかな、と心配していたのだが、どうあろうとやはり暴れるつもりであるらしい。スッゲー楽しみ。今日はこの他、装置の福田くんが朝一の稽古からズーッとつきあってくれていたのだが、悩みのタネだったアレも、どうしたらいいか解らなかったコレも、相談するとぜんぶ「大丈夫ですよ」と請け負ってくれて、ほんとうにココロが軽くなった。軽くなったあまり、こんなに疲れているのについつい飲みに。ああ、なんと長い一日だったことよ。

11月8日 Fri 

 なんと言っても初演と様がわりしつつあるのが「寄生植物園」。そして典型的な末っ子体質なのにも関わらず、風琴工房陣営(含皆木くん)のあまりの頼りなさにリーダーとして取り組んでくれている陽介くん。その頑張りはほんとうにありがたいが、稽古中に愛ちゃんを見て、突然「可愛い」とかつぶやくのはいかがなものか。まあでも可愛いかどうかは別にしても「寄生植物園」の愛ちゃんはものすごくカッコいいのだ。そして「精露路」の愛ちゃんは「たまらないよby山田裕幸@ユニークポイント」だそうで、愛ちゃんファンはなんと言ってもセット券を買って見届けるべきでしょうな。
 そして「セルロイド」は初演をご覧の方ならああアレね、とピンと来る筈の激しい例の「シーン」を創る。詩森ノリノリ(死語)。見学してくれていた陽介くんと皆木くんが、思い切り引いていたような気がするがこの際気にしない。いや、見学の人だけではなく、出演している久保田さんや杉山さんも引いていたような気がするが、いいの。わたしが楽しければ。こうしてだんだん狂っていく詩森。あしたからは4演目の一日稽古が始まる。やりますわよ。

11月7日 Thu 

 今日もまた場末の旅館で「精露路」と「セルロイド」の稽古。そして今日は飲まずに帰った。なんだか達成感。もっとも「あしたは飲みましょうね」という約束をしてようやく安心して今日は帰ったというのが真相。稽古は順調すぎてコワイくらい。場末で旅館だけどな。

11月6日 Wed 廃線

 こんなに忙しいのに今日は朝からフラジャイルの情報宣伝写真の撮影。都内某所にある素晴らしい廃線というか廃鉄橋まで。基本的には小里くんが撮るので、わたしは補足+自分の趣味で撮りに行ったというかんじなんだけど、線路とか廃墟とかそういうのには、ご存じのようにどうしようもなく弱いワタクシ。相変わらずニヤニヤしている陽介くんはどうかと思うが、主演女優の瀧山さんの表情がステキなのもあり、けっこう真剣に撮ってしまう。そりゃあもう運河に落ちそうになるほど。それにしても自分のトコロでもドキドキするのに、ヒトのところの撮影となると、現像ができるまでホント、緊張するよ。
 遅い昼食を食べてから、詩森は稽古へ。今日はいつもの稽古場が使えないので、かわりに借りてもらった場末の宴会場のような会館で稽古。「借りてもらった」と書いたが、なぜか町内会の人にお金を取られる。いつもの稽古場が使えないお詫びに借りてくれたんじゃなかったの?「そちらで貰って下さい」って言われたって町内会の人は言ってたけど、それはいったいどーゆーコトなの?
 気を取り直して稽古。「精露路」は丁寧に丁寧に全体の1/5まで。
 そして「セルロイド」。燃えたよ。今日の稽古は。場所は「場末の和風宴会場」だけど。出遅れ気味だった松岡もいいかんじになってきたし、そして久保やんのタバコをつける仕草はほんとにステキ。困ったときにタバコを吸わせるのはダメ演出の見本みたいなモンですが、これはアリだね。絶品。杉山氏の偏執者と2枚目をいったりきたりする演技も見応え満点だし。もうね、詩森のための「セルロイド」ってかんじよ。
  会う人ごとに「山田さん、どう?」と聞かれ、まるで風琴工房公演ではなく、山田裕幸座長公演のような趣きさえある今回の公演。まあ実際、山田さんは必見だと思うけど、Aプロね、ほんとおもしろいよ。「セルロイド」「精露路」という落差の激しいプログラミングも魅力的。ぜひ。

11月5日 Tue Aプロ再始動

 出演者各々の公演があり、ストップしていたAプロ2チームが始動。そして寺田くんの音楽+昨日の美加理さん効果で、詩森もついに本格化。先月までの霞がかかったような状態からようやく脱却し、ようやく演出として機能しはじめる。・・・遅いよ。まあでもここの2チームはね、最初からレベルが高いので、もう読み合わせした段階で、明日本番でもイケルかな、というかんじだったので、やっぱり演出していてもものすごく面白いワケですな。俳優の力量があると演出も自分の演出力に自惚れることができていいね。などとノンキなことを言っている場合ではなく、キチキチに稽古しましたわ。
 そして稽古後はセルロイドチームで飲みに行く。わかってはいたことだけど、ものすごいダメーなかんじの飲み会。酔いどれぶりがコワイくらい似ているキャスト3人。素面でおつきあいするのはたいへんでしたわ。そんなこんなで4チームついに揃い踏み。激動の日々が始まりましたわよ。

11月4日 Mon 欲望という名の電車

 でもって今日は「欲望という名の電車」@ク・ナウカ。もうさー、ここだけの話、ブランチ嫌いなんだよね。見てるとイライラしてくる。またね。美加里さんが凄いんだよ。容赦なく攻めてくる。虚飾の匂いがスズナリ中に立ちこめて息もしたくないかんじ。休憩の時にはグッタリ。一緒に行った松岡に「ブランチと風と共に去りぬのスカーレット・オハラはホント嫌い」と言ったら、「ビビアン・リーに弱いってことね」と指摘される。そういえばそうかも。「風と共に去りぬ」は原作も3年くらいかけて読んだからね。ほんとイライラしちゃって長い時間読めないんだよな。とは言え、終幕の美加里さんはなんていうかもう、超人。装置なんてピクリとも動かなくても屋台崩し並のクライマックス。そしてさ、演出意図は解るけど、やっぱりラストのあの名セリフだけは美加里さんの声で言って欲しかったな。なので今日の稽古は燃えましたね。そりゃあんなもの見てしまったらね。そんなこんなで連休も終わり。ふー。がんばるぞー。

11月3日 Sun 動物園物語

 今日はSTスポットまで「動物園物語@reset−N」。俳優が降板し、久保田さんが急遽出演しているのだ。久保田さんは10月中、この稽古と風琴の稽古を掛け持ちしてくれていたんだけど、見に行ってやはりというかなんというか唖然とした。解っちゃいたけど、たいへんだよ。ジュリー役。降板した俳優がいるから出てくれと言った夏井さんも勝手だし、それでもウチの稽古には来てくれと言った詩森も勝手だけど、そんな中、この膨大なセリフを10日あまりで覚え、しかもウチの稽古にも大変そうな様子などまるきり出さず、むしろ楽しそうに取り組んでくれた久保やんはホント凄い。なので、ラスト死んでいく久保やんを見つつ不覚にも泣きそうに。大切にしてあげなくちゃ、などと思いつつ、「公演終わった次の日から稽古だから、打ち上げでハメをハズしすぎないように」とちっとも優しくない言葉を残し、横浜を後にする。家にいったん帰り、ワゴンタクシーで「遠い球体」のためのフトンや衝立などを運ぶ。転換稽古をしてから「初通し」。「通し」いちばんのりですな。家に帰ってここのところチマチマ作っていた公式サイトを全面リニューアル版をアップ。稽古場日記も4チーム競演でスタートしたぜ。ああ、なんて忙しい毎日。

11月2日 Sat 蒼ざめた馬

 というワケで3連休最初の観劇は俳優座の若手公演「蒼ざめた馬」。4月に制作をやるフラジャイルので同作競演となる演目である。それにしても新劇はなにごとによらずキチッとつくってあるね。なんでも演出の子は初演出らしいんだけど、初演出にしてこのキチッと加減。いいにつけ悪いにつけ、小劇場ではありえないのではないかと。歴史ってヤツかしら。もちろんテキストも読んでいるんだけど、上演がとても難しい戯曲なので、実はこの上演、結構健闘していると思うんだよな。若手とは言え口跡とかちゃんとしているし。
 夜は稽古。寺田くんが作ったセルロイドの曲がかっこよすぎて逆に笑えるので、今日はセルロイドの稽古はないけど、稽古場に持っていく。みんな大受け。アドレナリンがほとばしるかんじ。ああはやく振付したいよ。そうよ。振付よ。卓袱台が出ているお茶の間劇もあれば、華麗なるダンス・パフォーマンス?が入るシュールな不条理劇もある。それが「病の記憶」。どうぞ、おたのしみにね。

11月1日 Fri はじまりました

 今日から門前仲町。2時間づつ時間を区切って2チームづつ稽古の日々。詩森は殆ど休憩なし。思っていたより大変じゃないね。目先が変わって割に楽しい。家に帰ると連日の午前様の疲れがでて10分くらいで寝てしまう。体力を回復しなくては。なにせ明日からの3連休、毎日昼間は芝居を見るのだ。この殺人的なスケジュールの最中、なぜ?と思うが、どうしても外せない芝居ばかりなのだから仕方がない。さーてがんばりますかね。




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