ROBA DIARY
| 2月29日 Tue |
寝て待ってばかりもいられないので、場所の下見を2、3こなしてからreset-Nの仕込みへ。スタッフ弁当買いに行ったり、チラシを折ったり、挟んだり。その後、新宿で飲んでいるナツメと合流。映画配給会社にいるというナツメ友人とそのナツメ友人の友人、ク・ナウカ制作の久我さんと飲む。楽しいわ、初対面の久我さんは小動物のようで可愛らしいで舞い上がり、あっというまに終電に。 |
| 2月28日 Mon |
果報は寝て待て。というワケで一日読書。しかも会社で。課題図書がまだまだあるのに、つい本屋で買ってしまった村上春樹の新作短編集。そして、古本屋でついに手に入れたチャールズ・ブコウスキーの「町で一番の美女」。村上春樹の短編集はですね、これはもう文句なく傑作ですわ。6篇全部外れなし。しかもあの不動の文体をかなぐり捨てたような箇所も多々見られ、最後は、「今までとは違う小説を書く」という不退転の決意まで。長年の読者としてはやはり泣ける。カッコいいぜ春樹さん。 |
| 2月27日 Sun |
順調にスベり出す6月公演、と書いたとたんに大ハプニング。会場に使うハズだった井荻の倉庫がダメになってしまったんである。しかも前に押さえていた劇場は無事借主が見つかって、当然戻るべき場所はない。夕方、境くんから暗い声で連絡が入ったときにはビックリしたが、こういう火事場になぜかトコトン強い詩森。自慢じゃないが、少々のコトでは私をパニックに陥れることなんざ、出来ないざます。どんどん次の策を練り、動き回り、なんとなくのメドをつける。詩森とてダテに劇場を間違ったりしているワケではないのですわ。どんなコトがおこっても窮地脱却のために次の手段を編み出す女。それが私。ホホホ。それよりスゴイのはナツメで、私からの第一報を受けた後、夜半過ぎに「いつのまにそこまで」という様々なアタリをつけて電話が入る。さすが、150人もの客を呼ぶ機動力、タダモノではない。さあ、窮地に立ってますます見逃せない風琴工房6月公演。しかも予算は更にアップ!!以下次号を待て。 |
| 2月26日 Sat |
おくむらさんとひにちを合わせて阿部由輝子ちゃんのお芝居を見にいく。アール・コリンだとばっかり思い込んで、荻窪に行ったら、ぜんぜん別の芝居をやっていて、ガーン。お芝居は「アルテ・パティオ」だったのだ。泣きながらタクシーに乗り込み、「アルテ・パティオ」に向かう。なんたってこう荻窪近辺に紛らわしい名前の劇場が林立しているんだ。きっとこういう事件をおこしているのは私だけではないに違いない、と自分を慰める。「私もやっちまいました」話、大募集。 |
| 2月25日 Fri |
風琴工房の反省会。最近はミーティングでは酒は入れない、とゆーことで、新宿の喫茶らんぶるでコーヒーを何杯もオカワリしつつ、粘る、粘る、粘る。詩森、演説モードとなり、6月公演への展望を語りまくる。劇団員に課せられたチケットノルマの膨大さに、呆然とする境をおきざリにして、詩森絶好調。それもそのハズ、詩森は前回公演の際の自分のチケット売上げをまるまる銀行にキープしてあるのだ。エライ。しかし、劇団につぎ込んだお金で買えた数々のものを思うと、ほんとうに涙が出そうだ。それにしても、総予算をチケット代で割ったら、とんでもない動員数がはじき出され、思わず予算表を破き捨てそうになる。助けてくれー。 |
| 2月24日 Thu |
香辛料孤児の稽古に顔を出す。今回の香辛料は手品をやる、というので役者陣は総出で手品の稽古。なかなか厳しい道のりそうだ。境くんは融通のきかない大学の助手でなおかつ和菓子屋の婿の役。学究肌にもムコ殿にもまるっきり見えないが「笑う犬の生活」の時のうっちゃんに似ていた。だからどうってことでもないのだが。ちなみに詩森は「笑う犬の生活」がかなり好き。ビデオが欲しいくらいだ。境くんのほかには吉岡と大塚さんが出ていて、それぞれ風琴工房では演じたことのないような役を演じている。どうぞ皆さん楽しみに見に来てくださいね。 |
| 2月22日 Tue |
ついにつまびらかになる6月公演のご報告。2月7日の項にあった深夜の井荻に隠された秘密とは、公演会場が井荻の倉庫に決定という大ニュースであった。2月8日の日記にあったステキなメールとは、ネオゼネの松岡さんが出演してくれるというこれまた詩森的には大ニュースであった。松岡さんは脚本を読んで泣いた、とまで言ってくれたんである。惚れた女優の涙でやる気に一気に火のつく詩森。そして、大川王子(こう書くと神社の名前みたいだが)にも脚本を読んでもらい、衣装をやってもらえるかおそるおそる聞きに行ったら、いきなりプランの話をされてビックリ。王子はやる気だ。そして掲示板にも書いたように「絶対に成功させましょう」と力強いお言葉を賜る。王子にそこまで言われると失敗は許されない、という気分になるから不思議だ。これぞと思った男優さんに「次はお笑いがやりたい」という悲しい理由で断られた以外には順調にキャストも決まり、いよいよ滑り出す6月公演。経済的にも規模的にもホントのホントに風琴工房始まって以来の大作なので、万難繰り合わせ、今から6月末は空けて絶対に見に来てくださいねー。 |
| 2月21日 Mon |
今日は荷物の返しで久しぶりにトラックに乗る。境くんの眠気覚ましくらいのつもりでついていったのだか、「スクラップ寸前(本人談)」の境に換わり、殆どの荷物の卸をするハメに。さすが荷物を運ぶ家畜、詩森「ろば」。やるときはやる。 |
| 2月20日 Sun |
いよいよ楽日。今回、役者3人の演技に身にあまるおホメの言葉をいただくことが多かった。私たちは役者が本業ではない詩森はもちろんのこと、率直に言ってそんな上手い役者ではない。それでも「いい」と言ってくれる人がいるということは、やはり演技というのはひとりでやるものではない、ということなのだと思う。私たち3人の日頃の関わりが問われた舞台であったような気がしているし、今後劇団や演劇をやっていく上で、大切なものとなる舞台でもあった気がしている。 |
| 2月19日 Sat |
今日はマチネがある唯一の日。イヤだ、イヤだ、と思いながらやったせいか、逆にテンションが上がり、マチネはタイヘンなことに。境くんも夏芽も詩森も、楽屋に帰ると言葉もなく、抱き合ったりして慰めあう。この楽屋裏というのがもちろん芝居の場合はいつもそうなんだけど面白い。開演5分前、奴隷のフエを檻に入れ、麻布でくるむのはトチの役目。ロープを持って待機する妻シミ。芝居を観てくださった方ならわかると思うけど、これはなかなか皮肉な絵だ。 |
| 2月18日 Fri |
2日目。riset-Nで知り合った河合くんがビデオを撮りに来てくれる。「年上の女性が好き」という23歳の彼は、詩森友人の人妻たちに囲まれて楽しそうに飲んでいた。いい子だ。 |
| 2月17日 Thu |
初日の幕が開いた。役者をやると時間の感覚がぜんぜん違うのに驚く。出来はあいかわらずわからないけど、「夏芽さんに僕も誘惑されたい@某観客」「境さんに私も抱かれたい/女優清滝@NGP」など、驚くべき感想もあり、出るより見たかったかも、と今更思う詩森である。詩森はステキな今回の衣装、大川くんに真顔で、「詩森さんのシミ(詩森の役名)は可憐でとても良かった」などと言われ舞い上がる。早速今日来てくれていた音楽家の寺田くんに言いに行ったら、「ヘンな薬でも酒に入れたのか!!」と怒鳴られた。なんてこったい。 |
| 2月15日 Tue |
稽古最終日。まだちょっとだけ未完成の衣装もつけて最後の通し。衣装は、ほんっとカワイくて、早くお客さんにお見せしたいほど。なんたって、ぜんぶ染めからやっているのだ。ラインも「着る」というより「纏う」という言葉が似合う感じが詩森好みで素晴らしい。そして、今回、詩森、自信作のシンプルで美しい舞台美術。寺田くん選曲による音楽。完璧だ。詩森の演技以外はね。ほほほ。せっかく予約を入れてくれるお客様に、「どう調子は」と聞かれ、自信を持って「わかりません」と答える私。でもね、面白いと思うの。控えめに言っても、夏芽ちゃんと境くんでやる第3場は、瞳孔開きっぱなしの面白さよ。ヘンテコな話、といろんなところで書いたけど、仕上がってみると、ちっともヘンテコじゃなくて、ストレートで胸苦しい愛の物語だったぜ、と言っておきましょう。みんな、来てねー。 |
| 2月14日 Mon |
稽古大詰め。通すとぐったり。今日の出来は最低最悪。境くんが「疲れが原因」などとたわけたことを言うので、みんなでマッサージタイムをとる。境くんは「肩はこっていない」と主張するが、背中をちょっと押すと、悲鳴をあげ失神。面白いので、あちこちツボ押しなどして、楽しむ。ちなみに夏芽と詩森のマッサージ相性率は多分90%くらいで、かなり素晴らしい。「もしかして、体の相性もいいかもね」などとしょーもないことで盛り上がる。余裕があるのやらないのやら、謎めく小屋入り2日前。 |
| 2月13日 Sun |
髪を洗ってダサめにセットしたら、なんとか、顔に馴染んで、ホッと一息。美容師さんは「ウィッグ風」とか言ってたけど、ウィッグが似合うのは顔が小さい女優さんのような人なのであって、詩森がやるとなんだかヘルメットかぶってるみたいでカッコ悪かったワケだな。自分で書いててちょっと悲しい。顔がちっちゃい人、髪の毛がキレイな人、肌が美しい人、歯並びのいい人、どれかひとつでいいからなりたかったよ。 |
| 2月12日 Sat |
ついに髪を切りに行った。結果から言うと、美容師さんは大変親切で上手な人だったし、サロン全体もいい雰囲気だった。でも物足りない。そして、髪型も、正直なところひまひとつ気にいらない。オシャレすぎるのがきっといけないんだろう。つまり詩森の顔には最新流行の髪は似合わない、ということなのかもしれない。モノクロで写真を撮ると加工もしていないのにまんま昭和初期となるレトロ顔、悲しいことだが、客観的事実だ。 |
| 2月11日 Fri |
この忙しいのにブリガトーン「セックスはなぜ楽しいのか」のマチネを見にスズナリへ。プロデュース公演で詩森の脚本を演出してくれるかもしれない安元さんという女の子が、制作と役者で出るというので時間をやりくりして見に行ったのだ。昼間からこんなタイトルの芝居を見たがるヤツらが、意外に多いらしく、スズナリは満員。 |
| 2月10日 Thu |
今日昼間安部さんから予約の電話をいただく。安部さんはネオゼネの大輪のバラのような女優さんだ。前回のネオゼネ公演ではさらに小道具のバラをしょったのでタイヘンなことになっていた。「私もバラがしょいたかったです」と言うと、「詩森さん、心にバラよ」と素晴らしい箴言をいただく。しかしながら、植物に喩えると「サボテン」とまで言われた詩森である。動物に喩えると「ニョロニョロ」とさえ言われた詩森である。せっかくのありがたいお言葉だが、心にもバラは咲きそうもない。せめて安部さんには客席に美しい花を咲かせてもらいたい。そんな公演一週間前である。 |
| 2月8日 Tue |
そういえば今日は照明さんが稽古見に来たのだが、彼女がスゴイ、ナイスキャラクター。おかげで飲み会は怒涛のようであった。あだ名は「しばやん」に決定。故あって、境くんは彼女を「師匠」と呼ぶことに。 |
| 2月7日 Mon |
今日も今日とて稽古後、境、夏芽と、とある計画のために、深夜、井荻の町に向かう。言葉少なく夜中の町を歩く3人。いったい、なんなんだろう、私たちって。なんの計画かは、まだ内緒。決定次第、ウェブ上でも報告の予定。 |
| 2月6日 Sun |
昨日から36時間くらい、夏芽と境といっしょ。当日パンフ作りと装置の布染め、合間に稽古、香辛料孤児とのミーティングも。さながら合宿。最後はお互いに飽きてしまって言葉もない。それでも夏芽帰った後、境くんと詩森、しみじみと「夫婦」の語らいのひとときなど持つ。深夜12過ぎ、境、ヨロヨロと帰宅の途に。 |
| 2月4日 Fri |
会社の近所を歩いていたら、「うらしま亭」という旅館があった。そして、そこには「おひるね60分1500円」の張り紙が。気になる。枕はやっぱり玉手箱型だったりするのだろうか。そして寝て起きると、何百年もたってしまっていたりするのだろうか。いつかこれ以上ないほど疲れてしまったら、行ってみたい。「うらしま亭」に。 |
| 2月3日 THU |
第一稿が完成。髪型やらアンアンのメイク特集やらにウツツを抜かしてたにしてはよくやったぜ。詩森。でももちろん第一稿なので、いっぱい書き直すんですけどね。そして、もう一本3月中くらいに小品をあげないといかんのよ。また脚本。そして脚本。嫌いなのに。脚本書くの。演出のほうが百倍たのしいっす。ふううう。 |
| 2月2日 Wed |
衣装の大川さんがプランを持ってきてくれる。 |
| 2月1日 Tue |
イガラシさんの後行っていた美容師さんがとっても上手なんだけど、とってもイケすかないヤツなので(原宿「U」のN田、あんたのことだよ)、最近詩森の頭はボサボサである。しかし、今回は私は女優(笑)なので、このまま舞台にのるワケにもと、アンアンのヘアカタログなど買ってくる。イガラシさんがいつもあまりにカワイイ髪型にしてくれていたため美容師だけには妥協できない体質になってしまった詩森(その割に美容室に行かずにダサくなるのはヘーキ)、必死のオモモチで検討。出来上がりがカワイイばかりでなく、巻末についている趣味・履歴、顔写真まで吟味したためタイヘンなさわぎだ。ハンサムすぎる人、キムタクのようなサーファー風カットの人、性格の悪そうな人、は例え技術があっても容赦なく対象からハズす。そこまで時間をかけて選び出し、いざ予約の電話をしたら今日は火曜日で、美容室は休みであった。ガーン。気をとりなおし、明日再チャレンジすることに。どーなることやら。 |