4センチメートルとは?

ある日、劇作家の詩森は小さな雑誌を読んでいました。そこに、車椅子のまま乗り込める福祉車両開発の話が掲載されていました。もちろんいままでも車椅子のまま乗ることのできる車両はあります。でもそのお話は、大きな会社ができる、とても小さくて大切ないろいろに溢れていて、読んでいるだけで心ときめくかんじがありました。出会った瞬間トキメク話には宝石が埋まっています。書こう、書かなきゃと思いました。

4センチメートルは、
車椅子を車椅子ごと載せるために、普通車両を改定するための車高の差。
4センチメートルが分ける健常と障害の距離。
その距離のなかにある、問題と希望を、音楽劇のかたちで描きます。

福祉のお話ということで「ちょっといい話」と言われる可能性がありますが、
正直言って、「ちょっと」ではなくて、「とてもいい話」です。

音楽劇!?

今回、insiderで初めて組んだ後藤浩明さんとの出会いがあり、これはやれるのではないか、と思い浮かんだ詩森が、 ある日、「音楽劇にします。」と宣言。
歌ったり、踊ったり、演奏したりいたします。具体的すぎる歌詞と、地味すぎる衣裳で、華麗なるミュージカルとは角度の違うアプローチができたらいいな、と企んでいます。

みどころは…

風琴工房名物ともなりつつある、スズナリ公演での無茶すぎるスタッフワーク。
hedgeでは無数の扉が迷宮のような現代社会を表現、
無頼茫々では大正モダンの新聞社と日本家屋を動く壁で一瞬にして入れ替え、
penalty killingでは、スズナリをアイスリンクに変えました。

今回は、オモチャ箱をひっくり返したみたいな自動車工場を作ってほしいとオーダー。
演出家詩森のイメージはピタゴラスイッチ!!
そこに俳優の演技と戯曲の世界を誰より大切にしてくれる照明と、
丁寧で細やかな音響、
そしてプロジェクションマッピングの一人者による映像が入ります。
はっきり言って風琴工房史上最大の無茶ではないかと思っています。

特集その1 インタビュー動画


稽古場でのインタビュー映像届きました。この日は今回のコアともいえる大切なうた「かたづけのうた」が稽古場にやってきた日でもありました。その歌もほんの少しだけお披露目されています!

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