ろばくん ROBA DIARY

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2月29日 Tue

 寝て待ってばかりもいられないので、場所の下見を2、3こなしてからreset-Nの仕込みへ。スタッフ弁当買いに行ったり、チラシを折ったり、挟んだり。その後、新宿で飲んでいるナツメと合流。映画配給会社にいるというナツメ友人とそのナツメ友人の友人、ク・ナウカ制作の久我さんと飲む。楽しいわ、初対面の久我さんは小動物のようで可愛らしいで舞い上がり、あっというまに終電に。
 家に帰ってネットに繋ごうとしたら、電話が止まってた。ガーン。領収書を見つけ出し、さっそくコンビニで払い込む。ここまでで時間はすでに3時。はあああああ。

2月28日 Mon

 果報は寝て待て。というワケで一日読書。しかも会社で。課題図書がまだまだあるのに、つい本屋で買ってしまった村上春樹の新作短編集。そして、古本屋でついに手に入れたチャールズ・ブコウスキーの「町で一番の美女」。村上春樹の短編集はですね、これはもう文句なく傑作ですわ。6篇全部外れなし。しかもあの不動の文体をかなぐり捨てたような箇所も多々見られ、最後は、「今までとは違う小説を書く」という不退転の決意まで。長年の読者としてはやはり泣ける。カッコいいぜ春樹さん。
 ブコウスキーは欲しかったけどなんせ2500円もするので、図書館で借りて読んであきらめていたもの。500円で手に入れ、古本にしたって滅茶苦茶カビ臭い以外はホクホクだ。さっそく読み返したけど、これまた溜飲を下げますな。「町で一番の美女」のラストでは、まさに落涙。小説は好きだけど、なかなか最近感動が薄れていたので、今日は大収穫の一日であった。
2月27日 Sun

 順調にスベり出す6月公演、と書いたとたんに大ハプニング。会場に使うハズだった井荻の倉庫がダメになってしまったんである。しかも前に押さえていた劇場は無事借主が見つかって、当然戻るべき場所はない。夕方、境くんから暗い声で連絡が入ったときにはビックリしたが、こういう火事場になぜかトコトン強い詩森。自慢じゃないが、少々のコトでは私をパニックに陥れることなんざ、出来ないざます。どんどん次の策を練り、動き回り、なんとなくのメドをつける。詩森とてダテに劇場を間違ったりしているワケではないのですわ。どんなコトがおこっても窮地脱却のために次の手段を編み出す女。それが私。ホホホ。それよりスゴイのはナツメで、私からの第一報を受けた後、夜半過ぎに「いつのまにそこまで」という様々なアタリをつけて電話が入る。さすが、150人もの客を呼ぶ機動力、タダモノではない。さあ、窮地に立ってますます見逃せない風琴工房6月公演。しかも予算は更にアップ!!以下次号を待て。

2月26日 Sat

 おくむらさんとひにちを合わせて阿部由輝子ちゃんのお芝居を見にいく。アール・コリンだとばっかり思い込んで、荻窪に行ったら、ぜんぜん別の芝居をやっていて、ガーン。お芝居は「アルテ・パティオ」だったのだ。泣きながらタクシーに乗り込み、「アルテ・パティオ」に向かう。なんたってこう荻窪近辺に紛らわしい名前の劇場が林立しているんだ。きっとこういう事件をおこしているのは私だけではないに違いない、と自分を慰める。「私もやっちまいました」話、大募集。
阿部ちゃんが飲みに誘ってくれたので、嬉しそうなおくむらさんを引き連れて居酒屋へ。日本酒をお酌され、幸福そうな置きタヌキになっていた。そういえばこのお芝居、何も知らないで行ったら6月にウチの音響オペでついてくれる高木さんが脚本と音楽をやっていたのだった。ビックリ。そして、私が昼間行こうと思って行けなくて諦めた舞台に実はおくむらさんが行っていたと知って2度ビックリ。世間は狭いが、演劇界はもっと狭い。うーむ。
2月25日 Fri

 風琴工房の反省会。最近はミーティングでは酒は入れない、とゆーことで、新宿の喫茶らんぶるでコーヒーを何杯もオカワリしつつ、粘る、粘る、粘る。詩森、演説モードとなり、6月公演への展望を語りまくる。劇団員に課せられたチケットノルマの膨大さに、呆然とする境をおきざリにして、詩森絶好調。それもそのハズ、詩森は前回公演の際の自分のチケット売上げをまるまる銀行にキープしてあるのだ。エライ。しかし、劇団につぎ込んだお金で買えた数々のものを思うと、ほんとうに涙が出そうだ。それにしても、総予算をチケット代で割ったら、とんでもない動員数がはじき出され、思わず予算表を破き捨てそうになる。助けてくれー。

2月24日 Thu

 香辛料孤児の稽古に顔を出す。今回の香辛料は手品をやる、というので役者陣は総出で手品の稽古。なかなか厳しい道のりそうだ。境くんは融通のきかない大学の助手でなおかつ和菓子屋の婿の役。学究肌にもムコ殿にもまるっきり見えないが「笑う犬の生活」の時のうっちゃんに似ていた。だからどうってことでもないのだが。ちなみに詩森は「笑う犬の生活」がかなり好き。ビデオが欲しいくらいだ。境くんのほかには吉岡と大塚さんが出ていて、それぞれ風琴工房では演じたことのないような役を演じている。どうぞ皆さん楽しみに見に来てくださいね。

2月22日 Tue

 ついにつまびらかになる6月公演のご報告。2月7日の項にあった深夜の井荻に隠された秘密とは、公演会場が井荻の倉庫に決定という大ニュースであった。2月8日の日記にあったステキなメールとは、ネオゼネの松岡さんが出演してくれるというこれまた詩森的には大ニュースであった。松岡さんは脚本を読んで泣いた、とまで言ってくれたんである。惚れた女優の涙でやる気に一気に火のつく詩森。そして、大川王子(こう書くと神社の名前みたいだが)にも脚本を読んでもらい、衣装をやってもらえるかおそるおそる聞きに行ったら、いきなりプランの話をされてビックリ。王子はやる気だ。そして掲示板にも書いたように「絶対に成功させましょう」と力強いお言葉を賜る。王子にそこまで言われると失敗は許されない、という気分になるから不思議だ。これぞと思った男優さんに「次はお笑いがやりたい」という悲しい理由で断られた以外には順調にキャストも決まり、いよいよ滑り出す6月公演。経済的にも規模的にもホントのホントに風琴工房始まって以来の大作なので、万難繰り合わせ、今から6月末は空けて絶対に見に来てくださいねー。

2月21日 Mon

 今日は荷物の返しで久しぶりにトラックに乗る。境くんの眠気覚ましくらいのつもりでついていったのだか、「スクラップ寸前(本人談)」の境に換わり、殆どの荷物の卸をするハメに。さすが荷物を運ぶ家畜、詩森「ろば」。やるときはやる。
 今日はまさに小春日和。現実の世界がトラックの助手席からゆっくりほどけだす。そんな徹夜明けの一日であった。

2月20日 Sun

 いよいよ楽日。今回、役者3人の演技に身にあまるおホメの言葉をいただくことが多かった。私たちは役者が本業ではない詩森はもちろんのこと、率直に言ってそんな上手い役者ではない。それでも「いい」と言ってくれる人がいるということは、やはり演技というのはひとりでやるものではない、ということなのだと思う。私たち3人の日頃の関わりが問われた舞台であったような気がしているし、今後劇団や演劇をやっていく上で、大切なものとなる舞台でもあった気がしている。
 打上げは身内だけでシンミリと、高田馬場の魔窟、「海の家」で。衣装の大川さん、渾名は「王子」に決定。境くんは順調に汚らしい酔っ払いとなり、「私たちのトチはもういない」と今回は演出桐野と受付嬢面影とともに嘆く。それ以上に不細工なありさまで眠るフエ@元美少女ナツメ。しかしそんな中、大川王子は王子だけに、あんな場末感漂う「海の家」の座敷でも風格さえ漂わせてうたたねしていた。木々の梢を渡る風、小川のせせらぎさえ聞こえてきそうだ。ああ、集まった人も、公演も、面白かったけど、ついに終了。6月に向けて頑張る日々がはじまるワケだな。

2月19日 Sat

 今日はマチネがある唯一の日。イヤだ、イヤだ、と思いながらやったせいか、逆にテンションが上がり、マチネはタイヘンなことに。境くんも夏芽も詩森も、楽屋に帰ると言葉もなく、抱き合ったりして慰めあう。この楽屋裏というのがもちろん芝居の場合はいつもそうなんだけど面白い。開演5分前、奴隷のフエを檻に入れ、麻布でくるむのはトチの役目。ロープを持って待機する妻シミ。芝居を観てくださった方ならわかると思うけど、これはなかなか皮肉な絵だ。
 どうなることか、と思ったソワレは、お客様の真剣な眼差しと照明しばやんの「詩森さん、マチネはちょっとコワかった」のダメ出しに支えられ、今回のベストの出来では、と思えるものだった。たった3人の芝居、そして、観客が50人なのに、飲み会は延べで37人参加という物凄いものに。どのテーブルでも真剣に今日のお芝居についての真摯な話をさせていただき、感動する。とあるお客様が、シミのラストについて、詩森も考えてなかったようなとても深い解釈を寄せてくれたのだが、それを聞いたほかの人が「そおかあ」などとスゴイ感心しているので、つい「そうですね。そこまで観ていただければ本望です」などと見栄を張る。そんなダメダメの詩森はさておき、風琴工房の素晴らしいお客様は、私の誇りですな。いやもうホントに。

2月18日 Fri

 2日目。riset-Nで知り合った河合くんがビデオを撮りに来てくれる。「年上の女性が好き」という23歳の彼は、詩森友人の人妻たちに囲まれて楽しそうに飲んでいた。いい子だ。
 詩森は接待モードに切り換えねばと頑張ったら、スイッチが入りすぎて暴走。酒など一滴も飲んでいないのに踊り、暴れ、たいへんなことに。
 BSMLでお知りあいになったユニークポイントの山田さんが来て下さって、「ワークショップのテキストに」と脚本を買って下さる。こういうのは、なんだか単純に嬉しい。ありがとうございました。いいワークショップになりますように。
 詩森、今日も会う人ごとに大川くんに「可憐」と言われたことを吹聴し、イヤがられる。だけど「雨の森、砂の国」で風民をやってくれた大塚さんは「可憐とまでは言いませんけど」と前置きして「詩森さんが可愛く見えて、そんなハズはと思い目をこすった」などと言ってくれる。
 でも詩森はいいたい。目をこすったと言いながら、わざわざ目をこするアクションをしてくれた大塚さん、あなたの方がずっと可愛いと。
 大塚マニアの詩森としては、ぜひビデオに撮っておきたかったほどである。
 明日はマチネがあるので相当ユーウツであるが、「とりあえず昼は全力でやって、終わったあと、夜のことを考えよう」などと境くんと無責任に打ち合わせ。どうなることやら。

2月17日 Thu

 初日の幕が開いた。役者をやると時間の感覚がぜんぜん違うのに驚く。出来はあいかわらずわからないけど、「夏芽さんに僕も誘惑されたい@某観客」「境さんに私も抱かれたい/女優清滝@NGP」など、驚くべき感想もあり、出るより見たかったかも、と今更思う詩森である。詩森はステキな今回の衣装、大川くんに真顔で、「詩森さんのシミ(詩森の役名)は可憐でとても良かった」などと言われ舞い上がる。早速今日来てくれていた音楽家の寺田くんに言いに行ったら、「ヘンな薬でも酒に入れたのか!!」と怒鳴られた。なんてこったい。
 でも詩森は言いたい。「大川さん、可憐なのはあなたの方です。」と。
 実際、衣装に最後の直しをするために楽屋で針を持つ大川くんの美しさときたら、そのまま舞台に出してもおかしくないほどであった。だいたいにしていまどき「可憐」などというボキャブラリーを持っていることじたいが「可憐」じゃあないか。
 大西さん@NGPは「俺ならこれを笑いのある芝居にしてみせる」と豪語。演出プランをちょっとだけ聞いたら楽しそうなので、ぜひやってもらいたい、と思う。でも大川くんは「この芝居に笑いはいらない」と静かに怒っていた。いろいろな人がいていろいろなことを思う。芝居って面白いなあ、としみじみ思う初日の夜であった。

2月15日 Tue

 稽古最終日。まだちょっとだけ未完成の衣装もつけて最後の通し。衣装は、ほんっとカワイくて、早くお客さんにお見せしたいほど。なんたって、ぜんぶ染めからやっているのだ。ラインも「着る」というより「纏う」という言葉が似合う感じが詩森好みで素晴らしい。そして、今回、詩森、自信作のシンプルで美しい舞台美術。寺田くん選曲による音楽。完璧だ。詩森の演技以外はね。ほほほ。せっかく予約を入れてくれるお客様に、「どう調子は」と聞かれ、自信を持って「わかりません」と答える私。でもね、面白いと思うの。控えめに言っても、夏芽ちゃんと境くんでやる第3場は、瞳孔開きっぱなしの面白さよ。ヘンテコな話、といろんなところで書いたけど、仕上がってみると、ちっともヘンテコじゃなくて、ストレートで胸苦しい愛の物語だったぜ、と言っておきましょう。みんな、来てねー。

2月14日 Mon

 稽古大詰め。通すとぐったり。今日の出来は最低最悪。境くんが「疲れが原因」などとたわけたことを言うので、みんなでマッサージタイムをとる。境くんは「肩はこっていない」と主張するが、背中をちょっと押すと、悲鳴をあげ失神。面白いので、あちこちツボ押しなどして、楽しむ。ちなみに夏芽と詩森のマッサージ相性率は多分90%くらいで、かなり素晴らしい。「もしかして、体の相性もいいかもね」などとしょーもないことで盛り上がる。余裕があるのやらないのやら、謎めく小屋入り2日前。

2月13日 Sun

 髪を洗ってダサめにセットしたら、なんとか、顔に馴染んで、ホッと一息。美容師さんは「ウィッグ風」とか言ってたけど、ウィッグが似合うのは顔が小さい女優さんのような人なのであって、詩森がやるとなんだかヘルメットかぶってるみたいでカッコ悪かったワケだな。自分で書いててちょっと悲しい。顔がちっちゃい人、髪の毛がキレイな人、肌が美しい人、歯並びのいい人、どれかひとつでいいからなりたかったよ。

2月12日 Sat

 ついに髪を切りに行った。結果から言うと、美容師さんは大変親切で上手な人だったし、サロン全体もいい雰囲気だった。でも物足りない。そして、髪型も、正直なところひまひとつ気にいらない。オシャレすぎるのがきっといけないんだろう。つまり詩森の顔には最新流行の髪は似合わない、ということなのかもしれない。モノクロで写真を撮ると加工もしていないのにまんま昭和初期となるレトロ顔、悲しいことだが、客観的事実だ。
 稽古後、香辛料孤児の顔合わせ飲み会に顔を出す。稽古でぐったりしてローテンション。「行きたくなーい」などと泣きが入っていた割には、会場となった「つぼ八」についた途端、自分のために途中乾杯を強要し、チケットの予約を強引に取り付け、アクセル全開で騒ぎまくり。自分という人間の仕組みがよくわからなくなる。きっと久しぶりにあった舞台監督の伊藤くん(@今回は香辛料孤児の装置)が詩森がいちばん欲しいタイミングでウケてくれるので、調子に乗ってしまったのだろう。その伊藤くんが車で来ていたので、無理矢理送らせる。境くんが皇居まで行ってあとは桜田通り、というので皇居まで行ったが、桜田通りが見つけられず、クルクル皇居の周りを巡る私たち。わからぬままに適当に走ってようやく帰宅。週末の夜は更けていく。

2月11日 Fri

 この忙しいのにブリガトーン「セックスはなぜ楽しいのか」のマチネを見にスズナリへ。プロデュース公演で詩森の脚本を演出してくれるかもしれない安元さんという女の子が、制作と役者で出るというので時間をやりくりして見に行ったのだ。昼間からこんなタイトルの芝居を見たがるヤツらが、意外に多いらしく、スズナリは満員。
 映像はおおむね面白く、安元さんが出た深津さんの戯曲もなかなか良かったんだけど、創り手が「セックスをただただ楽しい」、と描きたいのか、「辛く苦しいことがあるけどやっぱりセックスが好き」という風に描きたいのか、ちょっと解らなかった。いろいろなジャンルの作家のオムニバスということで、いろんな人のセックス観を無作為に重ねていくことでセックスというものの多様性を出したかったのだろうか?だとしたらあまり上手くいってないんじもする。セックスレスが取り沙汰されるこの時代、むしろ、もう最初から最後まで「ビバ、ビバ、セックス!!」「とにかくステキ!セックス」ちゅうふうにですね、たくさんの人々が歌い踊り華やかにまぐわうようなものなら良かったのになあ、なんて無責任に思う私。ほら、「ビックリボウスキ」の夢のシーンみたいに。
 とはいえ、来週、もろセックスがモチーフの芝居が控えている詩森&いっしょに観にいった夏芽は、単純に面白がったり、つまらながったりするワケにもいかず、「やっぱりタイヘンだ、このテーマは」などと稽古場への道々、深刻に話す。まあでもブリガトーンに感動した人も、ちょっぴり肩透かしだった人も、ここまできたら今年の2月はとことん「セックス」で行こうぜ、ってことで、風琴工房のほうも見比べに来てくださいませ。

2月10日 Thu

 今日昼間安部さんから予約の電話をいただく。安部さんはネオゼネの大輪のバラのような女優さんだ。前回のネオゼネ公演ではさらに小道具のバラをしょったのでタイヘンなことになっていた。「私もバラがしょいたかったです」と言うと、「詩森さん、心にバラよ」と素晴らしい箴言をいただく。しかしながら、植物に喩えると「サボテン」とまで言われた詩森である。動物に喩えると「ニョロニョロ」とさえ言われた詩森である。せっかくのありがたいお言葉だが、心にもバラは咲きそうもない。せめて安部さんには客席に美しい花を咲かせてもらいたい。そんな公演一週間前である。
 家に帰ったら会津に帰ったイガラシさんからサロンがついにオープンしたとのハガキが来ていた。といっても印刷されただけそっけないものだけど、里心がついて泣きそうになる。詩森の永遠のスーパー美容師イガラシさん。明後日別な男の手に髪を委ねる私をどうぞ許して下さいね。

2月8日 Tue

 そういえば今日は照明さんが稽古見に来たのだが、彼女がスゴイ、ナイスキャラクター。おかげで飲み会は怒涛のようであった。あだ名は「しばやん」に決定。故あって、境くんは彼女を「師匠」と呼ぶことに。
 あまりにはしゃぎすぎて疲れきって帰宅するとステキなメールが来ていた。なんのメールかはまだ内緒。ある筋にとってはビックニュースだと断言しておきましょう。


2月7日 Mon

 今日も今日とて稽古後、境、夏芽と、とある計画のために、深夜、井荻の町に向かう。言葉少なく夜中の町を歩く3人。いったい、なんなんだろう、私たちって。なんの計画かは、まだ内緒。決定次第、ウェブ上でも報告の予定。

2月6日 Sun

 昨日から36時間くらい、夏芽と境といっしょ。当日パンフ作りと装置の布染め、合間に稽古、香辛料孤児とのミーティングも。さながら合宿。最後はお互いに飽きてしまって言葉もない。それでも夏芽帰った後、境くんと詩森、しみじみと「夫婦」の語らいのひとときなど持つ。深夜12過ぎ、境、ヨロヨロと帰宅の途に。

2月4日 Fri

 会社の近所を歩いていたら、「うらしま亭」という旅館があった。そして、そこには「おひるね60分1500円」の張り紙が。気になる。枕はやっぱり玉手箱型だったりするのだろうか。そして寝て起きると、何百年もたってしまっていたりするのだろうか。いつかこれ以上ないほど疲れてしまったら、行ってみたい。「うらしま亭」に。
そして、八重洲の地下街を歩いていたら、帽子屋さんの前に「防寒フード1000円(本日特売)」って書いてあった。防寒フードとは、いったいなに?

2月3日 THU

 第一稿が完成。髪型やらアンアンのメイク特集やらにウツツを抜かしてたにしてはよくやったぜ。詩森。でももちろん第一稿なので、いっぱい書き直すんですけどね。そして、もう一本3月中くらいに小品をあげないといかんのよ。また脚本。そして脚本。嫌いなのに。脚本書くの。演出のほうが百倍たのしいっす。ふううう。

2月2日 Wed

 衣装の大川さんがプランを持ってきてくれる。
 いやもうカワイイのなんのって、いえいえ詩森の衣装のことなんですけどぉ。今日の今日までなるべく役者姿を人に見られたくない、と泣き言ばかりだった詩森だが、「こんなカワイイ衣装を着た私の姿をなるべく多くの人に見て欲しい」などとたわけた考えがつい浮かぶ。視線を宙にさまよわせながら「わたしがこんな衣装を・・・うれしい」とボソリとつぶやく夏芽も不気味だが、自分が着るワケでもないのにこれ以上はないほどうっとりしてデザイン画を見つめ大ハシャギの桐野さんもどうかと思う。女性陣、大ウカレ。
 そういえば今日くだんの美容師さんの予約がとれたため、頭がそのことでいっぱいになってしまい、桐野さん相手に稽古中もその後の飲み屋でも「どんなぁー髪型にぃーしたらぁーいいかなぁーねぇぇぇ、どう思う??」と言い続ける詩森だ。最後は自分のしたい髪型を大川さんが「それがいいと思いますよ」と言ってくれたので、ようやく満足する。他にも誰かこんなうっとーしーヤツがいたな、と思ったら、それは吉岡であった。今度彼女が風琴工房に出るときはきちんと髪型の相談にのってあげよう、などと思う詩森。吉岡くん、いつもつれなくして悪かったよ、って日記に書いてどーする。
2月1日 Tue

 イガラシさんの後行っていた美容師さんがとっても上手なんだけど、とってもイケすかないヤツなので(原宿「U」のN田、あんたのことだよ)、最近詩森の頭はボサボサである。しかし、今回は私は女優(笑)なので、このまま舞台にのるワケにもと、アンアンのヘアカタログなど買ってくる。イガラシさんがいつもあまりにカワイイ髪型にしてくれていたため美容師だけには妥協できない体質になってしまった詩森(その割に美容室に行かずにダサくなるのはヘーキ)、必死のオモモチで検討。出来上がりがカワイイばかりでなく、巻末についている趣味・履歴、顔写真まで吟味したためタイヘンなさわぎだ。ハンサムすぎる人、キムタクのようなサーファー風カットの人、性格の悪そうな人、は例え技術があっても容赦なく対象からハズす。そこまで時間をかけて選び出し、いざ予約の電話をしたら今日は火曜日で、美容室は休みであった。ガーン。気をとりなおし、明日再チャレンジすることに。どーなることやら。
 それから今日は6月の脚本をおそるおそる稽古場に持っていった。境くん、読み終わって一言。
「詩森さん、チャレンジャーですね」
 それは、いったい、どーゆー意味なの?
 そして自分の役のあまりの難易度に、読んだそばから自分の役のことしか考えていない役たたずのナツメ。「感想は?」と聞くと、「やせそうですね」だと。なんなんだ、それは。
稽古後、ブーフーウーで脚本、キャスティングの検討。呆けるナツメを捨ておいて境くんと激論を交わす。
  オッケー、やるぜ、ってかんじではじまる詩森の2月である。

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